Hitachi

Cosminexus V11 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス


6.5.3 HCSC-Manager定義ファイル

〈この項の構成〉

(1) 形式

cscmng.repository.root=リポジトリのルートディレクトリパス
 
cscmng.log.dir=ログ出力先ディレクトリパス
cscmng.log.<チャネル名>.filesize=ログファイルサイズ
cscmng.log.<チャネル名>.filenum=ログファイル面数
 
cscmng.manager.<マネージャ識別名>.timeout=読み込みタイムアウト値
 
cscmng.pireexec.response.dir=応答電文格納ディレクトリパス
cscmng.pireexec.response.encoding=応答電文格納文字コード
 
cscmng.server.<HCSCサーバ名>.system=論理サーバ名
 
cscmng.repctl.export.dir=エクスポートファイルの出力先ディレクトリパス
 
cscmng.envbackup.dir=環境バックアップの出力先ディレクトリパス
cscmng.envbackup.dir.envrestore=リストア前の環境バックアップの出力先ディレクトリパス
cscmng.envbackup.dir.import=インポート前の環境バックアップの出力先ディレクトリパス
cscmng.envbackup.autoget={ON|OFF}
cscmng.envbackup.autoget.off={envrestore|import|envrestore,import}
 
cscmng.precache.thread.maximum=cscprecacheコマンドで並列処理するスレッドの最大数
 
cscmng.server.<HCSCサーバ名>.hws.svstop={normal|wait}
cscmng.server.<HCSCサーバ名>.hws.svstop.timeout=HTTP Server計画停止時のタイムアウト値

(2) 機能

HCSC-Managerの動作に必要となる情報を設定します。

(3) ファイルの格納先

<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\manager\cscmng.properties

(4) 設定できるパラメタ

(a) リポジトリ設定

cscmng.repository.root=リポジトリのルートディレクトリパス 〜<最大100バイトの文字列><<<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\repository>>

リポジトリのルートディレクトリを絶対パスで指定します。ディレクトリ区切りは「/」または「\\」を使用します。

相対パスを指定した場合,エラーになる場合があります。存在しないディレクトリを指定した場合,および指定した文字列が100バイトを超える場合はエラーになります。そのため,<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>が84バイトを超える場合は,このプロパティを明示的に指定してください。

なお,1台のマシンに複数の運用・実行環境を構築(環境変数CSCMNG_HOMEを設定)している場合,省略値は次のようになります。

%CSCMNG_HOME%\repository

(b) ログ設定

cscmng.log.dir=ログ出力先ディレクトリパス 〜<最大100バイトの文字列><<<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\log\manager>>

ログ出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。ディレクトリ区切りは「/」または「\\」を使用します。相対パスを指定した場合,エラーになる場合があります。存在しないディレクトリを指定した場合,および指定した文字列が100バイトを超える場合はエラーになります。そのため,<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>が84バイトを超える場合は,このプロパティを明示的に指定してください。

なお1台のマシンに複数の運用・実行環境を構築(環境変数CSCMNG_HOMEを設定)している場合,省略値は次のようになります。

%CSCMNG_HOME%\log\manager

cscmng.log.<チャネル名>.filesize=ログファイルサイズ 〜<数字>((4096−16777216))<<1048576>> チャネルがmaintenanceの場合は<数字>((4096−16777216))<<4194304>>

ログファイル1つ当たりの上限サイズをバイト単位で指定します。不正な値を指定した場合は,省略値が指定されます。チャネル名には,次のどれか1つを指定します。

  • message:メッセージログ

  • exception:例外ログ

  • maintenance:メンテナンスログ

cscmng.log.<チャネル名>.filenum=ログファイル面数 〜<数字>((1−16))<<2>>

ログファイル面数を指定します。不正な値を指定した場合は,省略値が指定されます。チャネル名には,次のどれか1つを指定します。

  • message:メッセージログ

  • exception:例外ログ

  • maintenance:メンテナンスログ

(c) Manager設定

cscmng.manager.<マネージャ識別名>.timeout=読み込みタイムアウト値 〜<数字>((0−86400))<<0>>

Managerとの接続の読み込みタイムアウトを秒単位で指定します。0を指定した場合はタイムアウトしません。不正な値を指定した場合は,省略値が指定されます。マネージャ識別名はHCSCサーバ構成定義ファイルに指定したManager名を設定してください。

(d) プロセスインスタンス再実行設定

cscmng.pireexec.response.dir=応答電文格納ディレクトリパス ((1−100バイト))

