7.13 実行環境の構築の流れ
この節では,CJMSプロバイダを使用する場合の実行環境の構築の流れについて説明します。
メッセージの送受信を実行するJ2EEアプリケーションの実行環境については,あらかじめ運用管理ポータル(Management Server)を使用して構築しておいてください。J2EEアプリケーションの実行環境の構築手順の詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「3. J2EEアプリケーションを実行するシステムの構築と削除」を参照してください。
なお,CJMSPブローカーは,Management Serverの管理対象になりません。このため,CJMSPブローカーの構築・運用は,コマンドおよび定義ファイルで実行します。
- ポイント
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CJMSプロバイダを使用する場合のユースケースについては,「付録D CJMSプロバイダのユースケース」を参照してください。
実行環境の構築の流れを次の図に示します。
操作の流れを説明します。説明の番号は図中の番号と対応しています。
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前提環境の準備として,Application Serverのインストールと初期設定を実行します。
CJMSPブローカーとJ2EEサーバを異なるマシンに構築する場合は,それぞれのマシンにApplication Serverをインストールしてください。
Application Serverのインストールと初期設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「2.2.1 Application Serverのインストールについて」を参照してください。
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CJMSPブローカーの共通プロパティと管理コマンドのプロパティを設定します。
同じマシン内に作成するすべてのCJMSPブローカーに共通するプロパティを設定します。また,管理コマンドのログ出力に関するプロパティを設定します。設定方法については,「7.14.1 CJMSPブローカーの共通プロパティと管理コマンドのプロパティの設定」を参照してください。
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CJMSPブローカーを作成します。
作成方法については,「7.14.2 CJMSPブローカーの作成」を参照してください。
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CJMSPブローカーの個別プロパティを設定します。
それぞれのCJMSPブローカーに対して,個別のプロパティを設定します。設定方法については,「7.14.3 CJMSPブローカーの個別プロパティの設定」を参照してください。
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CJMSPブローカーを起動します。
起動方法については,「7.14.4 CJMSPブローカーの起動」を参照してください。
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各CJMSPブローカーに送信先を作成します。
作成方法については,「7.14.5 送信先の作成」を参照してください。
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CJMSPリソースアダプタを設定して,開始します。
CJMSPリソースアダプタへの属性の設定には,Connector属性ファイルを使用します。
属性の設定後,CJMSPリソースアダプタを開始します。
設定および開始方法については,「7.15 CJMSPリソースアダプタの設定」を参照してください。
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J2EEアプリケーションを設定して,開始します。
プロデューサーおよびコンシューマーとなるJ2EEアプリケーションをそれぞれインポートして属性を設定します。なお,コンシューマーとなるJ2EEアプリケーションのMessage-driven Beanに属性を設定する場合は,DD,cosminexus.xmlまたはMessageDrivenBean属性ファイルを使用します。
設定および開始方法については,「7.16 J2EEアプリケーションの設定」を参照してください。
- ポイント
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CJMSプロバイダに関するファイルは,インストール時に次のディレクトリに格納されます。
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Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\cjmsp
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UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/cjmsp
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- 注意事項
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CJMSPリソースアダプタを開始する前に,CJMSPブローカーを起動しておく必要があります。CJMSPリソースアダプタの開始中にCJMSPブローカーが停止した場合,CJMSPリソースアダプタは,120秒ごとにCJMSPブローカーへの接続をリトライします。