Hitachi

Hitachi Command Suite Configuration Manager REST API リファレンスガイド


7.9 ボリュームの設定を変更する

指定したボリュームのラベル、HDTボリュームの階層再配置、DPボリュームのページ予約の有効無効などを設定します。

実行権限

ストレージ管理者(プロビジョニング)

リクエストライン

PUT <ベースURL>/v1/objects/storages/<ストレージデバイスID>/ldevs/<オブジェクトID

このAPIはPATCHメソッドでも実行できます。

リクエストメッセージ

オブジェクトID

ボリュームの情報取得で取得したldevIdの値を指定します。

属性

説明

ldevId

int

(必須)LDEV番号を10進数で指定します。

クエリパラメータ
なし。
ボディ

ボリュームのラベルを変更する場合のコード例を次に示します。

{
  "label": "REST_API_10GVolume"
}

階層再配置および新規ページ割り当ての階層を設定する場合のコード例を次に示します。

{
  "isRelocationEnabled": true,
  "tierLevelForNewPageAllocation": "L"
}

階層割り当てポリシー(定義済み)を設定する場合のコード例を次に示します。

{
  "tieringPolicy": {
    "tierLevel": 2
  }
}

階層割り当てポリシー(カスタムポリシー)を設定する場合のコード例を次に示します。

{
  "tieringPolicy": {
    "tierLevel": 23,
    "tier1AllocationRateMin": 20,
    "tier1AllocationRateMax": 40,
    "tier3AllocationRateMin": 10,
    "tier3AllocationRateMax": 40
  }
}

ページ予約の設定を有効にする場合のコード例を次に示します。

{
  "isFullAllocationEnabled": true
}

容量削減機能(dedupe and compression)を有効にする場合のコード例を次に示します。

{
  "dataReductionMode": "compression_deduplication"
}

属性

説明

label

string

(任意)ボリュームに設定するラベル

0~32文字で指定します。次の文字が使用できます。※1
  • 半角英数字
  • 次の半角記号

    ! # $ % & ' ( ) + , - . : = @ [ ] ^ _ ` { } ~ / \

    ハイフン(-)を先頭に指定できます。

  • 半角スペース

    先頭と末尾には指定できません。

dataReductionMode

string

(任意)容量削減機能(dedupe and compression)を有効にするかどうかを指定します。

指定できる値を次に示します。大文字小文字を区別しません。

  • compression:容量削減機能(圧縮)を有効にする
  • compression_deduplication:容量削減機能(圧縮および重複排除)を有効にする
  • disabled:容量削減機能(圧縮および重複排除)を無効にする※2
この属性をdisabledからcompressionまたはcompression_deduplicationにした場合、dataReductionProcessMode属性(容量削減モード)には、デフォルトで次の値が設定されます。
  • VSP G100、G200、G400、G600、G800VSP G1000VSP G1500VSP F400、F600、F800VSP F1500の場合

    post_process

  • VSP 5000 シリーズVSP E シリーズVSP G150、G350、G370、G700、G900VSP F350、F370、F700、F900の場合

    inline

dataReductionProcessMode

string

(任意)容量削減モードを指定します。

  • post_process:ポストプロセス方式
  • inline:インライン方式

容量削減機能が有効な場合に指定できます。

この属性は他の属性と同時に指定できません。

isRelocationEnabled

boolean

(任意)HDTボリュームを階層再配置の対象にするかどうかを指定します。

  • true:階層再配置を有効にする
  • false:階層再配置を無効にする

tieringPolicy

object

HDTボリュームに割り当てる階層割り当てポリシーを設定します。

この属性を設定することで、そのHDTボリュームに対する階層再配置が自動的に有効になります。

isRelocationEnabled属性にfalseを指定する場合は、この属性は設定できません。

  • (任意)tierLevel(int)

    階層再配置で使用する階層割り当てポリシー

    階層割り当てポリシーを設定する場合は、必ず指定してください。

    031の値を指定します。

    • 0:すべての階層を使用して再配置する
    • 15:階層割り当てポリシー(レベル1~レベル5)に従って再配置する
    • 631:階層割り当てポリシー(カスタムポリシー)に従って再配置する

