Hitachi

Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


14.5 特定のリモートコピーグループの情報を取得する

指定したコピーグループの情報およびコピーグループに含まれるペア(TrueCopyUniversal Replicatorglobal-active device)の情報を取得します。コピーグループ名やコピーペア名に半角スペースが含まれている場合などは、ペアの情報を取得できません。

実行権限

ストレージ管理者(参照)

リクエストライン

GET <ベースURL>/v1/objects/storages/<ストレージデバイスID>/remote-mirror-copygroups/<オブジェクトID

リクエストメッセージ

オブジェクトID

リモートコピーグループの情報取得で取得したremoteMirrorCopyGroupIdの値を指定します。次のように属性値を連結した形式でも指定できます。

remoteStorageDeviceId>,<copyGroupName>,<localDeviceGroupName>,<remoteDeviceGroupName

属性

説明

remoteStorageDeviceId

string

(必須)リモートストレージシステムのストレージデバイスID

0以上の10進数で指定します。

copyGroupName

string

(必須)コピーグループ名

1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

localDeviceGroupName

string

(必須)ローカルストレージシステム側のデバイスグループ名

1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

remoteDeviceGroupName

string

(必須)リモートストレージシステム側のデバイスグループ名

1~31文字で指定します。大文字と小文字を区別します。

注※ VSP 5000 シリーズVSP E シリーズVSP Gx00 モデルVSP G1000VSP G1500VSP Fx00 モデル、またはVSP F1500の場合、リモートストレージシステムの障害時などに、NotSpecifiedを指定すると、ローカルストレージシステム側の情報だけを取得します。NotSpecifiedを指定すると、コピーペアの情報のうち、リモートストレージシステム側にあるボリュームに関する属性は出力されません。このとき、Remote-Authorizationヘッダを指定する必要はありません。

クエリパラメータ

パラメータ

説明

detailInfoType

string

(任意)取得する詳細情報のタイプ

  • class

    ストレージシステムのキャッシュからの付加情報を追加します。

    ストレージシステムがVSP 5000 シリーズVSP E シリーズVSP Gx00 モデルVSP G1000VSP G1500VSP Fx00 モデルVSP F1500の場合に指定できます。VSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合、SVP と連携する構成のときに指定できます。

    最新の情報を取得する場合、事前にストレージシステムの構成情報のキャッシュを更新するAPI を実行する必要があります。詳細については、「ストレージシステムの構成情報のキャッシュを更新する」の説明を参照してください。

注※ リモートストレージシステムがVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合、リモートストレージシステム側の一部の情報が取得できないことがあります。

それ以外のストレージシステムの場合、次のどちらかの条件を満たすときは、リモートストレージシステム側の一部の情報が取得できないことがあります。

  • リモートストレージシステム側を管理しているREST APIサーバが、Configuration Manager 10.0.0より前の場合
  • リモートストレージシステムのマイクロコードが、Configuration Manager 10.0.0に対応しているマイクロコードのバージョンよりも古い場合

    Configuration Manager 10.0.0に対応しているストレージシステムのマイクロコードのバージョンについては、Configuration Managerバージョン対応表を参照してください。

