7.2.1 Enterprise Bean(EJB-JAR)のインポート
EJBコンポーネントを利用してJ2EEアプリケーションを実行する前に,Enterprise Bean(EJB-JAR)をインポートします。インポートできるのは,EJB 1.1,2.0,2.1,または3.0の仕様に準拠したDDを持つEJB-JAR,またはアノテーションを使用したEJB-JARです。
なお,次のディレクトリにEJBの各種サンプルプログラムが格納されています。
- Windowsの場合
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<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\examples\
- UNIXの場合
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/opt/Cosminexus/CC/examples/
DDを持ったEJB-JARの場合,DDがDTDに従っていることを確認してから,インポートを実行してください。DDがDTDの仕様に従っていないEJB-JARをインポートした場合,メッセージが出力されます。メッセージが出力された場合は,マニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開発用)」を参照してください。
次に示すコマンドを実行してEJB-JARをインポートします。
- 実行形式
cjimportres [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type ejb -f <EJB-JARファイルパス>
- 実行例
cjimportres MyServer -type ejb -f account.jar
cjimportresコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjimportres(リソースのインポート)」を参照してください。
- 注意事項
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DDのバージョンが1.1のEJB-JARをインポートすると,J2EEサーバ内でDDのバージョンが2.0に変更されます。
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EJB 1.1,2.0,2.1,または3.0の仕様に準拠しないDDを持つEJB-JARはインポートできません。
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「hitachi-runtime.jar」の名称のEJB-JARはインポートしないでください。
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インポート時に指定したJARファイル名は作業ディレクトリ中のディレクトリ名として使用されます。また,JARファイル中に,ホームインタフェースなど,java.rmi.Remoteを実装したクラスがあると,usrconf.propertiesファイルの定義内容に応じて,デプロイ・スタート時に作業ディレクトリ内にスタブが生成されます。デフォルトの設定の場合,スタブは,ejb-jar.xmlの<remote>および<home>に記述されたインタフェースに対して作成されます。usrconf.propertiesファイルのejbserver.deploy.stub.generation.scopeキーにappを指定した場合は,JARファイルに含まれるリモートインタフェースを実装したすべてのインタフェースのスタブが生成されます。
これらのことを考慮して,作業ディレクトリのパス長がプラットフォームの上限に達しないようにJARファイル名およびjava.rmi.Remoteを実装したクラスのパッケージ名やクラス名を指定してください。
作業ディレクトリのパス長の見積もりについては,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「付録C.1 J2EEサーバの作業ディレクトリ」を参照してください。
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