Replication Manager ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


2.3.4 ユーザーロールの設定

Replication Managerでは,ユーザー権限(Admin,Modify,View)に加え,操作単位での権限をユーザーごとに設定できます。ユーザーの担当業務に応じた,きめ細かいアクセス制御を図れます。

ユーザーロールは,Replication Manager管理のModify権限ユーザーに対して設定できます。Admin権限ユーザーはユーザーロールに関係なくすべての操作を実行できます。View権限ユーザーは,参照だけでユーザーロールに相当する操作権限はありません。

重要
外部認証グループと連携して,認可グループにModify権限を設定した場合,認可グループに所属するユーザーに対して,「Storage Administrator」のユーザーロールがデフォルトで設定され,そのほかのユーザーロールには変更できません。

ユーザーロールを次の表に示します。

表2-3 ユーザーロール

ユーザーロール 説明
Storage Administrator リソースの割り当て(副ボリュームの設定)を含む,ボリュームのレプリケーションに関するすべてのタスクを実行できます。
Modify権限ユーザーにはデフォルトでStorage Administratorが設定されています。
Copy Pair Administrator リソースの割り当て(副ボリュームの設定)を除く,ボリュームのレプリケーションに関するタスクを実行できます。
Application Administrator アプリケーションのデータ保護に関する操作を実行できます。コピーペア構成の変更はできません。
Application Operator データのバックアップなど,アプリケーションのメンテナンスに関する操作を実行できます。リストアはできません。

注※
いったんStorage Administrator以外のユーザーロールを設定したModify権限ユーザーをAdmin権限またはView権限に変更し,再びModify権限に戻した場合には,前回のユーザーロールが設定されています。

次の表に,ユーザーロールを設定した場合に実行できる操作を機能ごとに示します。

表2-4 ユーザーロールによる操作可否

機能 ユーザーロール
Storage Administrator Copy Pair Administrator Application Administrator Application Operator
コピーペアの構成定義 リソースの割り当て × × ×
リソースの割り当てを除くコピーペア構成の定義または管理 × ×
ワークフローの編集,削除 ※1 × ×
コピーペアの作成,削除※2 create × ×
delete × ×
コピーペア状態の変更 resync,split,syncwait,take snapshot
restore ×
レプリカ管理※2 レプリカ作成
リストア ×

(凡例)
○:実行できる
×:実行できない

上記の表に示す操作を実行するタスクの編集,キャンセル,削除,および実行の操作可否も,上記の表の操作可否と同様です。

注※1
コピーペア構成定義ウィザードの[3. グループ管理]画面以降で保存したワークフローだけ編集または削除できます。

注※2
スナップショットグループの場合,コピーペアの「create」,「delete」およびレプリカ管理はできません。

[目次] [前へ] [次へ]


[マニュアル発行元]

All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.