ボディ

なし。

レスポンスメッセージ

ボディ

TrueCopyの場合の出力例を次に示します。

{
  "remoteMirrorCopyGroupId" : "886000123789,remoteCopyGroup1,remoteCopyGroup1P_,remoteCopyGroup1S_",
  "copyGroupName" : "remoteCopyGroup1",
  "copyPairs" : [ {
    "copyGroupName" : "remoteCopyGroup1",
    "copyPairName" : "pair1",
    "replicationType" : "TC",
    "remoteMirrorCopyPairId" : "886000123789,remoteCopyGroup1,remoteCopyGroup1P_,remoteCopyGroup1S_,pair1",
    "pvolLdevId" : 2108,
    "svolLdevId" : 1581,
    "fenceLevel" : "DATA",
    "pvolStatus" : "PAIR",
    "svolStatus" : "PAIR",
    "consistencyGroupId": 5,
    "pvolStorageDeviceId" : "886000123456",
    "svolStorageDeviceId" : "886000123789",
    "pvolDifferenceDataManagement": "S",
    "svolDifferenceDataManagement": "S",
    "pvolProcessingStatus": "N",
    "svolProcessingStatus": "N"
  }, {
    "copyGroupName" : "remoteCopyGroup1",
    "copyPairName" : "pair2",
    "replicationType" : "TC",
    "remoteMirrorCopyPairId" : "886000123789,remoteCopyGroup1,remoteCopyGroup1P_,remoteCopyGroup1S_,pair2",
    "pvolLdevId" : 2109,
    "svolLdevId" : 1582,
    "fenceLevel" : "DATA",
    "pvolStatus" : "PSUS",
    "svolStatus" : "SMPL",
    "consistencyGroupId": 5,
    "pvolStorageDeviceId" : "886000123456",
    "svolStorageDeviceId" : "886000123789",
    "pvolDifferenceDataManagement": "S",
    "svolDifferenceDataManagement": "S",
    "pvolProcessingStatus": "N",
    "svolProcessingStatus": "N"
  } ],
  "remoteStorageDeviceId" : "886000123789",
  "localDeviceGroupName" : "remoteCopyGroup1P_",
  "remoteDeviceGroupName" : "remoteCopyGroup1S_"
}

Universal Replicatorの場合の出力例を次に示します。

{
  "remoteMirrorCopyGroupId" : "886000123789,remoteCopyGroup2,remoteCopyGroup2P_,remoteCopyGroup2S_",
  "copyGroupName" : "remoteCopyGroup2",
  "copyPairs" : [ {
    "copyGroupName" : "remoteCopyGroup2",
    "copyPairName" : "pair1",
    "replicationType" : "UR",
    "remoteMirrorCopyPairId" : "886000123789,remoteCopyGroup2,remoteCopyGroup2P_,remoteCopyGroup2S_,pair1",
    "consistencyGroupId" : 10,
    "pvolLdevId" : 1569,
    "pvolJournalId" : 13,
    "svolLdevId" : 2835,
    "svolJournalId" : 36,
    "fenceLevel" : "ASYNC",
    "pvolStatus" : "PAIR",
    "svolStatus" : "PAIR",
    "pvolStorageDeviceId" : "886000123456",
    "svolStorageDeviceId" : "886000123789",
    "pvolDifferenceDataManagement": "S",
    "svolDifferenceDataManagement": "S",
    "pvolProcessingStatus": "N",
    "svolProcessingStatus": "N"
  } ],
  "remoteStorageDeviceId" : "886000123789",
  "localDeviceGroupName" : "remoteCopyGroup2P_",
  "remoteDeviceGroupName" : "remoteCopyGroup2S_"
}

global-active deviceの場合の出力例を次に示します。

{
  "remoteMirrorCopyGroupId" : "886000123789,remoteCopyGroup3,remoteCopyGroup3P_,remoteCopyGroup3S_",
  "copyGroupName" : "remoteCopyGroup3",
  "copyPairs" : [ {
    "copyGroupName" : "remoteCopyGroup3",
    "copyPairName" : "pair1",
    "replicationType" : "GAD",
    "remoteMirrorCopyPairId" : "886000123789,remoteCopyGroup3,remoteCopyGroup3P_,remoteCopyGroup3S_,pair1",
    "quorumDiskId" : 14,
    "pvolLdevId" : 1580,
    "svolLdevId" : 2128,
    "fenceLevel" : "NEVER",
    "pvolStatus" : "PAIR",
    "svolStatus" : "PAIR",
    "pvolIOMode" : "L/M",
    "svolIOMode" : "L/M",
    "pvolStorageDeviceId" : "886000123456",
    "svolStorageDeviceId" : "886000123789",
    "pvolDifferenceDataManagement": "S",
    "svolDifferenceDataManagement": "S",
    "pvolProcessingStatus": "N",
    "svolProcessingStatus": "N"
  } ],
  "remoteStorageDeviceId" : "886000123789",
  "localDeviceGroupName" : "remoteCopyGroup3P_",
  "remoteDeviceGroupName" : "remoteCopyGroup3S_"
}

