Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド
ここでは,システム起動の流れの中での,構成ソフトウェアの各種プロセスの起動方法と,リソースやJ2EEアプリケーションの開始方法について説明します。
運用管理コマンド(mngsvrutil)および構成ソフトウェアのプロセスの起動で使用するコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。
運用管理エージェントは次のどれかの方法で起動します。
起動前の確認事項と,それぞれの起動方法について説明します。
運用管理エージェントは,論理サーバが動作するそれぞれのホストで動作させる必要があります。また,運用管理エージェントの起動時には,運用管理エージェントで使用するポート番号がすでに使用されていないか注意してください。ポート番号のデフォルト値は「20295」で,運用管理エージェントのプロパティを設定するadminagent.propertiesで変更できます。
adminagent.propertiesの格納場所を次に示します。
adminagent.propertiesについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.2 adminagent.properties(運用管理エージェントプロパティファイル)」を参照してください。
ホストの起動と同時に,運用管理エージェントを自動起動できます。運用管理エージェントを自動起動する場合は,mngautorunコマンドで引数「once」を指定して実行します。-syncオプションを指定すると,コマンドの処理と運用管理エージェントの起動処理は同期実行されます。同期実行時には,コマンドを実行してから運用管理エージェントが起動するまでの待ち時間(同期実行のタイムアウト時間)を指定できます。
mngautorunコマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
mngautorun once agent [-runleve <ランレベル>]※ [-sync [-timeout <同期実行のタイムアウト時間>]] |
mngautorun once agent -sync
コマンド実行時に設定される内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「2.6.3 自動起動の設定」を参照してください。
運用管理エージェントをコマンドラインから起動する場合の起動手順をOS別に次に示します。
運用管理エージェントは,adminagentctlコマンドで引数「start」を指定して起動できます。adminagentctlコマンドはAdministrator権限のあるユーザが実行してください。-syncオプションを指定すると,コマンドの処理と運用管理エージェントの起動処理は同期実行されます。同期実行時には,コマンドを実行してから運用管理エージェントが起動するまでの待ち時間(同期実行のタイムアウト時間)を指定できます。
運用管理エージェントの起動例を次に示します。
<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\bin\adminagentctl start -sync -timeout <同期実行のタイムアウト時間> |
運用管理エージェントは,adminagentctlコマンドで引数「start」を指定して起動できます。adminagentctlコマンドはroot権限のあるユーザが実行してください。-syncオプションを指定すると,コマンドの処理と運用管理エージェントの起動処理は同期実行されます。同期実行時には,コマンドを実行してから運用管理エージェントが起動するまでの待ち時間(同期実行のタイムアウト時間)を指定できます。
運用管理エージェントの起動例を次に示します。
/opt/Cosminexus/manager/bin/adminagentctl start -sync -timeout <同期実行のタイムアウト時間> |
また,コマンドラインから運用管理エージェントをデーモンプロセスとして起動できます。デーモンプロセスとして起動する場合は,adminagentctlコマンドで-daemonオプションを指定,またはdaemonコマンドを使用します。なお,daemonコマンドを使用する場合は同期実行できません。
運用管理エージェントをデーモンプロセスとして起動する例を次に示します。
/opt/Cosminexus/manager/bin/adminagentctl start -daemon |
/opt/Cosminexus/manager/bin/daemon -cf /opt/Cosminexus/manager/bin/adminagentctl start |
Windowsでは,運用管理エージェントはサービスとして登録されます。サービス名称は「Cosminexus Management Server - Administration Agent」です。通常のサービスの起動と同様の操作で起動してください。
Management Serverは次のどれかの方法で起動します。
起動前の確認事項と,それぞれの起動方法について説明します。
Management Serverの起動時には,Management Serverで使用するポート番号がすでに使用されていないか注意してください。ポート番号は,Management Serverの環境を設定するmserver.propertiesで変更できます。
mserver.propertiesの格納場所を次に示します。
Management Serverで使用するポート番号を指定するmserver.propertiesのキーを次に示します。
webserver.connector.http.port=28080 (Management Server接続HTTPポート番号 1〜65535) webserver.shutdown.port=28005 (Management Server終了要求受信ポート番号 1〜65535) webserver.connector.ajp13.port=28009 (Management Server内部通信用ポート番号 1〜65535) |
mserver.propertiesについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.7 mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)」を参照してください。
なお,Management Server起動後は,運用管理ポータルの「Cosminexus Management Serverの設定」の[ネットワークの設定]画面からもポート番号を変更できます。ただし,mserver.propertiesにコメントを書いていた場合は,変更時にコメントが削除されます。
ホストの起動と同時にManagement Serverを自動起動できます。Management Serverを自動起動する場合は,mngautorunコマンドで引数「once」を指定して実行します。-syncオプションを指定すると,コマンドの処理とManagement Serverの起動処理は同期実行されます。同期実行時には,コマンドを実行してからManagement Serverが起動するまでの待ち時間(同期実行のタイムアウト時間)を指定できます。
mngautorunコマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
mngautorun once server [-runleve <ランレベル>]※ [-sync [-timeout <同期実行のタイムアウト時間>]] |
mngautorun once server -sync
コマンド実行時に設定される内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「2.6.3 自動起動の設定」を参照してください。
Management Serverをコマンドラインから起動する手順をOS別に次に示します。
