Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド

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付録E.6 リソースアダプタ管理

ここでは,運用管理ドメイン内の論理J2EEサーバへのリソースアダプタのインポート,およびインポートしたリソースアダプタの開始,停止,削除などをする次の画面の機能概要,表示手順,操作手順,画面詳細について説明します。

J2EEサーバクラスタの場合,クラスタを構成しているすべてのJ2EEサーバに同様の操作を実行します。J2EEサーバクラスタにJ2EEサーバが登録されていない場合にはエラー画面が表示されます。

操作の排他制御について
リソースアダプタに対して,同時に複数の操作を実行できません。このため,ほかの操作が実行中であることを示すメッセージが表示される場合があります。この場合,ほかの操作が終了したことを確認してから,再度操作してください。
<この項の構成>
(1) リソースアダプタの開始
(2) リソースアダプタの停止
(3) リソースアダプタのインポート
(4) リソースアダプタの削除
(5) ログの表示(論理サーバのアプリケーション管理)

(1) リソースアダプタの開始

[リソースアダプタの開始/停止]画面を次の図に示します。

図E-16 [リソースアダプタの開始/停止]画面

[図データ]

(a) 機能概要

論理J2EEサーバにインポートしたリソースアダプタを開始します。リソースアダプタの開始操作は,リソースアダプタのステータスに関係なく実行できます。

リソースアダプタがすでに稼働しているとき,開始操作の実行結果は「失敗」と表示されますが,リソースアダプタは稼働したままとなります。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックします。
  3. [開始/停止]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. 開始するリソースアダプタの[開始]アンカーをクリックします。
    [リソースアダプタの開始]画面のステータス一覧に,J2EEサーバにインポートされているリソースアダプタのステータスが表示されます。[リソースアダプタの開始]画面を次の図に示します。

    図E-17 [リソースアダプタの開始]画面

    [図データ]

  2. 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックします。
    結果確認画面が表示されます。画面の[ステータス]に「実行中」または「実行待ち」と表示され,処理が終了すると[ステータス]が「成功」または「失敗」に更新されます。
  3. 次のどちらかの方法で,画面の表示内容を更新します。
    • [最新の情報に更新]アンカーをクリックする
    • [更新時間間隔]から表示内容を自動更新する間隔を選択して,[適用]ボタンをクリックする
    失敗した場合は,[ログの表示]タブをクリックしてエラーの内容を確認します。原因を取り除き,[開始/停止]タブをクリックして再度実行します。
(d) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

●[リソースアダプタの開始/停止]画面

操作
[開始]アンカー
リソースアダプタを開始するための[リソースアダプタの開始]画面が表示されます。
[停止]アンカー
リソースアダプタを停止するための[リソースアダプタの停止]画面が表示されます。

リソース名
論理J2EEサーバにインポートされたリソースアダプタ名が表示されます。

ステータス
  • 不明
    J2EEサーバに対する該当J2EEアプリケーションのステータスが確認できない場合に表示されます。「論理サーバの環境設定」のJ2EEサーバの設定で,運用監視をしない設定にしているJ2EEサーバについては,J2EEアプリケーションのステータスに「不明」が表示されます。なお,「不明」は,[J2EEサーバの基本設定]画面の「運用監視エージェントの設定」で「運用監視」を「しない」に設定している場合,またはJ2EEサーバもしくはクラスタ内のJ2EEサーバが稼働状態ではない場合に表示されます。
  • 稼働
    サービス稼働状態の場合に表示されます。
  • 停止
    上記以外の場合に表示されます。

インポート時刻
論理J2EEサーバへのインポートが完了した時刻(Management Server稼働ホストの時刻)が表示されます。
●[リソースアダプタの開始]画面

論理J2EEサーバ名
論理J2EEサーバを構成するJ2EEサーバが表示されます。

ホスト名
J2EEサーバが定義されたホスト名が表示されます。

ステータス
  • 不明
    J2EEサーバに対する該当リソースアダプタのステータスが確認できない場合に表示されます。「論理サーバの環境設定」のJ2EEサーバの設定で,運用監視をしない設定にしているJ2EEサーバについては,リソースアダプタのステータスに「不明」が表示されます。
  • 稼働
    サービス稼働状態の場合に表示されます。
  • 停止
    上記以外の場合に表示されます。

