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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


17.6 アプリケーションサーバを対象にした1:1系切り替えシステムの設定(UNIXの場合)

1:1系切り替えシステムとは,実行系と待機系が1:1で対応しているシステムです。アプリケーションサーバでは,実行系のアプリケーションサーバと待機系のアプリケーションサーバを1:1に配置するシステムと,実行系の運用管理サーバと待機系の運用管理サーバを1:1に配置するシステムを構築・運用できます。アプリケーションサーバを1:1に配置するシステムは,運用管理ポータルを使用して構築します。運用管理ポータルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。この節では,実行系のアプリケーションサーバと待機系のアプリケーションサーバを1:1に配置して系を切り替えるシステムの設定について説明します。

アプリケーションサーバの実行系と待機系を1:1に配置して系を切り替えるシステムでは,実行系のアプリケーションサーバでマシンの障害や運用管理エージェントの終了などの障害が発生すると,HAモニタがこれを検知して,自動的に待機している系に切り替えて業務を続行します。また,障害が発生しなくても実行中のシステムに予防保守などが必要な場合には,オペレータの操作によって待機している系に計画的に切り替えることができます。

なお,アプリケーションサーバの1:1系切り替えシステムの運用は,AIXまたはLinuxの場合だけ使用できます。

機能の詳細については,「17.2 1:1系切り替えシステムの概要」を参照してください。システム構成については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「3.11.1 アプリケーションサーバの実行系と待機系を1:1にする構成(トランザクションサービスを使用しない場合)」またはマニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「3.11.2 アプリケーションサーバの実行系と待機系を1:1にする構成(トランザクションサービスを使用する場合)」を参照してください。また,HAモニタについては,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。

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