2.4.4 テスト環境のカスタマイズ
HCSC簡易セットアップ機能を利用してセットアップしたテスト環境には,「2.4.3(2) テスト環境の運用に必要な情報」に示す情報が設定されています。これらの情報は,テスト環境をセットアップしたあとにカスタマイズできます。
テスト環境をカスタマイズするには,HCSC簡易セットアップ機能でのテスト環境のセットアップ時に定義ファイルに設定された値を編集します。
編集できる定義ファイルを次の表に示します。各定義ファイルの詳細については,表の「参照先マニュアル」に示すマニュアルを参照してください。
- (凡例)
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A:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\manager\config
B:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\DB\bats
C:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\msg
D:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\system\manager\setup
E:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\manager
−:参照するマニュアルはありません。
- 注※1
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セットアップ構成関連のプロパティ(db-useプロパティ,rm-useプロパティ,およびhcscserver-data-filepathプロパティ)は変更できません。
- 注※2
-
J2EEサーバの互換モードがV9互換モードの場合,運用に合わせて次のようにプロパティを変更してください。
・HCSC簡易セットアップ機能で構築する環境のWebコンテナ単位の同時実行数を変更する場合は,webserver.connector.inprocess_http.max_execute_threadsプロパティを変更してください。webserver.connector.inprocess_http.max_execute_threadsプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「5.11.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。
・リクエスト処理で使用するコネクション数を合わせて制御する場合は,webserver.connector.inprocess_http.max_connectionsプロパティを変更してください。webserver.connector.inprocess_http.max_connectionsプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「6.3.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。
- 注※3
-
J2EEサーバの互換モードが推奨モードの場合,運用に合わせて次のようにプロパティを変更してください。
・HCSC簡易セットアップ機能で構築する環境のWebコンテナ単位の同時実行数を変更する場合は,webserver.connector.nio_http.max_servlet_execute_threadsプロパティを変更してください。webserver.connector.nio_http.max_servlet_execute_threadsプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.14.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定))」を参照してください。
・リクエスト処理で使用するスレッド数,コネクション数を合わせて制御する場合は,次のプロパティを変更してください。
・webserver.connector.nio_http.max_threads
・webserver.connector.nio_http.min_threads
・webserver.connector.nio_http.max_connections
webserver.connector.nio_http.max_threadsプロパティ,およびwebserver.connector.nio_http.min_threadsプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「7.4.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。webserver.connector.nio_http.max_connectionsプロパティについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「7.3.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)」を参照してください。
- 参考
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テスト環境をカスタマイズする場合,次のディレクトリ内のファイルをカスタマイズの参考として利用できます。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\log\manager\setup
1台のマシンに複数のテスト環境を構築(環境変数CSCMNG_HOMEを設定)している場合は,次のディレクトリ内のファイルをカスタマイズの参考として利用できます。
%CSCMNG_HOME%\log\manager\setup
これらのディレクトリに格納されているファイルを次に示します。
- 表2-8に示す定義ファイルと同じ名称のファイル
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HCSC簡易セットアップ機能を実行したときに設定された定義ファイルと同じ内容のファイル(HCSC簡易セットアップ機能のログファイル)です。
- adminagent.properties.bak(adminagent.propertiesのバックアップファイル)
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現在のadminagent.propertiesの1つ前のadminagent.propertiesの設定が保存されています。
- cmdconf.bat.bak(cmdconf.batのバックアップファイル)
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現在のcmdconf.batの1つ前のcmdconf.batの設定が保存されています。
- csccmd.properties.bak(csccmd.propertiesのバックアップファイル)
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現在のcsccmd.propertiesの1つ前のcsccmd.propertiesの設定が保存されています。
- cscmng.properties.bak(cscmng.propertiesのバックアップファイル)
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現在のcscmng.propertiesの1つ前のcscmng.propertiesの設定が保存されています。
- mserver.cfg.bak(mserver.cfgのバックアップファイル)
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現在のmserver.cfgの1つ前のmserver.cfgの設定が保存されています。
- mserver.properties.bak(mserver.propertiesのバックアップファイル)
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現在のmserver.propertiesの1つ前のmserver.propertiesの設定が保存されています。