Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド
J2EEサーバでは,リソースとして,データベース,OpenTP1,SMTPサーバ,JavaBeansリソースなどが利用できます。使用できるリソースについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.3.1 リソースへの接続方法」を参照してください。J2EEアプリケーションからデータベース,OpenTP1などのリソースに接続するには,リソースアダプタを使用します。
リソースの設定では,J2EEサーバからリソースに接続するために必要な設定をします。運用管理ドメイン内の論理J2EEサーバへのリソースアダプタのインポート,インポートしたリソースアダプタのプロパティの設定や接続テストなどをします。
なお,V7互換モードを選択した場合のリソースの設定手順については,「付録E.1 リソースの設定(V7互換モードの場合)」を参照してください。
- <この節の構成>
- (1) 設定手順
- (2) 操作する画面
運用管理ポータルの「論理サーバのアプリケーション管理」で,運用管理ドメイン内の論理J2EEサーバからリソースに接続するために必要なリソースアダプタを設定する手順を次に示します。リソースの設定は,J2EEサーバが起動している状態で実施します。J2EEサーバおよびその前提プロセスを起動してからリソースの設定を開始してください。論理サーバの起動手順については,「4.1.2(4) 論理サーバの起動」を参照してください。
- 注意
- リソースアダプタを使用する場合,J2EEアプリケーションからリソースアダプタへのリファレンスを解決しておく必要があります。リソースアダプタを使用しているJ2EEアプリケーションのプロパティを定義するときに,J2EEアプリケーションからリソースアダプタへのリファレンスを解決しておいてください。
- 参考
- すでに動いているリソースアダプタをエクスポートして,増設したJ2EEサーバにインポートして使用するような場合などは,リソースアダプタをエクスポート,インポートすることで,効率良くリソースアダプタを設定できます。
- エクスポートはサーバ管理コマンド(cjexportrar)で実行します。インポートは運用管理ポータルまたはサーバ管理コマンド(cjimportres)で実行します。なお,アプリケーションサーバのバージョンやプラットフォームが異なるホスト間では,リソースアダプタをエクスポート・インポートして使用することはできません。リソースアダプタをエクスポートするホストと,アプリケーションサーバのバージョンやプラットフォームが異なるホストでリソースアダプタを設定する場合は,リソースアダプタを新規に設定してください。
- 運用管理ポータルにログインし,[運用管理ポータル]画面で「論理サーバのアプリケーション管理」をクリックします。
- リソースアダプタをインポートします。
[リソースアダプタのインポート]画面で,利用するリソースアダプタのRARファイルを設定します。インポート時にリソースアダプタのプロパティ(属性)を設定したい場合は,Connector属性ファイルも設定します。
DB Connectorを使用してデータベースに接続する場合は,「DB Connector」を選択して,プルダウンメニューからインポートするRARファイルを選択します。ほかのリソースアダプタを使用してOpenTP1などの各種リソースに接続する場合は,「RARファイル」を選択して,インポートするRARファイルを設定します。インポートできるリソースアダプタについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.3.2 リソースアダプタの種類」を参照してください。
- 参考
- 同一のリソースアダプタは,同一のJ2EEサーバにインポートできません。
- リソースアダプタのプロパティを設定します。
[リソースアダプタのプロパティ設定]画面で,リソースアダプタの基本情報,コンフィグレーションプロパティ,実行時プロパティなどを設定します。次に示すDB Connectorを利用する場合に基本情報を設定するときは[リソースアダプタの基本設定]画面で,基本情報以外を設定する場合やそのほかのリソースアダプタを利用する場合は[リソースアダプタのConnector属性ファイル編集]画面で設定します。
- DBConnector_Oracle_CP.rar
- DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar
- DBConnector_SQLServer_CP.rar
Connector属性ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1 Connector属性ファイル」を参照してください。
- 必要に応じて,リソースアダプタの接続テストを実施します。
[リソースアダプタの開始/停止]画面で,接続テストを実施するリソースアダプタの[接続テスト]アンカーをクリックします。リソースアダプタに接続できるかどうかが確認できます。
- 注意
- DB Connector for Reliable MessagingとReliable Messagingを使用してデータベースに接続する場合の接続テストには次のような順序があります。
- DB Connector for Reliable Messagingを開始します。
- Reliable Messagingの接続テストを実施します。
- Reliable Messagingを開始します。
- DB Connector for Reliable Messagingの接続テストを実施します。
- 詳細は,マニュアル「Reliable Messaging」を参照してください。
- 参考
- コネクションプールをクラスタ化している場合は,次の手順でリソースアダプタを設定します。
- メンバリソースアダプタに対して,インポート,プロパティの設定を実施します。
メンバリソースアダプタの数だけ繰り返します。
- 必要に応じて,メンバリソースアダプタを開始します。
ルートリソースアダプタの接続テストを実施する場合には,あらかじめメンバリソースアダプタを開始しておいてください。
- ルートリソースアダプタに対して,インポート,プロパティの設定を実施します。
- 必要に応じて,ルートリソースアダプタの接続テストを実施します。
- 必要に応じて,メンバリソースアダプタを停止します。
ルートリソースアダプタの接続テストを実施した場合には,メンバリソースアダプタを停止してください。
- コネクションプールをクラスタ化する場合,J2EEアプリケーションからルートリソースアダプタへのリファレンスを解決しておく必要があります。ルートリソースアダプタを使用しているJ2EEアプリケーションのプロパティを定義するときに,J2EEアプリケーションからルートリソースアダプタへのリファレンスを解決しておいてください。
(2) 操作する画面
運用管理ポータルの「論理サーバのアプリケーション管理」でリソースアダプタに対して操作できる内容と操作する画面を次の表に示します。
表3-5 論理サーバのアプリケーション管理でリソースアダプタに対して操作できる内容と操作する画面
- (凡例)
- ◎:必要。最低限必要な操作です。
- ○:任意。構築または運用で必要と判断される場合に操作します。
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