Dynamic Link Manager ユーザーズガイド(Linux®用)

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2.10 パスヘルスチェックによる障害検出

HDLMは,I/Oが行われていないパスに対して,パスの状態を一定間隔で確認して,障害を検出できます。この機能をパスヘルスチェックと呼びます。

通常,パスの状態はI/Oが発行されたときにチェックされるため,I/Oが発行されなければ障害を検出できません。しかし,パスヘルスチェック機能を使用すると,I/Oの発行の有無に関係なく,稼働状態(Online)のパスが一定間隔でチェックされます。障害発生時はパスの状態がOffline(E),またはOnline(E)に変更されるため,ユーザはHDLMコマンドのviewオペレーションでパスの障害を確認できます。

例えば,クラスタ構成の待機系ホストのパスや,ノンオーナパス(Hitachi AMS/TMS/WMSシリーズのストレージシステムにアクセスするパスの一部)には,通常I/Oが発行されません。最新のパス状態を基にして,パスの切り替え先を選択できるよう,待機系ホストやノンオーナパスに接続しているホストでは,パスヘルスチェック機能を使用して障害を検出することをお勧めします。

パスヘルスチェック機能は,HDLMコマンドのsetオペレーションで設定できます。setオペレーションについては「6.6 set 動作環境を設定する」を参照してください。

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