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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編


4.4.5 要素を定義する(CSV形式の場合)

CSV形式の場合,バイナリフォーマット定義ファイルの内容は,バイナリフォーマット定義画面で定義します。バイナリフォーマット定義画面は,Eclipseのパッケージ・エクスプローラーに表示されるバイナリフォーマット定義ファイルをダブルクリックすると表示されます。

バイナリフォーマット定義画面については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.1 バイナリフォーマット定義画面」を参照してください。

参考

バイナリフォーマット定義画面では,複数のバイナリフォーマット定義ファイルを開いて編集できます。ただし,複数のバイナリフォーマット定義ファイルの間で,定義情報をコピーして貼り付けることはできません。

CSV形式の場合,バイナリフォーマット定義ファイルを新規作成して,バイナリフォーマット定義画面を表示すると,ルート要素,ヘッダ要素,およびレコード要素が配置された状態で表示されます。

図4‒6 CSV形式のデータを利用する場合のバイナリフォーマット定義画面の初期表示

[図データ]

ルート要素,ヘッダ要素,およびレコード要素はすべて複合内容要素です。ヘッダ要素およびレコード要素はルート要素の構成要素として設定されています。ヘッダ要素およびレコード要素には,ローカル定義の単純内容要素を構成要素として設定します。

バイナリフォーマット定義画面では次の作業を行います。

ポイント

CSV形式のデータを利用する場合,バイナリフォーマット定義画面に初期表示されるルート要素,ヘッダ要素,およびレコード要素の構成は,変更できません。

定義の方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) フォーマット情報を設定する

バイナリフォーマット定義ファイルのフォーマット情報として,バイナリデータで使用されている文字コードや改行を指定します。

設定の方法は,CSV以外の形式のバイナリデータを利用する場合と同じです。フォーマット情報の設定方法については,「4.4.4(1) フォーマット情報を設定する」を参照してください。

(2) ヘッダ要素およびレコード要素の出現回数を設定する

ヘッダ要素およびレコード要素の出現回数の設定方法を次に示します。

  1. ルート要素の構成要素として表示されているヘッダ要素またはレコード要素を選択して右クリックし,[設定]を選択します。

    [構成要素]ダイアログが表示されます。

  2. [構成要素]ダイアログで出現回数を入力します。

    なお,ヘッダ要素の出現回数は,CSVデータにヘッダがない場合は「0」を,ヘッダがある場合は「1」を設定します。

    [構成要素]ダイアログの表示・入力内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.3.4 構成要素ダイアログ」を参照してください。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    [構成要素]ダイアログに入力した出現回数が設定されます。

(3) ヘッダ要素およびレコード要素の構成要素を設定する

バイナリフォーマット定義エディタに,ルート要素の構成要素として表示されているヘッダ要素およびレコード要素の構成要素の設定方法を次に示します。

  1. ルート要素の構成要素として表示されているヘッダ要素またはレコード要素を選択して右クリックし,[ローカル単純内容要素の追加]を選択します。

    [単純内容要素]ダイアログが表示されます。

  2. [単純内容要素]ダイアログに必要な情報を入力します。

    [単純内容要素]ダイアログの表示・入力内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.3.2 単純内容要素ダイアログ」を参照してください。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    [単純内容要素]ダイアログに入力した情報が設定されます。

(4) ルート要素を設定する

CSVデータを利用する場合,バイナリフォーマット定義画面に初期表示されたルート要素以外の要素を,ルート要素に設定することはできません。ただし,ルート要素の名称だけ変更できます。

ルート要素の名称の変更方法を次に示します。

  1. ルート要素を選択して右クリックし,[設定]を選択します。

    [複合内容要素]ダイアログが表示されます。

  2. [名称]を入力します。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    入力した名称が設定されます。