メッセージ
ステータスが「不明」の場合,メッセージが表示されます。

[はい]ボタン
リソースアダプタを開始します。

[いいえ]ボタン
[開始/停止]タブに戻ります。

(2) リソースアダプタの停止

(a) 機能概要

稼働中のリソースアダプタを停止します。リソースアダプタの停止操作は,リソースアダプタのステータスに関係なく実行できます。

リソースアダプタがすでに停止しているとき,停止操作の実行結果は「失敗」と表示されます。また,停止しようとしたリソースアダプタが稼働中のJ2EEアプリケーションから使用されている場合,リソースアダプタの停止に失敗します。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックします。
  3. [開始/停止]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. 停止するリソースアダプタの[停止]アンカーをクリックします。
    [リソースアダプタの停止]画面のステータス一覧に,J2EEサーバにインポートされているリソースアダプタのステータスが表示されます。[リソースアダプタの停止]画面を次の図に示します。

    図E-18 [リソースアダプタの停止]画面

    [図データ]

  2. 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックします。
    結果確認画面が表示されます。画面の[ステータス]に「実行中」または「実行待ち」と表示され,処理が終了すると[ステータス]が「成功」または「失敗」に更新されます。
  3. 次のどちらかの方法で,画面の表示内容を更新します。
    • [最新の情報に更新]アンカーをクリックする
    • [更新時間間隔]から表示内容を自動更新する間隔を選択して,[適用]ボタンをクリックする
    失敗した場合は,[ログの表示]タブをクリックしてエラーの内容を確認します。原因を取り除き,[開始/停止]タブをクリックして再度実行します。
(d) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

●[リソースアダプタの開始/停止]画面

[リソースアダプタの開始/停止]画面については,「付録E.6(1)(d) 画面詳細」を参照してください。

●[リソースアダプタの停止]画面

論理J2EEサーバ名
論理J2EEサーバを構成するJ2EEサーバが表示されます。

ホスト名
J2EEサーバが定義されたホスト名が表示されます。

ステータス
  • 不明
    J2EEサーバに対する該当リソースアダプタのステータスが確認できない場合に表示されます。「論理サーバの環境設定」のJ2EEサーバの設定で,運用監視をしない設定にしているJ2EEサーバについては,リソースアダプタのステータスに「不明」が表示されます。
  • 稼働
    サービス稼働状態の場合に表示されます。
  • 停止
    上記以外の場合に表示されます。

メッセージ
ステータスが「不明」の場合,メッセージが表示されます。

[はい]ボタン
リソースアダプタを停止します。

[いいえ]ボタン
[開始/停止]タブに戻ります。

(3) リソースアダプタのインポート

[リソースアダプタのインポート]画面を次の図に示します。

図E-19 [リソースアダプタのインポート]画面

[図データ]

(a) 機能概要

該当論理J2EEサーバにリソースアダプタをインポートします。

インポートするリソースアダプタがすでにある場合,インポート操作の実行結果は「失敗」と表示され,上書きはされません。リソース名(リソースアダプタの表示名)に使用できる文字は,半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z),アンダースコア(_),プラス(+),ハイフン(-),およびピリオド(.)です。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックします。
  3. [インポート]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. [RARファイル名],[Connector属性ファイル名]を指定します。
  2. [実行]ボタンをクリックします。
    指定内容に誤りがある場合,エラーが表示されます。[戻る]アンカーをクリックして原因を取り除き,再度[実行]ボタンをクリックします。
    指定内容が正しい場合,結果確認画面の[ステータス]に「実行中」または「実行待ち」と表示されます。処理が終了すると,[ステータス]が「成功」または「失敗」に更新されます。
  3. 次のどちらかの方法で,画面の表示内容を更新します。
    • [最新の情報に更新]アンカーをクリックする
    • [更新時間間隔]から表示内容を自動更新する間隔を選択して,[適用]ボタンをクリックする
    失敗した場合は,[ログの表示]タブをクリックしてエラーの内容を確認します。原因を取り除き,[インポート]タブをクリックして再度実行します。
(d) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

●[リソースアダプタのインポート]画面

RARファイル名(必須)
Management Server稼働ホストに配置したRARファイルを絶対パスで指定します。デフォルトでは,何も表示されません。

Connector属性ファイル名
Management Server稼働ホストに配置したConnector属性ファイルを絶対パスで指定します。デフォルトでは,何も表示されません。定義されたリソースアダプタ名がRARファイルのリソースアダプタ名と異なる場合は,Connector属性ファイルのリソース名が有効となります。

[実行]ボタン
指定値をチェックし,リソースアダプタをインポートします。

[リセット]ボタン
指定した内容をリセットします。
●結果確認画面

リソース名
リソースアダプタの表示名が表示されます。
Connector属性ファイルに定義されているリソースアダプタ名がRARファイル中のリソースアダプタ名と異なる場合は,両方のリソースアダプタ名を表示します。この場合,インポート後のリソースアダプタ名はConnector属性ファイル中の名称となります。インポート時点で,どちらかのリソースアダプタ名と重複するリソースアダプタがすでに登録されていた場合はエラーとなります。

