Replication Manager ユーザーズガイド

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9.11.5 SQL Serverのレプリカ管理

SQL Serverのレプリカ管理について説明します。

この項の構成
(1) レプリカ作成ウィザードの起動
(2) レプリカの作成
(3) リストアレプリカウィザードの起動
(4) レプリカのリストア
(5) 副ボリュームのマウント
(6) 副ボリュームのアンマウント
(7) レプリカの情報取得
(8) レプリカの削除
(9) ユーザースクリプトを使用したレプリカの作成
(10) テープ装置を使用したレプリカの作成
(11) テープ装置を使用したレプリカのリストア
(12) トランザクションログを使用したリストア(ロールフォワード)

(1) レプリカ作成ウィザードの起動

目的に応じたレプリカ作成ウィザードの起動方法を,次の表に示します。

目的 レプリカ作成ウィザードの起動方法
レプリカ作成のタスクを新規に作成する インスタンス一覧から,レプリカを作成するインスタンスを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
既存のレプリカ作成タスクのオプションを編集する インスタンス一覧から,編集するレプリカ作成タスクが対象としているインスタンスを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
指定したインスタンスをレプリカ対象としているレプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。
既存のレプリカ作成タスクへレプリカ対象を追加する インスタンス一覧から,編集するレプリカ作成タスクが対象としているインスタンスを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
指定したインスタンスをレプリカ対象としているレプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。
既存のレプリカ作成タスクからレプリカ対象を削除する インスタンス一覧から,編集するレプリカ作成タスクが対象としているインスタンスを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
指定したインスタンスをレプリカ対象としているレプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。

注※
レプリカ対象の変更として,タスクが対象にしているインスタンスが保有するデータベース単位の増減だけ,編集できます。
参考
同一の既存レプリカ作成タスクに対するオプションの編集,レプリカ対象の追加,削除は,レプリカ作成ウィザードでまとめて実施できます。

(2) レプリカの作成

レプリカの作成手順を次に示します。

  1. RAID Managerのインスタンスを起動します。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    重要
    バックアップサーバの再起動時など,RAID Managerのインスタンスが停止状態になっている場合にも,手動で起動しておいてください。
    重要
    データベースサーバでレプリカを作成するときは,あらかじめ副ボリュームをアンマウントしてください。副ボリュームをアンマウントしていないと,予期しないI/Oによって,副ボリュームのデータが破壊されるおそれがあります。
  2. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  3. [SQL Server]リンクをクリックします。
    SQL Serverサブウィンドウが表示されます。
  4. レプリカの作成対象のデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  5. [インスタンス一覧]タブから,レプリカを作成するインスタンスを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
    レプリカ作成ウィザードの[1. 対象の選択]画面が表示されます。
  6. 「新規タスク作成」オプションを選択し,レプリカ所在(ローカルまたはリモート)およびレプリカ対象を選択します。
  7. [次へ]ボタンをクリックします。
    [2. オプション設定]画面が表示されます。
  8. レプリカのラベル,およびベーシックオプションやアドバンスドオプションを設定します。
    重要
    ベーシックオプションで[リポジトリを更新してタスクを継続]ラジオボタンを選択した場合,アプリケーションの構成変更時には手動でホスト情報を更新する必要があります。
    参考
    ローカルのレプリカの世代管理を実施する場合,Replication Managerによって自動でレプリカの作成先の副ボリュームをローテーションさせる方法と,任意の世代識別子を指定して作成先の副ボリュームを限定する方法のどちらかを選んで実施できます。リモートのレプリカを管理する場合は,正ボリュームと副ボリュームは1対1になるため,常に作成先を指定します。
  9. [次へ]ボタンをクリックします。
    [3. スケジュール設定]画面が表示されます。
  10. スケジュールを設定します。
    即時実行かスケジュール実行かを選べます。スケジュール実行の場合は,レプリカの作成間隔や開始日などを設定します。
    注意
    レプリカ作成後,コピーペアの再同期操作を実施するスケジュールを設定しないでください。レプリカ作成がコピーペア再同期操作の開始時間までに終了しない場合,レプリカ作成中に障害が発生するおそれがあります。レプリカ作成後にコピーペアの再同期操作を実施したい場合は,ユーザースクリプトを使用してコピーペアの再同期操作を実行してください。
    重要
    サマータイムによってデータベースサーバのシステム時間が調整される時間帯では,レプリカ作成のスケジュールは次の規則に従って動作します。定期的にレプリカを作成するタスクをスケジュール実行する場合は,レプリカ作成ウィザードのスケジュール設定およびタスク編集ダイアログで,調整される時間帯をタスク実行日時に設定しないようにしてください。
    • サマータイムの開始時に飛ばされる時間帯(例 2:00~3:00)にスケジュールされているタスクは,実行されません。
    • サマータイムの終了時に重複する時間帯(例 1:00~2:00)にスケジュールされているタスクは,重複して実行されます。
  11. [次へ]ボタンをクリックします。
    [4. 確認]画面が表示されます。
  12. 指定した設定項目を確認してから,[確認]ボタンをクリックします。
    [5. 完了]画面が表示されます。
  13. [完了]ボタンをクリックします。
    ウィザードで指定した設定項目がタスクとして登録されます。タスクの[状態]欄で,レプリカ作成タスクの状態を確認します。タスクを確認するには,[エクスプローラ]メニューの[タスク][タスク]を選択します。
    参考
    タスクは,タスク一覧から選択してキャンセルしたり編集したりできます。
重要
SQLインスタンスのレプリカを作成する場合は,オンラインバックアップになります。レプリカを作成する場合,インスタンスが起動していないときはレプリカを作成できません。