    HDTボリュームの作成時には0が設定されています。

tierLevel属性に631のカスタムポリシーを指定する場合は、各階層に割り当てる割合も設定できます。※3

割合の設定についての属性は4つあり、指定する場合はすべて同時に指定します。1100の値を指定します。※4

指定できる属性を次に示します。

  • (任意)tier1AllocationRateMin(int)

    階層再配置を実行したときの全容量のうち階層1に再配置される容量の最小値(%)

  • (任意)tier1AllocationRateMax(int)

    階層再配置を実行したときの全容量のうち階層1に再配置される容量の最大値(%)

  • (任意)tier3AllocationRateMin(int)

    階層再配置を実行したときの全容量のうち階層3に再配置される容量の最小値(%)

  • (任意)tier3AllocationRateMax(int)

    階層再配置を実行したときの全容量のうち階層3に再配置される容量の最大値(%)

tierLevelForNewPageAllocation

string

(任意)新規ページをHDTプールのどの階層に優先的に割り当てるかを指定します。

大文字と小文字は区別されません。

  • H:上位の階層(High)
  • M:中間の階層(Middle)
  • L:下位の階層(Low)

HDTボリュームの作成時にはMが設定されています。

isFullAllocationEnabled

boolean

(任意)DPボリュームに関連づけられたプールのページ予約の設定を有効にするかどうかを指定します。

  • true:ページ予約の設定を有効にする
  • false:ページ予約の設定を無効にする

DPボリュームの作成時にはfalseが設定されています。

isAluaEnabled

boolean

(任意)ALUAの設定を有効にするかどうかを指定します。

クロスパス構成のglobal-active device(ファイバチャネル接続)で使用するボリュームに指定できます。

  • true:ALUAの設定を有効にする
  • false:ALUAの設定を無効にする
注※1 対象のストレージシステムのマイクロコードが、Configuration Manager 8.6.2に対応しているマイクロコードのバージョンよりも古く、かつ、次の条件が該当する場合は、使用できる文字が異なります。
  • ストレージシステムがVSP G1000VSP G1500またはVSP F1500で、REST APIサーバとの通信にSSL通信を利用している場合
  • ストレージシステムがVSP G150、G350、G370、G700、G900、VSP F350、F370、F700、F900の場合
この場合に、次の文字が使用できます。指定できる文字数は1~32文字です。
  • 半角英数字
  • 次の半角記号

    _ - . @ , :

    ハイフン(-)は先頭には指定できません。

注※2 ボリュームのデータが重複排除されている場合は、容量削減機能の無効化に時間がかかるおそれがあります。容量削減機能の無効化の詳細については、マニュアルオープンシステム構築ガイド、またはシステム構築ガイドを参照してください。また、設定の変更が完了したかどうかは、ジョブのステータスではなく対象のリソースの状態を取得して確認してください。

注※3 割合の設定を省略した場合は、ストレージシステムで保持している値が設定されます。

注※4 各属性の値を指定する場合は、値が次の条件を満たすように注意してください。
  • tier1AllocationRateMin属性の値がtier1AllocationRateMax属性の値以下
  • tier3AllocationRateMin属性の値がtier3AllocationRateMax属性の値以下
  • tier1AllocationRateMin属性の値とtier3AllocationRateMin属性の値の合計が100以下
  • tier1AllocationRateMax属性の値とtier1AllocationRateMin属性の値の差が10の倍数
  • tier3AllocationRateMax属性の値とtier3AllocationRateMin属性の値の差が10の倍数

レスポンスメッセージ

ボディ

ジョブオブジェクトを返します。affectedResources以外の属性については、ジョブオブジェクトの説明を参照してください。

属性

説明

affectedResources

設定を変更したボリュームのURL

ステータスコード

この操作のリクエストに対するステータスコードについては、HTTPステータスコードの説明を参照してください。

コード例

curl -v -H "Accept:application/json" -H "Content-Type:application/json" -H "Authorization:Session b74777a3-f9f0-4ea8-bd8f-09847fac48d3" -X PUT --data-binary @./InputParameters.json https://192.0.2.100:23451/ConfigurationManager/v1/objects/storages/836000123456/ldevs/100