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Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


1.2.1 バイナリフォーマット定義画面

バイナリフォーマット定義ファイルの定義で使用する,バイナリフォーマット定義画面について説明します。

バイナリフォーマット定義ファイルの作成方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「4.4 電文フォーマット(バイナリフォーマット定義ファイル)の作成方法」を参照してください。

図1‒13 バイナリフォーマット定義画面

[図データ]

バイナリフォーマット定義画面は,バイナリフォーマット定義エディタとアウトラインビューから構成されます。

それぞれの表示内容について,次に説明します。

〈この項の構成〉

(1) バイナリフォーマット定義エディタ

要素を設定してバイナリフォーマット定義ファイルの内容を定義します。定義した内容はツリー形式で表示されます。

バイナリフォーマット定義エディタの表示内容について説明します。

図1‒14 バイナリフォーマット定義エディタ

[図データ]

バイナリフォーマット定義ファイル名

バイナリフォーマット定義ファイルの名称です。

バイナリフォーマット定義エディタは,複数のバイナリフォーマット定義ファイルを開いて編集できます。編集するバイナリフォーマット定義ファイルの名称をクリックすると,編集の対象がアクティブになります。また,アウトラインビューの表示も切り替わります。

フォーマット([図データ]

バイナリフォーマット定義ファイルのフォーマット名です。

ノード

バイナリフォーマット定義ファイル内に定義されている要素です。

フォーマットを基準に1つ目の階層はグローバル定義の要素です。2つ目の階層は複合内容要素の構成要素です。各ノードには,アイコンと要素名が表示されます。

なお,バイナリフォーマット定義エディタでノードを選択すると,アウトラインビューでも同じノードが選択状態になります。

各ノードの表示内容を次の表に示します。

表1‒3 バイナリフォーマット定義エディタに表示されるノード

区分

アイコン

説明

グローバル定義の要素

[図データ]

単純内容要素です。

[図データ]

逐次構成の複合内容要素です。

[図データ]

ルート要素に設定されている逐次構成の複合内容要素です。

[図データ]

選択構成の複合内容要素です。

[図データ]

ルート要素に設定されている選択構成の複合内容要素です。

複合内容要素の構成要素

[図データ]

構成要素として設定されている単純内容要素です。

[図データ]

構成要素として設定されている逐次構成の複合内容要素です。

[図データ]

構成要素として設定されている選択構成の複合内容要素です。

[図データ]

ローカル定義の単純内容要素です。

検証の結果として,警告またはエラーが発生しているノードには,上で示すアイコンに警告またはエラーの発生を示すアイコン(警告:[図データ],エラー:[図データ])が付与されて表示されます。

出現回数

ノードに出現回数が設定されている場合に,次の形式で表示されます。

[最小出現回数:最大出現回数]

構成要素を設定したときに,出現回数をどのように設定したかによって,出現回数の表示は異なります。出現回数の表示と設定内容の関係を次の表に示します。

表1‒4 出現回数の表示と設定内容の関係

表示形式

出現回数の指定方法

説明

[n:n]

固定

nは固定の出現回数です。

最小出現回数と最大出現回数に同じ値が表示されます。例えば,出現回数が3回で固定の場合,[3:3]と表示されます。

[n:*]

データの終端まで

データを省略できる場合

最小出現回数nが0になり,[0:*]と表示されます。

データを省略できない場合

最小出現回数nが1になり,[1:*]と表示されます。

[0:*]->

ノード指定

最小出現回数は0,最大出現回数は*で表示されます。また,ほかのノードを参照するノードであることを示す「->」が表示されます。

[n:m]

範囲指定

出現回数がn〜mの範囲であることを示しています。

依存関係

ほかのノードを参照しているノード(依存ノード)の場合,「->」が表示されます。ただし,参照されているノード(ターゲットノード)には何も表示されません。

なお,依存関係の詳細情報(パスなど)は,プロパティービューに表示されます。

(2) アウトラインビュー

バイナリフォーマット定義エディタで定義した各要素の関係を確認できます。各要素の関係は,ルート要素を起点としたツリー形式で表現されます。

アウトラインビューの表示は,バイナリフォーマット定義エディタで要素を定義すると,自動的に更新されます。アウトラインビューでは要素を定義できません。

なお,アウトラインビューに表示されているノード(ルート要素および構成要素)を選択すると,バイナリフォーマット定義エディタでも同じノードが選択状態になります。

アウトラインビューの表示内容について説明します。

図1‒15 アウトラインビュー

[図データ]

ノード

バイナリフォーマット定義ファイル内に定義されている要素です。

各ノードの表示内容を次の表に示します。

表1‒5 アウトラインビューに表示されるノード

区分

アイコン

説明

ルート要素

[図データ]

ルート要素に設定されている逐次構成の複合内容要素です。

[図データ]

ルート要素に設定されている選択構成の複合内容要素です。

構成要素

[図データ]

構成要素として設定されている単純内容要素です。

[図データ]

構成要素として設定されている逐次構成の複合内容要素です。

[図データ]

構成要素として設定されている選択構成の複合内容要素です。

[図データ]

ローカル定義の単純内容要素です。

検証の結果として,警告またはエラーが発生しているノードには,上で示すアイコンに警告またはエラーの発生を示すアイコン(警告:[図データ],エラー:[図データ])が付与されて表示されます。