(3) リストアレプリカウィザードの起動

目的に応じたリストアレプリカウィザードの起動方法を,次の表に示します。

目的 リストアレプリカウィザードの起動方法
最新のレプリカからリストアする インスタンス一覧([インスタンス一覧]タブ)から,リストアするインスタンスを選択し,[リストアレプリカ]ボタンをクリックします。
選択したインスタンスを含むすべてのレプリカのうち,最新のレプリカの対象がリストアレプリカウィザードに表示されます。
復旧ポイントを選択してリストアする レプリカ履歴一覧([レプリカ履歴]タブ)で作成時刻,対象のインスタンス,ラベルなどを確認した上でリストアするレプリカを選択し,[リストアレプリカ]ボタンをクリックします。
選択したレプリカの対象がリストアレプリカウィザードに表示されます。
重要
リストアレプリカウィザードは,ユーザーごとに設定されたユーザーロールによって実行できる操作が限定されます。ユーザーロールについては,「2.3.4 ユーザーロールの設定」を参照してください。

(4) レプリカのリストア

レプリカのリストア手順を次に示します。

  1. RAID Managerのインスタンスを起動します。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    重要
    バックアップサーバの再起動時など,RAID Managerのインスタンスが停止状態になっている場合にも,手動で起動しておいてください。
  2. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  3. [SQL Server]リンクをクリックします。
    SQL Serverサブウィンドウが表示されます。
  4. リストア対象のデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  5. 目的に応じて[インスタンス一覧]タブまたは[レプリカ履歴]タブを選択します。
    最新のレプリカからリストアする場合は[インスタンス一覧]タブを,復旧ポイントを選択してリストアする場合は[レプリカ履歴]タブを選択してください。
  6. リストア対象のインスタンスまたはレプリカを選択し,[リストアレプリカ]ボタンをクリックします。
    リストアレプリカウィザードの[1. 対象の選択]画面が表示されます。
  7. リストア対象のインスタンスまたはデータベースを選択します。
  8. [次へ]ボタンをクリックします。
    [2. オプション設定]画面が表示されます。
    参考
    リストアはボリューム単位で実施するため,手順7で選択したインスタンスまたはデータベースを含むボリューム内にほかのインスタンスまたはデータベースが含まれる場合,それらが自動的に選択された状態で再表示されます。この場合,再度[次へ]ボタンをクリックすると[2. オプション設定]画面が表示されます。
  9. リストアモードを選択します。
  10. [次へ]ボタンをクリックします。
    [3. 確認]画面が表示されます。
  11. 指定した設定項目を確認してから,[確認]ボタンをクリックします。
    [4. 完了]画面が表示されます。
  12. [完了]ボタンをクリックします。
    ウィザードで指定した設定項目がタスクとして登録されます。タスクの[状態]欄で,リストアレプリカタスクの状態を確認します。タスクを確認するには,[エクスプローラ]メニューの[タスク][タスク]を選択します。
    注意
    リストアの実行中は,アプリケーションサーバなどのほかのコンピュータからリストアしているデータベースへ接続しないでください。接続した場合,リストア処理がエラーになることがあります。
    重要