プロセスインスタンス再実行で応答電文を受け取った場合の応答電文格納ディレクトリを絶対パスで指定します。ディレクトリ区切りは「/」または「\\」を使用します。相対パスを指定した場合,エラーになる場合があります。指定しない場合は,応答電文が格納されません。存在しないパスを指定した場合,エラーになります。また,パスを含むファイル長がOSのMAX_PATHを超える場合はファイルを作成できません。

cscmng.pireexec.response.encoding=応答電文格納文字コード 〜<<UTF-8>>

応答電文格納時の出力文字コードを,JavaVMがサポートしているエンコーディング名で指定します。存在しない文字コードを指定した場合,省略値が指定されます。

(e) HCSCサーバ運用設定

cscmng.server.<HCSCサーバ名>.system=論理サーバ名

HCSCシステムの管理下におく論理サーバを指定します。管理下におくと,論理サーバの各種運用(HCSCサーバとの一括起動・停止,および状態の参照)ができるようになります。

論理サーバ名は,「論理サーバ名,論理サーバ名,…」のようにコンマ(,)区切りで指定します。コンマ前後の半角スペースやタブ文字は無視されます。論理サーバの起動停止順序は,Managerで設定した順序になります。HCSCサーバも同時に起動する場合は,J2EEサーバの起動順序になります。

(指定例)

HCSCサーバ(HCSC)上に,論理パフォーマンストレーサ(PRF),および論理Webサーバ(WebServer)を同時に起動停止する場合

cscmng.server.HCSC.system=PRF,WebServer

(f) リポジトリエクスポート

cscmng.repctl.export.dir=エクスポートファイルの出力先ディレクトリパス 〜((1−100バイト))

cscrepctlコマンドでリポジトリをエクスポートする場合,エクスポートファイルの出力先ディレクトリを指定します。

(g) 環境バックアップ

cscmng.envbackup.dir=環境バックアップの出力先ディレクトリパス 〜((1−100バイト))<<カレントディレクトリ>>

cscenvbackupコマンドで環境をバックアップする場合,環境バックアップファイルの出力先ディレクトリを指定します。

cscmng.envbackup.dir.envrestore=リストア前の環境バックアップの出力先ディレクトリパス 〜((1−100バイト))

cscenvrestoreコマンドで環境をリストアする場合,リストア前の環境バックアップファイルの出力先ディレクトリを指定します。このパラメタの指定は,cscmng.envbackup.dirパラメタの指定よりも優先されます。このパラメタを省略した場合,リストア前の環境バックアップファイルは,cscmng.envbackup.dirパラメタで指定したディレクトリに出力されます。cscmng.envbackup.dirパラメタも省略した場合は,次のディレクトリに出力されます。

<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\spool\manager\

なお,1台のマシンに複数の運用・実行環境を構築(環境変数CSCMNG_HOMEを設定)している場合,省略値は次のようになります。

%CSCMNG_HOME%\spool\manager

cscmng.envbackup.dir.import=インポート前の環境バックアップの出力先ディレクトリパス 〜((1−100バイト))

cscrepctlコマンドで-importオプションを指定してリポジトリをインポートする場合,インポート前の環境バックアップファイルの出力先ディレクトリを指定します。このパラメタの指定は,cscmng.envbackup.dirパラメタの指定よりも優先されます。このパラメタを省略した場合,インポート前の環境バックアップファイルは,cscmng.envbackup.dirパラメタで指定したディレクトリに出力されます。cscmng.envbackup.dirパラメタも省略した場合は,次のディレクトリに出力されます。

<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\spool\manager

なお,1台のマシンに複数の運用・実行環境を構築(環境変数CSCMNG_HOMEを設定)している場合,省略値は次のようになります。

%CSCMNG_HOME%\spool\manager

cscmng.envbackup.autoget={ON|OFF} 〜<<ON>>

自動でバックアップするかどうかを指定します。

  • ON

    自動でバックアップします。

  • OFF

    自動でバックアップしません。

cscmng.envbackup.autoget.off={envrestore|import|envrestore,import}

環境をリストアする際,またはリポジトリをインポートする際に,自動バックアップをしない場合に指定します。環境のリストア,およびリポジトリのインポートの両方で自動バックアップをしない場合は,envrestoreとimportをコンマ(,)区切りで指定します。コンマ前後のスペース文字は無視されます。

