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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編


17.6.2 クラスタサーバの環境設定

ここでは,HAモニタと連携する場合の,運用管理ポータルでの設定の留意点について説明します。

参考

運用管理ポータルでシステムの動作環境を設定するには,あらかじめ,Management Serverの起動などが必要です。また,Management Serverを初めて使用するホストでは,Management Serverをセットアップする必要があります。運用管理ポータルでの動作環境の設定や,操作手順および画面の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 「運用管理ドメインの構成定義」での設定

論理サーバを設置するホストおよび各論理サーバの構成を定義します。このとき,[ホストの定義]画面で,「ホスト名」にエイリアスIPアドレスを設定します。

(2) 「論理サーバの環境設定」での設定

論理J2EEサーバ,論理Webサーバ,および論理ネーミングサービスの設定での留意点を次に示します。

(a) 論理J2EEサーバの設定

  • ホストの固定の設定

    次の個所では,「ホストの固定」に「する」を設定してください。

    • [J2EEコンテナの設定]画面にある「運用監視エージェントの設定」の「ホストの固定」

    • [EJBコンテナの設定]画面にある「ホストの固定」

    • [Webコンテナの設定]画面にある「Webサーバとの接続」および「管理用サーバの設定」の「ホストの固定」

    ホストを固定すると,運用管理ポータルの「運用管理ドメインの構成定義」で定義したホスト名が使用されます。

  • グローバルトランザクションの設定

    グローバルトランザクションを使用する場合は,次の設定をしてください。

    • [トランザクションの設定]画面にある「ライトトランザクション機能」を「無効」にします。

    • [トランザクションの設定]画面にある「インプロセスOTSのステータスファイル格納先」に,共有ディスク装置のディレクトリを設定します。

      設定例

      /hamon

(b) 論理Webサーバの設定

[Webサーバの設定]画面で,「ホストの固定」に「する」を設定してください。

(c) 論理ネーミングサービスの設定

[ネーミングサービスの設定]画面で,「ホストの固定」に「する」を設定してください。このとき,J2EEサーバが使用するネーミングサービス(アウトプロセスでの起動)を設定する場合は,「運用管理エージェントのホストで固定」のチェックボックスをチェックしないでください。このように設定することで,「運用管理ドメインの構成定義」の[ネーミングサービスの追加]画面で指定したホスト名が使用されます。