RARファイル名
指定されたRARファイル名が表示されます。

Connector属性ファイル名
指定されたConnector属性ファイル名が表示されます。

J2EEサーバ名
論理J2EEサーバを構成するJ2EEサーバが表示されます。

ホスト名
J2EEサーバが定義されたホスト名が表示されます。

ステータス
操作の実行結果として,「成功」,「失敗」,「実行中」,「実行待ち」のどれかが表示されます。

[戻る]アンカー
[リソースアダプタのインポート]画面に戻ります。

(4) リソースアダプタの削除

[リソースアダプタの削除]画面を次の図に示します。

図E-20 [リソースアダプタの削除]画面

[図データ]

(a) 機能概要

論理J2EEサーバにインポートされているリソースアダプタを削除します。

指定されたリソースアダプタがない場合,削除操作の実行結果は「失敗」と表示されます。

稼働しているリソースアダプタを削除する場合は,リソースアダプタを停止したあと,J2EEサーバを再起動してからリソースアダプタを削除してください。次の場合は,削除に失敗します。

J2EEサーバクラスタの場合,クラスタを構成しているすべてのJ2EEサーバに対して削除が成功した場合に,ステータスが「成功」となります。一つでも失敗すると「失敗」となります。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックします。
  3. [削除]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. 削除するリソースアダプタの[削除]アンカーをクリックします。
    リソースアダプタの削除確認画面に,リソースアダプタの詳細が表示されます。

    図E-21 削除確認画面(リソースアダプタの削除)

    [図データ]

  2. 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックします。
    指定内容に誤りがある場合,エラーが表示されます。[戻る]アンカーをクリックして原因を取り除き,再度[実行]ボタンをクリックします。
    指定内容が正しい場合,結果確認画面の[ステータス]に「実行中」または「実行待ち」と表示されます。処理が終了すると,[ステータス]が「成功」または「失敗」に更新されます。
  3. 次のどちらかの方法で,画面の表示内容を更新します。
    • [最新の情報に更新]アンカーをクリックする
    • [更新時間間隔]から表示内容を自動更新する間隔を選択して,[適用]ボタンをクリックする
    失敗した場合は,[ログの表示]タブをクリックしてエラーの内容を確認します。原因を取り除き,[削除]タブをクリックして再度実行します。
(d) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

●[リソースアダプタの削除]画面

操作
[削除]アンカー
論理J2EEサーバから削除するリソースアダプタを選択するための削除確認画面が表示されます。

リソース名
論理J2EEサーバにインポートされたリソースアダプタ名が表示されます。

ステータス
  • 不明
    J2EEサーバに対する該当J2EEアプリケーションのステータスが確認できない場合に表示されます。「論理サーバの環境設定」のJ2EEサーバの設定で,運用監視をしない設定にしているJ2EEサーバについては,J2EEアプリケーションのステータスに「不明」が表示されます。なお,「不明」は,[J2EEサーバの基本設定]画面の「運用監視エージェントの設定」で「運用監視」を「しない」に設定している場合,またはJ2EEサーバもしくはクラスタ内のJ2EEサーバが稼働状態ではない場合に表示されます。
  • 稼働
    サービス稼働状態の場合に表示されます。
  • 停止
    上記以外の場合に表示されます。

インポート時刻
論理J2EEサーバへのインポートが完了した時刻(Management Server稼働ホストの時刻)が表示されます。
●削除確認画面

リソース名
削除するリソースアダプタ名が表示されます。

インポート時刻
論理J2EEサーバへのインポートが完了した時刻(Management Server稼働ホストの時刻)が表示されます。

[はい]ボタン
リソースアダプタを論理J2EEサーバから削除します。結果確認画面が表示されます。

[いいえ]ボタン
[リソースアダプタの削除]画面に戻ります。

(5) ログの表示(論理サーバのアプリケーション管理)

(a) 機能概要

運用管理ドメイン内のすべての論理J2EEサーバで出力された,J2EEアプリケーション,およびリソースアダプタにかかわる実行結果を,ログとして一覧で参照できます。

ログは[論理サーバのアプリケーション管理]内の[ログの表示]タブから表示できますが,どこから表示しても内容は同一です。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<J2EEサーバ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバクラスタ]−[<J2EEサーバクラスタ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックします。
  3. [ログの表示]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作はありません。

(d) 画面詳細

画面には,リソースアダプタに対して行った,開始や停止などの処理結果が表示されます。これらのログから,処理実行時に発生したエラーの原因を知ることができます。

[ログの表示]画面に出力されるログについては,「7.4.2 ログの出力形式」を参照してください。