Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)

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1.2 HDLMの特長

HDLMには次の特長があります。

経路に掛かる負荷を分散できます(ロードバランス)
ホストとストレージシステムを複数の経路で接続している場合,負荷をそれぞれの経路へ分散します。こうすることで,1つの経路に負荷が偏って処理速度が遅くなることを防げます。
ロードバランスについては,「2.7 ロードバランスによる負荷分散」を参照してください。

障害発生時にも処理を継続できます(フェイルオーバ)
ホストとストレージシステムを複数の経路で接続している場合,使用中の経路に障害が発生したときに,自動的に経路が切り替えられます。こうすることで,経路に障害が発生しても処理を継続できます。
フェイルオーバについては,「2.8 パス切り替えによるフェイルオーバとフェイルバック」を参照してください。

障害から回復した経路を稼働状態にできます(フェイルバック)
経路が障害から回復したときに,経路の状態を稼働状態にできます。こうすることで,稼働状態の経路をできるだけ多く確保します。
経路のフェイルバックは,手動または自動で実行できます。自動フェイルバックは,ユーザによって物理的な経路の障害を復旧したあと,HDLMが経路を自動的に稼働状態にします。
フェイルバックについては,「2.8 パス切り替えによるフェイルオーバとフェイルバック」を参照してください。

一定の時間間隔で経路の状態を自動で確認できます(パスヘルスチェック)
ユーザが指定した時間間隔で経路の状態を確認し,障害を検出します。これによって,ユーザは経路の障害を把握し,必要な対処を取ることができます。
パスヘルスチェックについては,「2.10 パスヘルスチェックによる障害検出」を参照してください。

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