7.1 J2EEアプリケーションの作成の概要
J2EEアプリケーションの作成とは,アプリケーション開発環境で作成したEnterprise Bean(EJB-JAR)およびサーブレットとJSP(WAR)を,一つのJ2EEアプリケーション(EAR)にすることです。また,J2EEアプリケーションに,そのJ2EEアプリケーションで使用するリソースアダプタを含めることもできます。
J2EEアプリケーションの作成に必要な作業の概要を次の表に示します。
cosminexus.xmlを使用したJ2EEアプリケーションを作成する場合は,あらかじめ作成したcosminexus.xmlを,EJB-JAR,WARなどと一緒にJ2EEアプリケーションに含めて使用してください。
ライブラリJARと参照ライブラリは,J2EEアプリケーション内の各モジュールから参照できる共通ライブラリです。
ライブラリJARと参照ライブラリの特長を次に示します。
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J2EEアプリケーションにJAR(ファイル拡張子は小文字の「.jar」)を含めます。
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複数のJ2EEアプリケーションで使用する場合,それぞれのJ2EEアプリケーションに追加する必要があります。
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classファイルを含めることはできません。必ずJARファイル形式にまとめて使用します。
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参照するライブラリファイルの絶対パスを指定します。
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複数のJ2EEアプリケーションで使用する場合,同じ参照先を指定するだけで利用できます。
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JARファイル,classファイルどちらも扱うことができます。
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ejb-jar.xml,またはweb.xmlに記載したクラス,メソッド(引数,戻り値,例外),アノテーション情報を読み込むためにロードするクラス※,およびそれらの参照解決に必要なクラスを,J2EEアプリケーション内の各モジュールから参照できる共通ライブラリに含める場合は,ライブラリJARを使用する必要があります。これらのクラスを参照ライブラリとして使用した場合,アプリケーションのインポート時にjava.lang.NoClassDefFoundErrorやjava.lang.ClassNotFoundExceptionが発生し,アノテーション情報の取得に失敗(KDJE42380-Wが出力),または,インポートに失敗します。
- 注※
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アノテーション情報を読み込むためにロードするクラスの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「17.3 ロード対象のクラスとロード時に必要なクラスパス」を参照してください。