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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド


4.1.1 システムの起動手順

ここでは,システムの起動手順を,アプリケーションサーバ,運用管理サーバ,および統合ネーミングスケジューラサーバそれぞれの起動の流れに沿って説明します。

注意事項

システム構成によって,アプリケーションサーバだけを起動する場合と,アプリケーションサーバのほかに運用管理サーバ,および統合ネーミングスケジューラサーバを起動する場合があります。

アプリケーションサーバのほかに,運用管理サーバ,および統合ネーミングスケジューラサーバを起動する場合,次の点に注意してください。

  • 運用管理サーバを使用するときは,運用管理サーバを最初に起動してください。

  • 統合ネーミングスケジューラサーバの起動順序は任意です。

なお,データベース,LDAPディレクトリサーバ,EISなどの関連製品は起動済みであることを前提に説明します。データベース,LDAPディレクトリサーバ,EISなどを使用している場合は,必要に応じてあらかじめ起動しておいてください。

〈この項の構成〉

(1) アプリケーションサーバの起動の流れ

アプリケーションサーバの起動の流れについて説明します。CTMを使用しない構成の場合とCTMを使用する構成の場合に分けて,アプリケーションサーバの起動の流れを次の図に示します。

図4‒1 アプリケーションサーバの起動の流れ

[図データ]

図中の1.〜6.について説明します。

  1. Management Serverの起動

    運用管理エージェントの起動後,Management Serverを起動します。ただし,次の場合はアプリケーションサーバでのManagement Serverの起動は不要です。

    • 運用管理サーバを使用する場合

    • 統合ネーミングスケジューラサーバでManagement Serverを起動する場合

    なお,自動起動の設定をしている場合,ホストの起動と同時に,運用管理エージェント,Management Serverも起動されるため,起動の操作は不要です。

    運用管理エージェントの起動方法および自動起動の設定については,「4.1.2(1) 運用管理エージェントの起動」を,Management Serverの起動方法および自動起動の設定については,「4.1.2(2) Management Serverの起動」を参照してください。

  2. Management Serverへのログイン

    運用管理ポータルにログインします。ログイン方法については,「7.1.2 ログイン」を参照してください。

    なお,運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,論理サーバを起動する場合,Management Serverへのログインは不要です。

  3. 論理サーバの起動

    運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,論理サーバを起動します。論理サーバは次に示す順序で起動してください。

    • パフォーマンストレーサ

    • スマートエージェント

    • CTMドメインマネジャ

    • CTM

    • J2EEサーバ

    起動方法については,「4.1.2(4) 論理サーバの起動」を参照してください。

    J2EEサーバ起動後,設定によってはJ2EEアプリケーションが自動起動されます。

    なお,自動起動の設定をしている場合,Management Serverと論理サーバが一括起動されるため起動の操作は不要です。Management Serverの自動起動の設定については,「4.1.2(2) Management Serverの起動」を参照してください。

  4. リソースの開始

    JavaBeansリソース,またはリソースアダプタを開始します。JavaBeansリソース,またはリソースアダプタを使用しない場合,この操作は不要です。

    運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,リソースを開始します。開始方法については,「4.1.2(5) リソースの開始」を参照してください。

  5. J2EEアプリケーションの開始

    J2EEサーバ起動後にJ2EEアプリケーションが自動起動されている場合,この操作は不要です。

    運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,J2EEアプリケーションを開始します。開始方法については,「4.1.2(6) J2EEアプリケーションの開始」を参照してください。

  6. 論理サーバ(Webサーバ・論理ユーザサーバ)の起動

    運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,Webサーバや論理ユーザサーバを起動します。起動方法については,「4.1.2(4) 論理サーバの起動」を参照してください。

    なお,Webサーバの起動のタイミングはシステムの運用形態に依存しますが,最後に起動することでJ2EEアプリケーションへの要求受け付けを制御できます。また,Webサーバを使用しない場合は,Webサーバの起動は必要ありません。

(2) 運用管理サーバの起動の流れ

運用管理サーバの起動の流れを次の図に示します。

図4‒2 運用管理サーバの起動の流れ

[図データ]

図中の1.〜2.について説明します。

  1. Management Serverの起動

    Management Serverを起動します。

    なお,自動起動の設定をしている場合,ホストの起動と同時にManagement Serverも起動されるため,起動の操作は不要です。Management Serverの起動方法および自動起動の設定については,「4.1.2(2) Management Serverの起動」を参照してください。

  2. Management Serverへのログイン

    運用管理ポータルにログインします。ログイン方法については,「7.1.2 ログイン」を参照してください。

    なお,運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,論理サーバを起動する場合,Management Serverへのログインは不要です。

(3) 統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れ

統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れを次の図に示します。

図4‒3 統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れ

[図データ]

図中の1.〜3.について説明します。

  1. Management Serverの起動

    運用管理エージェントの起動後,Management Serverを起動します。ただし,次の場合は統合ネーミングスケジューラサーバでのManagement Serverの起動は不要です。

    • 運用管理サーバを使用する場合

    • アプリケーションサーバでManagement Serverを起動する場合

    なお,自動起動の設定をしている場合,ホストの起動と同時に,運用管理エージェント,Management Serverも起動されるため,起動の操作は不要です。

    運用管理エージェントの起動方法および自動起動の設定については,「4.1.2(1) 運用管理エージェントの起動」を,Management Serverの起動方法および自動起動の設定については,「4.1.2(2) Management Serverの起動」を参照してください。

  2. Management Serverへのログイン

    運用管理ポータルにログインします。ログイン方法については,「7.1.2 ログイン」を参照してください。

    なお,運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,論理サーバを起動する場合,Management Serverへのログインは不要です。

  3. 論理サーバの起動

    運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,論理サーバを起動します。論理サーバは次に示す順序で起動してください。

    • パフォーマンストレーサ

    • スマートエージェント

    • CTMドメインマネジャ

    • CTM

    起動方法については,「4.1.2(4) 論理サーバの起動」を参照してください。

    なお,自動起動の設定をしている場合,Management Serverの起動後に論理サーバが一括起動されるため起動の操作は不要です。Management Serverの自動起動の設定については,「4.1.2(2) Management Serverの起動」を参照してください。