Management Serverは,mngsvrctlコマンドで引数「start」を指定して起動します。mngsvrctlコマンドはAdministrator権限のあるユーザが実行してください。-syncオプションを指定すると,コマンドの処理とManagement Serverの起動処理は同期実行されます。同期実行時には,コマンドを実行してからManagement Serverが起動するまでの待ち時間(同期実行のタイムアウト時間)を指定できます。
<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\bin\mngsvrctl start -sync -timeout <同期実行のタイムアウト時間> |
Management Serverをコマンドラインから起動する場合,事前に次の設定をしてください。
export LANG=Ja_JP または export LANG=ja_JP |
export LANG=ja_JP.SJIS または export LANG=ja_JP.eucJP |
export LANG=ja_JP.utf8 |
export LANG=ja_JP.PCK または export LANG=ja_JP.eucJP |
Management Serverは,mngsvrctlコマンドで引数「start」を指定して起動します。mngsvrctlコマンドはroot権限のあるユーザが実行してください。-syncオプションを指定すると,コマンドの処理とManagement Serverの起動処理は同期実行されます。同期実行時には,コマンドを実行してからManagement Serverが起動するまでの待ち時間(同期実行のタイムアウト時間)を指定できます。
/opt/Cosminexus/manager/bin/mngsvrctl start -sync -timeout <同期実行のタイムアウト時間> |
また,コマンドラインからManagement Serverをデーモンプロセスとして起動できます。デーモンプロセスとして起動する場合は,mngsvrctlコマンドで-daemonオプションを指定,またはdaemonコマンドを使用します。なお,daemonコマンドを使用する場合は同期実行できません。
Management Serverをデーモンプロセスとして起動する例を次に示します。
/opt/Cosminexus/manager/bin/mngsvrctl start -daemon |
/opt/Cosminexus/manager/bin/daemon -cf /opt/Cosminexus/manager/bin/mngsvrctl start |
Windowsでは,Management Serverはサービスとして登録されます。サービス名称は「Cosminexus Management Server」です。通常のサービスの起動と同様の操作で起動してください。
Management Serverの運用管理ポータルへは,Webブラウザからログインします。ログイン方法については,「7.1.2 ログイン」を参照してください。
論理サーバの起動方法について説明します。
論理サーバは,運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して起動します。論理サーバは運用管理ドメイン単位に一括起動したり,ホスト単位に一括起動したり,個別の論理サーバ単位に起動したりすることができます。
運用管理ポータルを使用する場合,運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」の画面から起動してください。運用管理コマンドを使用する場合,サブコマンド「start」を指定して実行してください。
なお,論理サーバ起動時は次の点に留意してください。
運用管理ポータルまたは運用管理コマンドでの論理サーバの起動方法について(a)〜(c)で説明します。
運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,運用管理ドメイン内のすべての論理サーバを一括起動する方法について説明します。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名>[:<ポート番号>] -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> start allServers |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 start allServers
運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,ホスト内のすべての論理サーバを一括起動する方法について説明します。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名>[:<ポート番号>] -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <ホスト名> -k host start server |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t host01 -k host start server
J2EEアプリケーションを開始したあとにWebサーバや論理ユーザサーバを起動する場合や,異常終了した論理サーバだけ再起動する場合などに,論理サーバを個別に起動します。運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,論理サーバを個別に起動する方法について説明します。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名>[:<ポート番号>] -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <論理サーバ名> start server |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 start server
運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,リソースを開始する方法について説明します。運用管理ポータルを使用するとリソースアダプタを開始できます。運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用すると,リソースアダプタおよびJavaBeansリソースを開始できます。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名>[:<ポート番号>] -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <サーバ名> start resAdapter <リソースアダプタ名> |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 start resAdapter resadapter01
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名>[:<ポート番号>] -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <サーバ名> start resJavaBeans <JavaBeansリソース名> |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 start resJavaBeans javabeans01
運用管理ポータルまたは運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,J2EEアプリケーションを開始する方法について説明します。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名>[:<ポート番号>] -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <サーバ名> start app <J2EEアプリケーション名> |
mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 start app App01
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