    データベースをリストアすると,そのデータベースの所有者はリストアを実行したユーザーに変更されます。所有者を変更する場合は,SQL Server Management Studioで再度データベースをアタッチするか,システムストアドプロシージャ「sp_changedbowner」を使用してください。
    参考
    タスクは,タスク一覧から選択してキャンセルしたり再実行したりできます。

(5) 副ボリュームのマウント

副ボリュームのマウント手順を次に示します。

  1. RAID Managerのインスタンスを起動します。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。
    起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    重要
    レプリカ作成やリストアのタスクが実行中の場合に副ボリュームをマウントすると,通常より時間が掛かるときがあります。そのため,マウントする前に対象のホストでレプリカ作成やリストアのタスクが実行されていないことを,タスク一覧で確認してください。
    重要
    データベースサーバの再起動時など,RAID Managerのインスタンスが停止状態になっている場合にも,手動で起動しておいてください。
  2. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  3. [SQL Server]リンクをクリックします。
    SQL Serverサブウィンドウが表示されます。
  4. マウントする副ボリュームに対応する正ボリュームが属するデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  5. [レプリカ履歴]タブで対象のレプリカを選択し,[マウントレプリカ]ボタンをクリックします。
    選択したレプリカの副ボリュームがマウントされます。マウントポイントの情報は,[レプリカ履歴]タブで副側ホスト名のリンクをクリックすると確認できます。
    重要
    [マウントレプリカ]ボタンが非活性の場合は,「(2) 副ボリュームのマウント時の要件」を確認してください。
    参考
    副ボリュームのマウントで指定できるパスの最大文字数は,RAID Managerで使用できるマウント機能の制限に従います。

(6) 副ボリュームのアンマウント

副ボリュームのアンマウント手順を次に示します。

  1. RAID Managerのインスタンスを起動します。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。
    起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    重要
    レプリカ作成やリストアのタスクが実行中の場合に副ボリュームをアンマウントすると,通常より時間が掛かるときがあります。そのため,アンマウントする前に対象のホストでレプリカ作成やリストアのタスクが実行されていないことを,タスク一覧で確認してください。
    重要
    データベースサーバの再起動時など,RAID Managerのインスタンスが停止状態になっている場合にも,手動で起動しておいてください。
  2. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  3. [SQL Server]リンクをクリックします。
    SQL Serverサブウィンドウが表示されます。
  4. アンマウントする副ボリュームに対応する正ボリュームが属するデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  5. [レプリカ履歴]タブで対象のレプリカを選択し,[アンマウントレプリカ]ボタンをクリックします。
    選択したレプリカの副ボリュームがアンマウントされます。マウントポイントの情報は,[レプリカ履歴]タブで副側ホスト名のリンクをクリックすると確認できます。

