Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド


7.1 J2EEアプリケーションの作成の概要

J2EEアプリケーションの作成とは,アプリケーション開発環境で作成したEnterprise Bean(EJB-JAR)およびサーブレットとJSP(WAR)を,一つのJ2EEアプリケーション(EAR)にすることです。また,J2EEアプリケーションに,そのJ2EEアプリケーションで使用するリソースアダプタを含めることもできます。

J2EEアプリケーションの作成に必要な作業の概要を次の表に示します。

表7‒1 J2EEアプリケーションの作成で実施する作業

実施項目

内容

参照先

Enterprise Bean(EJB-JAR)のインポート

J2EEアプリケーションの構成にEnterprise Bean(EJB-JAR)が含まれる場合に必要な作業です。

J2EEサーバにEnterprise Beanをインポートします。

7.2.1

サーブレットとJSP(WAR)のインポート

J2EEアプリケーションの構成にサーブレット・JSP(WAR)が含まれる場合に必要な作業です。

J2EEサーバにサーブレット・JSPをインポートします。

7.2.2

リソースアダプタ(RAR)のインポート

J2EEアプリケーションにリソースアダプタ(RAR)を含める場合,含めるリソースアダプタをJ2EEサーバにインポートします。

7.2.3

J2EEアプリケーションの新規作成

インポートしたEJB-JAR,WARを基にEARを作成します。また,必要に応じて,J2EEアプリケーションにRARを含めます。

7.2.4

J2EEアプリケーションへのライブラリJARファイルの追加

J2EEアプリケーションにライブラリJAR(ファイル拡張子は小文字の「.jar」)を追加します。

7.2.5

ライブラリJARファイルの一覧の参照

J2EEアプリケーションに含まれているライブラリJARファイルの一覧を参照します。

7.2.6

J2EEアプリケーションからのライブラリJARファイルの削除

J2EEアプリケーションに含まれているライブラリJARファイルを削除します。

7.2.7

J2EEアプリケーションへの参照ライブラリの設定

J2EEアプリケーションに参照ライブラリを設定します。

7.2.8

J2EEアプリケーションのプロパティの設定

作成したJ2EEアプリケーションのプロパティを設定します。

9.

J2EEアプリケーションの実行

設定が完了したJ2EEアプリケーションを実行します。また,運用に応じて,停止します。

10.

cosminexus.xmlを使用したJ2EEアプリケーションを作成する場合は,あらかじめ作成したcosminexus.xmlを,EJB-JAR,WARなどと一緒にJ2EEアプリケーションに含めて使用してください。

ライブラリJARと参照ライブラリは,J2EEアプリケーション内の各モジュールから参照できる共通ライブラリです。

ライブラリJARと参照ライブラリの特長を次に示します。

ejb-jar.xml,またはweb.xmlに記載したクラス,メソッド(引数,戻り値,例外),アノテーション情報を読み込むためにロードするクラス,およびそれらの参照解決に必要なクラスを,J2EEアプリケーション内の各モジュールから参照できる共通ライブラリに含める場合は,ライブラリJARを使用する必要があります。これらのクラスを参照ライブラリとして使用した場合,アプリケーションのインポート時にjava.lang.NoClassDefFoundErrorやjava.lang.ClassNotFoundExceptionが発生し,アノテーション情報の取得に失敗(KDJE42380-Wが出力),または,インポートに失敗します。

注※ 

アノテーション情報を読み込むためにロードするクラスの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「17.3 ロード対象のクラスとロード時に必要なクラスパス」を参照してください。