属性

説明

remoteStorageDeviceId

string

リモートストレージシステムのストレージデバイスID

オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合、NotSpecifiedが出力されます。

copyGroupName

string

コピーグループ名

localDeviceGroupName

string

ローカルストレージシステム側のデバイスグループ名

remoteDeviceGroupName

string

リモートストレージシステム側のデバイスグループ名

オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合、NotSpecifiedが出力されます。

remoteMirrorCopyGroupId

string

リモートコピーグループのオブジェクトID

次の属性をコンマで連結した形式で出力されます。
  • remoteStorageDeviceId
  • copyGroupName
  • localDeviceGroupName
  • remoteDeviceGroupName

copyPairs

object[]

コピーペアの詳細情報が出力されます。

  • copyGroupName(string)

    コピーグループ名

  • copyPairName(string)

    コピーペア名

  • replicationType(string)

    ペア種別

    • TCTrueCopy
    • URUniversal Replicator
    • GADglobal-active device

    ペア状態がSMPLの場合は出力されません。

  • pvolLdevId(int)

    P-VOLのLDEV番号

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は、P-VOLがローカルストレージシステム側のボリュームのときだけこの属性が出力されます。

  • svolLdevId(int)

    S-VOLのLDEV番号

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は、S-VOLがローカルストレージシステム側のボリュームのときだけこの属性が出力されます。

  • fenceLevel(string)
    フェンスレベル
    • DATA:S-VOLデータ
    • STATUS:S-VOL状態
    • NEVER:なし
    • ASYNC:非同期

    フェンスレベルが取得できない場合は出力されません。

  • pvolJournalId(int)

    P-VOLのジャーナルID

    Universal Replicatorの場合だけ0255の値が出力されます。ペア状態がSMPLの場合は出力されません。

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は、P-VOLがローカルストレージシステム側のボリュームのときだけこの属性が出力されます。

  • svolJournalId(int)

    S-VOLのジャーナルID

    Universal Replicatorの場合だけ0255の値が出力されます。ペア状態がSMPLの場合は出力されません。

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は、S-VOLがローカルストレージシステム側のボリュームのときだけこの属性が出力されます。

  • quorumDiskId(int)

    QuorumディスクID

    global-active deviceの場合だけ031の値が出力されます。ペア状態がSMPLの場合は出力されません。

  • pvolStatus(string)

    P-VOLのペア状態

    詳細については、ペアの状態遷移(TrueCopyUniversal Replicator)またはペアの状態遷移(global-active device)の説明を参照してください。

    ペア状態が取得できない場合は出力されません。

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は、P-VOLがローカルストレージシステム側のボリュームのときだけこの属性が出力されます。

  • svolStatus(string)

    S-VOLのペア状態

    詳細については、ペアの状態遷移(TrueCopyUniversal Replicator)またはペアの状態遷移(global-active device)の説明を参照してください。

    ペア状態が取得できない場合は出力されません。

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は、S-VOLがローカルストレージシステム側のボリュームのときだけこの属性が出力されます。

  • consistencyGroupId(int)

    コンシステンシーグループID

    コンシステンシーグループでない場合は出力されません。

  • pvolIOMode(string)
    P-VOLのI/Oモード
    • L/M:Mirror(RL)
    • L/L:Local
    • B/B:Block

    global-active deviceの場合だけ出力されます。ペア状態がSMPLの場合は出力されません。

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は、P-VOLがローカルストレージシステム側のボリュームのときだけこの属性が出力されます。

  • svolIOMode(string)
    S-VOLのI/Oモード
    • L/M:Mirror(RL)
    • L/L:Local
    • B/B:Block

    global-active deviceの場合だけ出力されます。ペア状態がSMPLの場合は出力されません。

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は、S-VOLがローカルストレージシステム側のボリュームのときだけこの属性が出力されます。

  • pvolStorageDeviceId(string)

    P-VOL側のストレージシステムのストレージデバイスID

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は、P-VOLがローカルストレージシステム側のボリュームのときだけこの属性が出力されます。

  • svolStorageDeviceId(string)

    S-VOL側のストレージシステムのストレージデバイスID

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は、S-VOLがローカルストレージシステム側のボリュームのときだけこの属性が出力されます。

  • copyProgressRate(int)

