Replication Manager ユーザーズガイド

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9.11.4 Exchange Serverのレプリカ管理

Exchange Serverのレプリカ管理について説明します。

この項の構成
(1) レプリカ作成ウィザードの起動
(2) レプリカの作成
(3) リストアレプリカウィザードの起動
(4) レプリカのリストア
(5) 副ボリュームのマウント
(6) 副ボリュームのアンマウント
(7) レプリカの情報取得
(8) レプリカの削除
(9) ユーザースクリプトを使用したレプリカの作成
(10) テープ装置を使用したレプリカの作成
(11) テープ装置を使用したレプリカのリストア

(1) レプリカ作成ウィザードの起動

目的に応じたレプリカ作成ウィザードの起動方法を,次の表に示します。

目的 レプリカ作成ウィザードの起動方法
レプリカ作成のタスクを新規に作成する Exchange Server 2007 ストレージグループ一覧から,レプリカを作成するストレージグループを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
Exchange Server 2010
Exchange Server 2013
Exchange Server 2016
インフォメーションストア一覧から,レプリカを作成するインフォメーションストアを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
既存のレプリカ作成タスクのオプションを編集する Exchange Server 2007 ストレージグループ一覧から,編集するレプリカ作成タスクに含まれるストレージグループを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
指定したストレージグループの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。
Exchange Server 2010
Exchange Server 2013
Exchange Server 2016
インフォメーションストア一覧から,編集するレプリカ作成タスクに含まれるインフォメーションストアを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
指定したインフォメーションストアの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。
既存のレプリカ作成タスクへレプリカ対象を追加する Exchange Server 2007 ストレージグループ一覧から,追加するストレージグループを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
指定したストレージグループの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。
Exchange Server 2010
Exchange Server 2013
Exchange Server 2016
インフォメーションストア一覧から,追加するインフォメーションストアを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
指定したインフォメーションストアの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。
既存のレプリカ作成タスクからレプリカ対象を削除する Exchange Server 2007 ストレージグループ一覧から,削除するストレージグループを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
指定したストレージグループの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。
Exchange Server 2010
Exchange Server 2013
Exchange Server 2016
インフォメーションストア一覧から,削除するインフォメーションストアを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
指定したインフォメーションストアの属するデータベースサーバが保有する,レプリカ作成タスクがドロップダウンリストに表示されます。編集したいタスクIDを選択して,ウィザードを続行してください。
参考
同一の既存レプリカ作成タスクに対するオプションの編集,レプリカ対象の追加,削除は,レプリカ作成ウィザードでまとめて実施できます。