  • envrestore

    cscenvrestoreコマンドを実行して環境をリストアした場合に,自動バックアップをしません。

  • import

    cscrepctlコマンドで-importオプションを指定してリポジトリをインポートした場合に,自動バックアップをしません。

(指定例)
  • 環境をリストアする際に自動バックアップをしない場合

    cscmng.envbackup.autoget.off=envrestore

  • リポジトリをインポートする際に自動バックアップをしない場合

    cscmng.envbackup.autoget.off=import

  • 環境をリストアする際,およびリポジトリをインポートする際に自動バックアップをしない場合

    cscmng.envbackup.autoget.off=envrestore,import

ポイント

cscmng.envbackup.autogetパラメタとcscmng.envbackup.autoget.offパラメタの指定の組み合わせによって,環境をリストアする際,またはリポジトリをインポートする際に,自動バックアップをするかどうかが異なります。cscmng.envbackup.autogetパラメタとcscmng.envbackup.autoget.offパラメタの関係を次の表に示します。

表6‒2 cscmng.envbackup.autogetパラメタとcscmng.envbackup.autoget.offパラメタの関係

cscmng.envbackup.autogetパラメタの指定

cscmng.envbackup.autoget.offパラメタの指定

環境のリストア時

リポジトリのインポート時

なし

なし

なし

envrestore

×

なし

import

×

なし

envrestore,import

×

×

ON

なし

ON

envrestore

×

ON

import

×

ON

envrestore,import

×

×

OFF

なし

×

×

OFF

envrestore

×

×

OFF

import

×

×

OFF

envrestore,import

×

×

(凡例)

○:自動バックアップをします。

×:自動バックアップをしません。

(h) コマンド用スレッド設定

cscmng.precache.thread.maximum=cscprecacheコマンドで並列処理するスレッドの最大数 〜<数字>((1−1024))<<16>>

cscprecacheコマンドで並列して事前解析要求を送信する場合の最大スレッド数を指定します。未指定または不正な値を指定した場合,エラーになります。

解析要求を送信する対象がないまたは1つだけの場合,スレッドは生成されないため,このプロパティの値は無視されます。

(i) HTTP Server運用設定

cscmng.server.<HCSCサーバ名>.hws.svstop={normal|wait} 〜<<wait>>

HTTP Server停止時の動作を指定します。不正な値を指定した場合は,省略値が指定されます。このパラメタは,論理サーバを一括で停止する場合,HTTP Serverの論理サーバを停止する場合,および運用環境の画面からHCSCサーバを停止する場合に有効になります。

  • normal

    通常停止します。

  • wait

    計画停止します。

cscmng.server.<HCSCサーバ名>.hws.svstop.timeout=HTTP Server計画停止時のタイムアウト値 〜<数字>((0以下,または60−1800))<<300>>

HTTP Server計画停止時のタイムアウトを秒単位で指定します。不正な値を指定した場合は,省略値が指定されます。

0以下の値を指定した場合は,Management Serverに設定されている停止監視時間が指定されます。設定されている停止監視時間が0のときはタイムアウトしません。停止監視時間については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「11.11.1 Webサーバの起動/停止の設定」を参照してください。

このパラメタは,論理サーバを一括で停止する場合,HTTP Serverの論理サーバを停止する場合,および運用環境の画面からHCSCサーバを停止する場合に有効になります。

なお,HWSGracefulStopTimeoutディレクティブに0以外の値を指定している場合は,HWSGracefulStopTimeoutディレクティブに指定した値でもタイムアウト監視します。HWSGracefulStopTimeoutディレクティブについては,マニュアル「HTTP Server」の「6.2.4 E,F,G,H,Iで始まるディレクティブ」を参照してください。

(5) 記述例

cscmng.repository.root=C:/Program Files/Hitachi/Cosminexus/CSC/repository
 
cscmng.log.dir=C:/Program Files/Hitachi/Cosminexus/CSC/log/manager
cscmng.log.message.filesize=1048576
cscmng.log.message.filenum=2
cscmng.log.exception.filesize=1048576
cscmng.log.exception.filenum=2
cscmng.log.maintenance.filesize=4194304
cscmng.log.maintenance.filenum=2
 
cscmng.manager.node1.timeout=180
cscmng.manager.node2.timeout=180
 
cscmng.pireexec.response.dir=C:/TMP
cscmng.pireexec.response.encoding=UTF-8
 
cscmng.server.HCSC.system=PRF, WebServer
 
cscmng.repctl.export.dir=C:/TMP/autoexport
 
cscmng.envbackup.dir=C:/TMP/enbbackup
cscmng.envbackup.dir.envrestore=C:/TMP/envrestore
cscmng.envbackup.dir.import=C:/TMP/import
cscmng.envbackup.autoget=ON
cscmng.envbackup.autoget.off=envrestore
 
cscmng.precache.thread.maximum=16
 
cscmng.server.HCSC.hws.svstop=wait
cscmng.server.HCSC.hws.svstop.timeout=300

(6) 注意事項