    コピーの進捗率

    P-VOLのペア状態がCOPYの場合に出力されます。

    オブジェクトIDにNotSpecifiedを含む値を指定した場合は出力されません。

  • remoteMirrorCopyPairId(string)

    リモートコピーペアのオブジェクトID

    次の属性をコンマで連結した形式で出力されます。
    • remoteStorageDeviceId
    • copyGroupName
    • localDeviceGroupName
    • remoteDeviceGroupName
    • copyPairName
  • pvolDifferenceDataManagement(string)

    P-VOL の差分データの管理方式

    • S:シェアドメモリ差分
    • D:階層差分(ドライブによる差分)

    VSP 5000 シリーズVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP G1000VSP G1500VSP F350、F370、F700、F900VSP F1500の場合に出力されます。

  • svolDifferenceDataManagement(string)

    S-VOL の差分データの管理方式

    • S:シェアドメモリ差分
    • D:階層差分(ドライブによる差分)

    VSP 5000 シリーズVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP G1000VSP G1500VSP F350、F370、F700、F900VSP F1500の場合に出力されます。

  • pvolProcessingStatus(string)

    P-VOL のペアに対する処理の状態

    • E:P-VOL の拡張処理が実行中
    • N:P-VOL の処理が実行中でない

    VSP 5000 シリーズVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP G1000VSP G1500VSP F350、F370、F700、F900VSP F1500の場合に出力されます。

  • svolProcessingStatus(string)

    S-VOL のペアに対する処理の状態

    • E:S-VOL の拡張処理が実行中
    • N:S-VOL の処理が実行中でない

    VSP 5000 シリーズVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP G1000VSP G1500VSP F350、F370、F700、F900VSP F1500の場合に出力されます。

注※ 取得したオブジェクトIDの情報は、障害時に備えて保存しておくことをお勧めします。テイクオーバーなど復旧のための操作を行う場合に、障害が起きているストレージシステムの情報を取得できないときでも、保存しておいた情報を基に操作対象のペアを特定することができます。

クエリパラメータでdetailInfoTypeclassを指定して実行すると、ストレージシステムのキャッシュからの付加情報も取得されます。

属性

説明

copyPairs

object[]

コピーペアの詳細情報に関する次の属性

  • transitionStatus(string)

    Universal Replicatorペアの場合に、ペアの遷移中の状態が出力されます。

    • None:遷移中ではない
    • Suspending:ペア分割中
    • Deleting:ペア削除中

    Universal Replicatorペア以外の場合には出力されません。

  • copyPace(int)

    コピー速度

    Universal Replicatorペアの場合は出力されません。

  • pathGroupId(int)

    RCU のパスグループ ID

    リモートパスの接続設定がCU指定の場合は出力されません。

    P-VOLまたはS-VOLのペアボリューム状態(pvolStatus属性の値またはsvolStatus属性の値)がSMPLの場合は出力されません。

  • deltaStatus(string)

    デルタリシンクを用いた3DC マルチターゲット構成の状態

    リモートコピーペアの詳細情報のうち、ペア種別を示すcopyPairs属性のreplicationType属性の値がUniversal Replicatorで、かつデルタリシンクを用いた3DC マルチターゲット構成の場合に出力されます。

    • HOLDUniversal Replicatorのデルタリシンクペア(通常)
    • HLDEUniversal Replicator のデルタリシンクペア(失敗)
    • HOLDINGUniversal Replicator のデルタリシンクペアへ遷移中

ステータスコード

この操作のリクエストに対するステータスコードについては、HTTPステータスコードの説明を参照してください。

コード例

TrueCopyの場合

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X GET https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/remote-mirror-copygroups/836000123789,remoteCopyGroup1,remoteCopyGroup1P_,remoteCopyGroup1S_

Universal Replicatorの場合

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X GET https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/remote-mirror-copygroups/836000123789,remoteCopyGroup2,remoteCopyGroup2P_,remoteCopyGroup2S_

global-active deviceの場合

curl -v -H "Accept: application/json" -H "Remote-Authorization:Session 10399a1f-fce3-489b-9c3a-823017462396" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X GET https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/remote-mirror-copygroups/836000123789,remoteCopyGroup3,remoteCopyGroup3P_,remoteCopyGroup3S_