(7) レプリカの情報取得

レプリカの情報取得手順を次に示します。

  1. RAID Managerのインスタンスを起動します。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。
    起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    重要
    データベースサーバの再起動時など,RAID Managerのインスタンスが停止状態になっている場合にも,手動で起動しておいてください。
  2. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  3. [SQL Server]リンクをクリックします。
    SQL Serverサブウィンドウが表示されます。
  4. レプリカ情報の取得先になるデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  5. [レプリカ履歴]タブで対象のレプリカを選択し,[レプリカ情報取得]ボタンをクリックします。
    レプリカ情報取得 - <データベースサーバ名>ダイアログが表示されます。
  6. レプリカ情報の取得元にするバックアップサーバを選択して,取得方法を選択します。
  7. [OK]ボタンをクリックします。
    対象データベースのレプリカ情報が取得されます。
    参考
    レプリカの情報取得を実行すると,次のレプリカが作成されるまでデータベースサーバが管理するレプリカのデータ保護状態が「正常」以外になることがあります。

(8) レプリカの削除

レプリカの削除手順を次に示します。

  1. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  2. [SQL Server]リンクをクリックします。
    SQL Serverサブウィンドウが表示されます。
  3. 削除するレプリカのデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  4. [レプリカ履歴]タブで削除するレプリカを選択し,[レプリカ削除]ボタンをクリックします。
    レプリカ削除ダイアログが表示され,選択したレプリカが削除されます。

(9) ユーザースクリプトを使用したレプリカの作成

ユーザースクリプトを使用したレプリカの作成手順を次に示します。

  1. ユーザースクリプトファイルおよびバッチファイルを作成します。
    ユーザースクリプトファイルの作成例
    LOCAL_BACKUP=YES
    #後処理セクション
    [POST_PROC]
    #副ボリュームのテープバックアップ
    [CMD]
    CMDLINE=C:\tmp\tapebackup.bat
    TIMEOUT=NOWAIT
    END_CODE=TERMINATE_NZ
    LOCATION=REMOTE
    PARENT_STAT=NORMAL
    このユーザースクリプトファイルを使用する場合,テープ装置へのバックアップの完了を待たないで,レプリカ作成の実行が完了します。
    副ボリュームをテープバックアップするtapebackup.batの作成例
    rem NTBACKUPでジョブ「Job1」を実行してテープ「Tape1」にG:\をコピーバックアップ
    rem 環境変数DRMENV_COMMENTとして渡されるバックアップコメントをバックアップジョブの説明に設定
    "C:\Windows\system32\ntbackup.exe" backup G:\ /j "Job1" /a /t "Tape1" /D "%DRMENV_COMMENT%" /m copy
    IF NOT "%errorlevel%"=="0" GOTO ERROR
    rem テープバックアップ後,バックアップサーバにインポートされたバックアップIDを指定して副ボリュームをアンマウント
    "C:\Program Files\Hitachi\DRM\bin\drmumount.exe" %DRMENV_R_BACKUPID%
    IF NOT "%errorlevel%"=="0" GOTO ERROR
    exit 0
    :ERROR
    exit 1
  2. ユーザースクリプトファイルをデータベースサーバの任意のフォルダに格納します。
  3. バッチファイルをバックアップサーバの「C:\tmp」に格納します。
  4. レプリカ作成ウィザードを使用してレプリカを作成します。
    レプリカ作成ウィザードの[2. オプション設定]画面で[エージェントユーザスクリプトで,Pre/Postジョブを実行する]ラジオボタンを選択して,[スクリプトファイル]に手順1で作成したユーザースクリプトファイルの格納先を設定してください。
    重要
    バックアップサーバでユーザースクリプトファイルを実行する場合は,[バックアップサーバ]にユーザースクリプトファイルを実行するバックアップサーバを設定してください。
    レプリカの作成方法については,「(2) レプリカの作成」を参照してください。

