cjimportres(リソースのインポート)
形式
- EJB-JARファイル,WARファイル,またはRARファイルの場合
cjimportres [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type {ejb|war|rar} -f <ファイルパス> [-f <ファイルパス> ...]
- データソースの場合
cjimportres [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type datasource -resname <データソース表示名> -c <データソース設定ファイルパス> -f <JDBCドライバファイルパス> [-f <JDBCドライバファイルパス> ...]
機能
リソース(EJB-JARファイル,WARファイル,データソースファイル,またはRARファイル)をインポートします。また,一度に複数のファイルのインポートもできます。
引数
- <サーバ名称>
-
接続先J2EEサーバ名称を指定します。サーバ名称を省略したときは,ホスト名称がサーバ名称として使用されます。
- -nameserver <プロバイダURL>
-
CORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコル,CORBAネーミングサービスが稼働しているホスト名,およびそれが使用しているポート番号を次に示す形式で指定します。
<プロトコル名称>::<ホスト名称>:<ポート番号>
指定内容の詳細については,「2.1.2 プロバイダURLについて」を参照してください。
- -type {ejb|war|datasource|rar}
-
インポートするファイルのファイル種別を指定します。
-
ejb:EJB-JARファイル
-
war:WARファイル
-
datasource:JDBCドライバファイルおよびデータソース設定ファイル
-
rar:RARファイル
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- -resname <データソース表示名>
-
インポートするデータソースに付与する名前を指定します。名前には英数字(0〜9,A〜Z,a〜z)またはアンダースコア(_)を使用できます。
- -c <データソース設定ファイルパス>
-
読み込み対象となるデータソース設定ファイルのパスを指定します。
- -f <ファイルパスまたはJDBCドライバファイルパス>
-
読み込み対象となるファイル(EJB-JARファイル,WARファイル,JDBCドライバ,またはRARファイル)のパスを指定します。
JDBCドライバが複数のファイルで構成されている場合,-fオプションを複数回指定してください。
入力例
- EJB-JARファイルの場合
cjimportres MyServer -type ejb -f account.jar
- WARファイルの場合
cjimportres MyServer -type war -f account.war
- データソースファイルの場合
cjimportres MyServer -type datasource -resname JdbcDbpsv -c JdbcDbpsvConf.xml -f JdbcDbpsv.jar
- RARファイルの場合
cjimportres MyServer -type rar -f account.rar
戻り値
- 0:
-
正常終了しました。
- 1:
-
異常終了しました。
- 2:
-
排他エラーによってコマンドを実行できません。
- 3:
-
タイムアウトが発生しました。
- 9:
-
管理者特権がないため,コマンドが実行できません(Windowsの場合)。
注意事項
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コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,コマンド名の直後にする必要があります。そのほかの引数は,サーバ名称より後ろ(サーバ名称を省略した場合はコマンド名の後ろ)にあれば順序は任意です。ただし,オプション名と値の順序の入れ替え(例:<データソース表示名> -resname)やオプション名と値を非対応にすること(例:-nameserver <データソース表示名> -resname <プロバイダURL>)はできません。
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DDファイルの<display-name>タグを設定していない場合,または<display-name>タグに空文字を設定している場合,リソースの表示名にファイル名が使用されます。なお,ファイル名に汎用文字,半角英数字以外の文字が含まれている場合,その文字はアンダースコア"_"に置き換えられます。
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Deployment Descriptorを省略した場合,リソースの表示名は次のように変換されます。
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EJB-JARファイル(EJB3.0以降)のときは,ファイル名から拡張子(.jar)を除いた文字列。
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WARファイル(Servlet2.5以降)のときは,ファイル名から拡張子を除いた文字列。
なお,ピリオド(.)が最初にだけ現れるファイル名の場合,拡張子は除かれません。また,変換された表示名に半角英数文字(0〜9, A〜Z, a〜z),アンダースコア(_)以外の文字がある場合,その文字はアンダースコア(_)に置き換えられます。
RARファイルの場合,DDファイルは省略できません。
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RARファイルの表示名に次の名称を指定した場合,J2EEアプリケーションの操作ができなくなるおそれがあります。このため,RARファイルの表示名に次の名称を指定しないでください。
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記号の前後にアンダースコア(_)を指定している名称(例:abc_+_001)
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記号で終わる名称(例:abc+)
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コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合,cjsetupコマンドで指定したサーバ名称と大文字・小文字を一致させた文字列を指定する必要があります。
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すでにインポートされているEJB-JARファイルと同じ表示名を持つEJB-JARファイルはインポートできません。
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すでにインポートされているWARファイルと同じ表示名を持つWARファイルはインポートできません。
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すでにインポートされているRARファイルと同じ表示名を持つRARファイルはインポートできません。
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すでにインポートされているデータソース,生成済みのメールと同じ表示名でデータソースをインポートできません。
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ネイティブライブラリを含むRARファイルはインポートできません。
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EJB-JARに表示名が指定されていない場合,EJB-JARファイルのファイル名(.jarを除く)をEJB-JARファイルの表示名として使用します。
RARファイルの場合も同様になります。
WARファイルの場合も同様にファイル名を表示名としますが,英数字,アンダースコア以外の文字はアンダースコアに置き換えます。置換対象文字が連続する場合は一つのアンダースコアにまとめられます。
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一度に複数のファイルをインポートした場合,インポートできないファイルがあったときでも,すべてのファイルに対してインポートを試みます。
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Enterprise Bean(EJB-JAR)のインポート時には,EJB-JARファイルのDDに関して注意事項があります。Enterprise Bean(EJB-JAR)のインポートについては,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「7.2.1 Enterprise Bean(EJB-JAR)のインポート」を参照してください。
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サーブレットとJSPのインポート時には,WARファイルのDDに関して注意事項があります。サーブレットとJSPのインポートについては,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「7.2.2 サーブレットとJSP(WAR)のインポート」を参照してください。
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リソースアダプタのインポート時には,RARファイルのDDに関して注意事項があります。リソースアダプタのインポートについては,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「7.2.3 リソースアダプタ(RAR)のインポート」を参照してください。
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インポートするRARファイルの表示名またはデータソースの表示名が240文字より大きい場合はエラーとなります。
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引数に指定したファイルサイズの約3倍のJavaヒープを一時的に使用します。ファイルサイズを3倍にした値がJ2EEサーバのJavaヒープの見積もり値を超える場合は,ファイルサイズの3倍の値をJ2EEサーバのJavaヒープのサイズに指定する必要があります。