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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


17.6.8 アプリケーションサーバの設定

アプリケーションサーバの設定では,運用管理ポータル,HAモニタのコマンドを使用してアプリケーションサーバをクラスタ構成に配置します。また,論理サーバをセットアップして設定情報を配布し,J2EEサーバにJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートします。アプリケーションサーバの設定手順を次に示します。

  1. 運用管理サーバを起動します。

    運用管理サーバの起動方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.1 システムの起動手順」およびマニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.2 システムの起動方法」を参照してください。

  2. Node1およびNode2でHAモニタのmonbeginコマンドを実行して,現用系のアプリケーションサーバを実行系として起動し,予備系のアプリケーションサーバを待機状態にします。

    • Node1でのコマンドの実行例

      「# monbegin CAP」を実行して,Node1の現用系を起動します。

    • Node2でのコマンドの実行例

      「# monbegin CAP」を実行して,Node2の予備系を待機状態にします。

  3. 運用管理ポータルで,Node1の現用系のJ2EEサーバをセットアップします。

    「運用管理ドメインの構成定義」の[セットアップ]画面で,J2EEサーバをセットアップします。運用管理ポータルでの操作手順および画面の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。

  4. 運用管理ポータルで,J2EEサーバに設定した情報をNode1の現用系に配布します。

    「論理サーバの環境設定」の[設定情報の配布]画面で,J2EEサーバに設定した情報をNode1の現用系に配布します。

  5. サーバ管理コマンドを使用して,Node1の現用系のJ2EEサーバにJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートします。また,インポートしたJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを設定および開始します。

    サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。

    なお,J2EEサーバおよびその前提プロセスを起動してからサーバ管理コマンドを実行してください。また,サーバ管理コマンドでの操作が終わったら,サーバ管理コマンドを停止させてください。

  6. Node1でHAモニタのmonswapコマンドを実行して,系を切り替えます。

    • Node1でのコマンドの実行例

      「# monswap CAP」を実行して,サーバ識別名「CAP」で系を切り替えます。Node2の予備系が起動され,Node1の現用系が待機状態になります。

  7. Node2の予備系で,手順3.〜手順5.を実施します。

    予備系には,現用系とまったく同じ設定をするため,設定手順や内容については,現用系と同じです。

  8. Node2でHAモニタのmonswapコマンドを実行して,系を切り替えて通常の運用状態に戻します。

    • Node2でのコマンドの実行例

      「# monswap CAP」を実行して,サーバ識別名「CAP」で系を切り替えます。Node1の現用系が起動され,Node2の予備系が待機状態になります。