(10) テープ装置を使用したレプリカの作成

テープ装置を使用したレプリカの作成手順を次に示します。

  1. データベースサーバのApplication Agentを設定します。
    Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログの[SQLオプション]タブで,[VDIメタファイル所在][デフォルト]ラジオボタンを選択してください。
    Application Agentの設定については,「(1) Application Agentの設定手順」を参照してください。
  2. バックアップサーバのApplication Agentを設定します。
    Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログの[サーバオプション]タブで,[レプリカカタログ所在]を設定してください。
    Application Agentの設定については,「(1) Application Agentの設定手順」を参照してください。
  3. レプリカ作成ウィザードを使用してレプリカを作成します。
    レプリカ作成ウィザードの[2. オプション設定]画面で次のオプションを選択してください。
    • [レプリカカタログを副ボリュームに転送する]チェックボックス
    • [レプリカ作成時に自動的にマウントする]ラジオボタン
      [マウントポイント]には,マウントポイントを指定してください。
    • [テープバックアップのためにレプリカカタログファイルをバックアップサーバでエクスポートする。]チェックボックス
    • [Pre/Postジョブを実行する]ラジオボタン
    • [Postジョブを実行する]チェックボックス
      [コマンド]には,テープバックアップを実行するコマンドラインを指定してください。[所在]には,テープバックアップを実行するバックアップサーバを指定してください。
    • [ジョブの後にレプリカをアンマウントする]チェックボックス
    レプリカの作成方法については,「(2) レプリカの作成」を参照してください。

(11) テープ装置を使用したレプリカのリストア

テープ装置を使用したレプリカのリストア手順を次に示します。

  1. テープバックアップ管理用のソフトウェアを使用して,テープ装置から,Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログの[レプリカカタログ所在]で指定したフォルダに,レプリカカタログファイルをリストアします。
  2. レプリカカタログファイルのレプリカ情報を取得します。
    レプリカ情報取得 - <データベースサーバ名>ダイアログの[取得元バックアップサーバ]で,リストア元のバックアップサーバを選択して,[テープリストアによる副ボリュームへの変更を取得する。]ラジオボタンを選択してください。
    レプリカ情報の取得手順については,「(7) レプリカの情報取得」を参照してください。
  3. [レプリカ履歴]タブでレプリカを選択して,副ボリュームのマウントを実行してください。
    副ボリュームのマウントについては,「(5) 副ボリュームのマウント」を参照してください。
  4. テープバックアップ管理用のソフトウェアを使用して,テープ装置からデータベースをリストアします。
  5. 副ボリュームのアンマウントを実行します。
    副ボリュームのアンマウントについては,「(6) 副ボリュームのアンマウント」を参照してください。
  6. リストアレプリカウィザードを使用して副ボリュームから正ボリュームへデータをリストアします。
    レプリカのリストア方法については,「(4) レプリカのリストア」を参照してください。

(12) トランザクションログを使用したリストア(ロールフォワード)

トランザクションログを使用したリストア手順を次に示します。

  1. トランザクションログバックアップを取得します。
    トランザクションログバックアップはSQL Server Management Studioを使用して取得してください。
  2. リストアレプリカウィザードを使用してリストアします。
    リストアレプリカウィザードの[2. オプション設定]画面でオプションを次のように選択してください。
    • [対象サーバ][このデータベースサーバ]ラジオボタンを選択する
    • [対象インスタンス][同一のSQLインスタンス]ラジオボタンを選択する
    • [リストアモード][ロールフォワードリストア]ラジオボタンを選択して,[スタンバイ状態でデータをリストア]ラジオボタンを選択する
    リストアの手順については,「(4) レプリカのリストア」を参照してください。
    タスクが完了すると,データベースは読み取り専用状態になります。
  3. SQL Server Management Studioを使用して,手順1で取得したトランザクションログバックアップを適用します。
    スタンバイ状態のデータベースを参照および更新できる状態に変更されます。

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