Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド

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3.4 J2EEアプリケーションの設定

J2EEアプリケーションの設定では,J2EEアプリケーションをJ2EEサーバ上で実行するために必要な設定をします。J2EEアプリケーションの構成要素であるEJB-JAR,WAR,リソースアダプタなどに関する定義情報は,cosminexus.xmlで定義します。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「11. アプリケーションの属性管理」を参照してください。なお,cosminexus.xmlを使用しない場合は,サーバ管理コマンドを使用してリソースアダプタのプロパティの設定,接続の確認などを実施します。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「7. J2EEアプリケーションの作成」を参照してください。

J2EEアプリケーションの設定は,J2EEサーバが起動している状態で実施します。J2EEサーバおよびその前提プロセスを起動してからJ2EEアプリケーションの設定を開始してください。論理サーバの起動手順については,「4.1.2(4) 論理サーバの起動」を参照してください。

参考
J2EEアプリケーションは,WTPなどを使用して,アプリケーション開発時に作成しておいてください。J2EEアプリケーションの作成については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」を参照してください。
アーカイブ形式および展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「13. J2EEアプリケーションの形式とデプロイ」を参照してください。

なお,V7互換モードを選択した場合のアプリケーションの設定手順については,「付録E.2 アプリケーションの設定(V7互換モードの場合)」を参照してください。

<この節の構成>
(1) 設定手順
(2) 操作する画面

(1) 設定手順

運用管理ポータルの「論理サーバのアプリケーション管理」で,運用管理ドメイン内の論理J2EEサーバでJ2EEアプリケーションを実行するために必要な設定をする手順について説明します。J2EEアプリケーションの形式には,アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションと,展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションがあります。J2EEアプリケーションの形式ごとに設定手順を説明します。

参考
エクスポート,インポートすると,作成済みのJ2EEアプリケーションをほかのJ2EEサーバに効率良く設定できます。エクスポートはサーバ管理コマンド(cjexportapp)で実行します。インポートは運用管理ポータルまたはサーバ管理コマンド(cjimportapp)で実行します。
●アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションの場合

アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションを設定する手順を次に示します。

  1. アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションを作成します。
    J2EEアプリケーション開発時,cosminexus.xmlにJ2EEアプリケーションのプロパティを設定します。J2EEアプリケーションのプロパティは,cosminexus.xmlに定義します。cosminexus.xmlについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「2. アプリケーション属性ファイル(cosminexus.xml)」を参照してください。
    また,J2EEアプリケーションにサーブレットフィルタを追加する場合は,web.xmlで定義します。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.9 リクエストおよびレスポンスのフィルタリング機能」を参照してください。
  2. 運用管理ポータルにログインし,[運用管理ポータル]画面で「論理サーバのアプリケーション管理」をクリックします。
  3. J2EEアプリケーションをアップロードします。
    [J2EEアプリケーションのアップロード]画面で,任意の場所に作成したJ2EEアプリケーションをManagement Serverが稼働しているホストにアップロードします。Management Serverが稼働しているホストに手動で配置することもできます。
  4. J2EEアプリケーションをインポートします。
    [J2EEアプリケーションのインポート]画面で,Management Serverが稼働しているホストにあるJ2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートします。
    参考
    同一のJ2EEアプリケーションは,同一のJ2EEサーバにインポートできません。
●展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションの場合

展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションを設定する手順を次に示します。

  1. 展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションを作成します。
    J2EEアプリケーション開発時,cosminexus.xmlにJ2EEアプリケーションのプロパティを設定します。J2EEアプリケーションのプロパティは,cosminexus.xmlに定義します。cosminexus.xmlについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「2. アプリケーション属性ファイル(cosminexus.xml)」を参照してください。
    また,J2EEアプリケーションにサーブレットフィルタを追加する場合は,web.xmlで定義します。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.9 リクエストおよびレスポンスのフィルタリング機能」を参照してください。
  2. J2EEアプリケーションをJ2EEサーバに配置します。
    任意の場所に作成したJ2EEアプリケーションのアプリケーションディレクトリを動作しているJ2EEサーバに配置します。
  3. 運用管理ポータルにログインし,[運用管理ポータル]画面で「論理サーバのアプリケーション管理」をクリックします。
  4. J2EEアプリケーションをインポートします。
    [アプリケーションディレクトリのインポート]画面で,手順2.で配置したJ2EEアプリケーションのアプリケーションディレクトリをインポートします。
    参考
    同一のJ2EEアプリケーションは,同一のJ2EEサーバにインポートできません。

(2) 操作する画面

運用管理ポータルの「論理サーバのアプリケーション管理」でJ2EEアプリケーションに対して操作できる内容と操作する画面を次の表に示します。

表3-6 論理サーバのアプリケーション管理でJ2EEアプリケーションに対して操作できる内容と操作する画面

操作内容 操作 画面の参照先
J2EEアプリケーションのアップロード 12.2.1
J2EEアプリケーションのインポート 12.3.3
アプリケーションディレクトリのインポート 12.3.4
J2EEアプリケーションの削除 12.3.5

(凡例)
◎:必要。最低限必要な操作です。
○:任意。構築または運用で必要と判断される場合に操作します。

注※
アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションの場合は,「J2EEアプリケーションのインポート」を使用してインポートします。展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションの場合は,「アプリケーションディレクトリのインポート」を使用してインポートします。