cjsetup(J2EEサーバのセットアップとアンセットアップ)
形式
- セットアップの場合
cjsetup [<サーバ名称> [-compat <セットアップバージョン識別子>]]
- アンセットアップの場合
cjsetup -d <サーバ名称>
機能
指定したサーバ名称のJ2EEサーバの環境をセットアップします。
次のディレクトリにセットアップしたJ2EEサーバ用のデフォルトのユーザ定義を作成します。
-
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\usrconf\ejb\<サーバ名称>\
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名称>/
なお,-dオプションを指定した場合,次に示すJ2EEサーバの環境(ディレクトリおよびファイル)を削除します。
-
ユーザ定義ファイルの格納用ディレクトリ以下
-
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\usrconf\ejb\<サーバ名称>\
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名称>/
-
-
一時作業用ディレクトリ以下
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Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\repository\<サーバ名称>\
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/repository/<サーバ名称>/
-
-
作業用ディレクトリ以下(デフォルト)
-
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/
-
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Webアプリケーションの格納用ディレクトリ以下(デフォルト)
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Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public\web\<サーバ名称>\
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/public/web/<サーバ名称>/
-
なお,作業用ディレクトリ,およびWebアプリケーションの格納用ディレクトリについては,ユーザ定義ファイル(usrconf.cfg)のejb.public.directoryキーにデフォルト値以外が指定されていた場合,そのディレクトリ以下も削除します。
引数
- <サーバ名称>
-
セットアップ,またはアンセットアップするJ2EEサーバのサーバ名称を指定します。
サーバ名称には,半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z),アンダースコア(_)またはハイフン(-)を使用できます。サーバ名称の先頭の文字は英数字でなければなりません。また,サーバ名称は,255文字以下,かつマニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録C.1 J2EEサーバの作業ディレクトリ」を参照して見積もった範囲内の長さで指定してください。
サーバ名称を省略したときは,ホスト名称がサーバ名称として使用されます。ただし,アンセットアップ時は省略できません。また,ホスト名称にサーバ名称として使用できない文字が含まれている場合はエラーになります。
- -compat <セットアップバージョン識別子>
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指定したバージョンの互換モードに切り替えてJ2EEサーバを構築します。
-compatを指定しない場合,推奨モードでJ2EEサーバを構築します。
セットアップバージョン識別子にはV9を指定し,V9互換モードでJ2EEサーバを構築します。
セットアップバージョン識別子に何も指定しない場合,エラーメッセージKDJE40027-Iを出力し,コマンドオプションの書式エラーとなります。
セットアップバージョン識別子にV9以外の値を入力した場合,エラーメッセージKDJE40075-Eを出力し,エラーとなります。
JDK17を使用している環境の場合は,互換モードに切り替えることはできません。セットアップバージョン識別子が指定された場合は,エラーメッセージKDJE40078-Eを出力し,エラーとなります。
- -d
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J2EEサーバの環境を削除する場合に指定します。サーバ名称は省略できません。
戻り値
- 0:
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正常終了しました。
- 1:
-
異常終了しました。
注意事項
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アプリケーションサーバを再インストールする際にJDKのメジャーバージョンを変更する場合は,再インストール前に構築した環境は使用せずに再セットアップを実行して環境を構築し直してください。
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UNIXの場合,このコマンドの実行には,root権限(Component Container管理者を設定していない場合),またはComponent Container管理者の権限(Component Container管理者を設定している場合)が必要です。
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UNIXの場合にアンセットアップ(cjsetup -d <サーバ名称>)を実行すると,削除対象のディレクトリ,ファイルのアクセス権の設定および使用状態に関係なく,すべて削除します。
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セットアップ済みのサーバ名称を指定して再セットアップする(cjsetup <サーバ名称>)と,エラーとなります。
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アンセットアップを実行するときにコマンドの引数に指定するサーバ名称には,セットアップで指定したサーバ名称と大文字・小文字を一致させた文字列を指定する必要があります。ただし,Windowsの場合,サーバ名称の大文字・小文字は区別されません。すでに作成済みのサーバ名称と,大文字・小文字の区別以外は一致している文字列をcjsetupのサーバ名称として指定した場合,次のように動作します。
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セットアップの場合(cjsetup <サーバ名称>)
セットアップに失敗します。
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アンセットアップの場合(cjsetup -d <サーバ名称>)
すでに作成済みである,<サーバ名称>と大文字・小文字の区別以外は一致しているサーバが削除されます。
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サーバ管理コマンド,J2EEサーバの開始または停止コマンドを実行する場合,これらのコマンドにサーバ名称を引数として指定するときは,このコマンドで作成したサーバ名称と大文字・小文字を一致させた文字列を指定する必要があります。
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起動中のJ2EEサーバに対して,アンセットアップ(cjsetup -d <サーバ名称>)を実行しないでください。
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Windowsの場合,削除対象のファイルの属性が読み取り専用,または使用中のときに,アンセットアップ(cjsetup -d <サーバ名称>)を実行しないでください。
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Component Container管理者を設定している場合,Management Serverのサーバ名と同じ名前でJ2EEサーバやバッチサーバをセットアップしないでください。