17.3　ロード対象のクラスとロード時に必要なクラスパス

アノテーション情報は，次のような操作を実行したときに読み込まれます。

• リソースの追加（cjaddapp）^※

• インポート時（cjimportapp）

• インポート時（cjimportwar）

• インポート時（cjimportres）

• インポート時（cjimportlibjar）^※

• 開始時（cjstartapp）

• リプレース時（cjreplaceapp）

• リロード時（cjreloadapp）

注※

対象となるのはライブラリJARのクラスです。

アノテーション情報を読み込むためには，まずクラスをロードする必要があります。

アノテーション情報を読み込むためにロードするクラスを次の図に示します。

図17‒2　アノテーション情報を読み込むためにロードするクラス

なお，EJB-JAR（ejb-jar.xmlのバージョンが2.1）に含まれるクラスファイルまたはWAR（web.xmlのバージョンが2.4）に含まれるクラスファイルからアノテーション情報を読み込む場合のアノテーションは，アプリケーションサーバ独自の仕様です。ただし，この機能は，旧バージョンとの互換機能です。詳細は，マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「18.1　EJB 2.1とServlet 2.4でのアノテーションの利用」を参照してください。

なお，J2EE 1.4以前に準拠したJ2EEアプリケーションの場合，EJB-JAR（ejb-jar.xmlのバージョンが2.1，またはejb-jar.xmlが省略されたもの）やWAR（web.xmlのバージョンが2.4）からライブラリJARを使用することはできません。指定しても無視されます。

アノテーション情報を取得するためにクラスをロードするかどうかは，各モジュールのバージョン，およびDD内の属性定義に依存します。

モジュールのバージョンがEJB-JAR（3.0）またはWAR（2.5）の場合のアノテーション情報を取得するかどうかの条件を次の表に示します。

表17‒3　モジュールのバージョンがEJB-JAR（3.0）またはWAR（2.5）の場合

モジュール	DDのmetadata-completeタグ		DD省略
	falseまたはタグを省略	true
EJB-JAR（3.0）	○	−	○
WAR（2.5）	○	−	○

ライブラリJARのアノテーション情報を取得するかどうかを次の表に示します。

表17‒4　ライブラリJARの場合

モジュール	Java EE 5以降に準拠するJ2EEアプリケーション			J2EE 1.4以前に準拠するJ2EEアプリケーション
	DDのmetadata-completeタグ		DD省略※	DDのmetadata-completeタグ		DD省略
	falseまたはタグを省略※	true		falseまたはタグを省略	true
EJB-JAR（3.0）	○	−	○	×	×	−
WAR（2.5）	○	−	○	×	×	×

注意事項

アノテーション情報を読み込むために必要なクラスが不足している場合，または不正なクラスがある場合は，アノテーション情報の取得処理中に例外が発生します。クラスのロード時に例外が発生した場合は，例外ログ，およびメッセージKDJE42380-Wを出力し処理を続行します。なお，例外が発生した場合にエラーにしたいときは，プロパティejbserver.deploy.annotations.load_check.enabledの値をfalseからtrueへ変更してください。

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