Groupmax Object Server Version 6  システム管理者ガイド

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付録L 用語解説

Object Serverだけの用語については,用語の後ろに(Object Server)と付けて表記しています。また,High-end Object Serverだけの用語については,用語の後ろに(High-end Object Server)と付けて表記しています。

(英字)

OMS
Object Management Server。システムで使用される略語で,オブジェクトサーバを指しています。

OMS識別子
オブジェクトサーバを識別する記号です。ログメッセージなどに出力されます。OMS識別子は,システム共通定義の「system_id」で定義します。

(ア行)

エリア
オブジェクトサーバのディレクトリ,ディクショナリ及びユーザデータベースなどを格納する領域です。エリアは,一つ又は複数のファイルから構成されます。その名称などは初期設定パラメタ又は構成変更パラメタで定義します。

オブジェクト
オブジェクトサーバで管理されるデータのことです。

オブジェクト管理ファイル
オブジェクトサーバのデータである,オブジェクトを格納するファイルのことです。マニュアル中では,オブジェクト管理ファイルのことをデータベースとも呼んでいます。

オブジェクトサーバ
マニュアル中では,Object Server及びHigh-end Object Serverを総称して「オブジェクトサーバ」と表しています。

オブジェクトサーバのシステム管理者
オブジェクトサーバのホームディレクトリを作成したユーザです。オブジェクトサーバのシステム管理者が,オブジェクトサーバのコマンドを実行できます。

(カ行)

簡易ジャーナル(Object Server)
データベースの整合性を保証するために,その時点でのデータベース更新情報を一時的に保存するファイルです。連携するプログラムに障害が起こったとき,Object Serverは,簡易ジャーナルの情報によって,データベースを障害発生時の処理が開始される前の状態へと復旧します。

クライアント
データベースを利用する側を指します。オブジェクトサーバでは,Groupmaxシリーズのクライアントプログラムが動作するパーソナルコンピュータを指します。

グローバルキャッシュ
オブジェクトサーバのデータベースページの入出力用のバッファキャッシュです。グローバルキャッシュは,システム共通定義ファイルのgcacheパラメタに定義します。

構成変更
いったん初期化したオブジェクトサーバの,データベースの構成を変更することです。データベース構成変更ユティリティを使って,エリアを追加するなどの構成変更ができます。
例えば,新たにオブジェクトサーバと連携するプログラムを追加するときは,データベースの構成を変更する必要があります。

(サ行)

サーバ
データベースを提供する側を指します。オブジェクトサーバが動作するサーバマシンのことです。

再初期化
オペレーティングシステム障害,ファイルシステム障害,運用誤りなどが原因でデータベースエリア中のファイルが削除されたり不正になったりしたデータベースエリアを初期化し直すことです。

再編成
オブジェクトの追加,削除による,データベース中のオブジェクトの配置の乱れを修正して,オブジェクトを適切に配置し直すことです。データベースの再編成を実行すると,データベースのオブジェクトはいったんファイルにアンロードされてから,再びデータベースに登録されます。

システム管理者
オブジェクトサーバを運用管理するユーザです。オブジェクトサーバのシステム管理者がオブジェクトサーバのコマンドを実行できます。

システム共通定義
オブジェクトサーバシステムに共通する環境を決めるための情報です。システム共通定義は,システム共通定義ファイル「$XODCONFPATH/xodrc」に記述します。このファイルは,オブジェクトサーバのシステム管理者が環境を設定するときに作成します。

システムジャーナル(High-end Object Server)
High-end Object Serverが取得する履歴情報です。次に示すような履歴情報を取得します。
  • システムの全面回復・部分回復に必要な情報
  • システムのトレース情報
システムジャーナルは,システムに障害が発生したときに,データベースを回復するために使用します。

システムディレクトリ
オブジェクトサーバのプログラムを組み込むためのディレクトリです。オブジェクトサーバのシステム管理者は,プログラムを組み込む前にシステムディレクトリを決定してください。

ジャーナル情報ファイル(Object Server)
Object Serverが現在使用している簡易ジャーナルファイルの情報を格納するファイルです。マスタディレクトリファイルと同じディレクトリ内にxodjnlinfoという名称で作成されます。
Object Serverの簡易ジャーナルファイルは任意に変更できるため,このジャーナル情報ファイルで管理され,次回Object Serverを開始又は再開始するときに参照されます。
次の場合は,ジャーナル情報ファイルをObject Serverの停止中に削除できます。

初期設定パラメタ
オブジェクトサーバのデータベースファイルを初期化するための情報です。初期設定パラメタの設定値は,初期設定パラメタファイル(名称は任意)に記述します。このファイルは,オブジェクトサーバのシステム管理者がデータベースを初期化する前に作成します。

ステータスファイル(High-end Object Server)
システムの稼働状況や構成状況を格納するファイルです。ステータスファイルに格納される情報をシステムステータス情報と呼び,次のような情報が記録されます。
  • システムの開始状態を自動的に決定するための情報
  • システムの状態情報
システムステータス情報は,サーバの開始,終了,ファイルのオープン,クローズなど,状態が変化した時点で,最新の情報が格納されます。格納された情報は,システムに障害が発生した場合の回復に使用します。

セグメント
オブジェクトサーバのデータベースファイルの初期割り当て及び増分の単位です。セグメントの大きさは,初期設定,構成変更,再構成パラメタの「area -s」に,ページ数で指定します。

(ハ行)

ページ
オブジェクトサーバでの,データの入出力の単位です。1ページは8,192バイトです。

ホームディレクトリ
オブジェクトサーバのコマンドを実行するためのディレクトリです。名称は,/usr/HiOODB以外であれば任意です。このディレクトリは環境変数$XODDIRと結び付けて使用します。
ホームディレクトリの作成者が「オブジェクトサーバのシステム管理者」となります。

(ヤ行)

ユーザジャーナル
Groupmax Workflow Serverの履歴情報を出力するファイルです。出力する情報の内容は,Groupmax Workflow Serverで決まっています。オブジェクトサーバでは,正常時用ユーザジャーナル出力ファイル及び障害時用ユーザジャーナル出力ファイルを割り当てて使用します。

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