(2) レプリカの作成

レプリカの作成手順を次に示します。

  1. RAID Managerのインスタンスを起動します。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    重要
    バックアップサーバの再起動時など,RAID Managerのインスタンスが停止状態になっている場合にも,手動で起動しておいてください。
    重要
    データベースサーバでレプリカを作成するときは,あらかじめ副ボリュームをアンマウントしてください。副ボリュームをアンマウントしていないと,予期しないI/Oによって,副ボリュームのデータが破壊されるおそれがあります。
  2. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  3. [Exchange]リンクをクリックします。
    Exchangeサブウィンドウが表示されます。
  4. レプリカの作成対象のデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  5. 使用しているアプリケーションに従って次の手順を実行します。
    • Exchange Server 2007の場合
      [ストレージグループ一覧]タブから,レプリカを作成するストレージグループを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
    • Exchange Server 2010,Exchange Server 2013またはExchange Server 2016の場合
      [インフォメーションストア一覧]タブから,レプリカを作成するインフォメーションストアを選択し,[レプリカ作成]ボタンをクリックします。
    レプリカ作成ウィザードの[1. 対象の選択]画面が表示されます。
  6. 「新規タスク作成」オプションを選択し,レプリカ所在(ローカルまたはリモート)およびレプリカ対象を選択します。
    重要
    DAG構成の場合,1つのメールボックスデータベースコピーに対して,アクティブメールボックスデータベースコピーとパッシブメールボックスデータベースコピーのレプリカを同時に作成できません。
    1つのメールボックスデータベースコピーを対象にしたレプリカ作成のタスクが終了したあとに,ほかのメールボックスデータベースコピーを対象にしたレプリカ作成のタスクを実行する必要があります。
  7. [次へ]ボタンをクリックします。
    [2. オプション設定]画面が表示されます。
  8. レプリカのラベル,およびベーシックオプションやアドバンスドオプションを設定します。
    重要
    ベーシックオプションで[リポジトリを更新してタスクを継続]ラジオボタンを選択した場合,アプリケーションの構成変更時には手動でホスト情報を更新する必要があります。
    重要
    [Exchange のトランザクションログファイルを削除する]チェックボックスを選択すると,以前作成したレプリカを基にしたロールフォワードリストアができなくなります。
    参考
    ローカルのレプリカの世代管理を実施する場合,Replication Managerによって自動でレプリカの作成先の副ボリュームをローテーションさせる方法と,任意の世代識別子を指定して作成先の副ボリュームを限定する方法のどちらかを選んで実施できます。リモートのレプリカを管理する場合は,正ボリュームと副ボリュームは1対1になるため,常に作成先を指定します。
  9. [次へ]ボタンをクリックします。
    [3. スケジュール設定]画面が表示されます。
  10. スケジュールを設定します。
    即時実行かスケジュール実行かを選べます。スケジュール実行の場合は,レプリカの作成間隔や開始日などを設定します。
    注意
    レプリカ作成後,コピーペアの再同期操作を実施するスケジュールを設定しないでください。レプリカ作成がコピーペア再同期操作の開始時間までに終了しない場合,レプリカ作成中に障害が発生するおそれがあります。レプリカ作成後にコピーペアの再同期操作を実施したい場合は,ユーザースクリプトを使用してコピーペアの再同期操作を実行してください。
    重要
    サマータイムによってデータベースサーバのシステム時間が調整される時間帯では,レプリカ作成のスケジュールは次の規則に従って動作します。定期的にレプリカを作成するタスクをスケジュール実行する場合は,レプリカ作成ウィザードのスケジュール設定およびタスク編集ダイアログで,調整される時間帯をタスク実行日時に設定しないようにしてください。
    • サマータイムの開始時に飛ばされる時間帯(例 2:00~3:00)にスケジュールされているタスクは,実行されません。
    • サマータイムの終了時に重複する時間帯(例 1:00~2:00)にスケジュールされているタスクは,重複して実行されます。
  11. [次へ]ボタンをクリックします。
    [4. 確認]画面が表示されます。
  12. 指定した設定項目を確認してから,[確認]ボタンをクリックします。
    [5. 完了]画面が表示されます。
  13. [完了]ボタンをクリックします。
    ウィザードで指定した設定項目がタスクとして登録されます。タスクの[状態]欄で,レプリカ作成タスクの状態を確認します。タスクを確認するには,[エクスプローラ]メニューの[タスク][タスク]を選択します。
    参考
    タスクは,タスク一覧から選択してキャンセルしたり編集したりできます。

(3) リストアレプリカウィザードの起動

目的に応じたリストアレプリカウィザードの起動方法を,次の表に示します。

目的 リストアレプリカウィザードの起動方法
最新のレプリカからリストアする Exchange Server 2007 ストレージグループ一覧([ストレージグループ一覧]タブ)から,リストアするストレージグループを選択し,[リストアレプリカ]ボタンをクリックします。
選択したストレージグループを含むすべてのレプリカのうち,最新のレプリカの対象がリストアレプリカウィザードに表示されます。
Exchange Server 2010
Exchange Server 2013
Exchange Server 2016
インフォメーションストア一覧([インフォメーションストア一覧]タブ)から,リストアするインフォメーションストアを選択し,[リストアレプリカ]ボタンをクリックします。
選択したインフォメーションストアを含むすべてのレプリカのうち,最新のレプリカの対象がリストアレプリカウィザードに表示されます。
復旧ポイントを選択してリストアする レプリカ履歴一覧([レプリカ履歴]タブ)で作成時刻,対象のストレージグループまたはインフォメーションストア,ラベルなどを確認した上でリストアするレプリカを選択し,[リストアレプリカ]ボタンをクリックします。
選択したレプリカの対象がリストアレプリカウィザードに表示されます。
重要
リストアレプリカウィザードは,ユーザーごとに設定されたユーザーロールによって実行できる操作が限定されます。ユーザーロールについては,「2.3.4 ユーザーロールの設定」を参照してください。

(4) レプリカのリストア

レプリカのリストア手順を次に示します。

  1. RAID Managerのインスタンスを起動します。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    重要
    バックアップサーバの再起動時など,RAID Managerのインスタンスが停止状態になっている場合にも,手動で起動しておいてください。
  2. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  3. [Exchange]リンクをクリックします。
    Exchangeサブウィンドウが表示されます。
  4. リストア対象のデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  5. 使用しているアプリケーションに従って次の手順を実行します。
    • Exchange Server 2007の場合
      目的に応じて[ストレージグループ一覧]タブまたは[レプリカ履歴]タブを選択します。
      最新のレプリカからリストアする場合は[ストレージグループ一覧]タブを,復旧ポイントを選択してリストアする場合は[レプリカ履歴]タブを選択してください。
    • Exchange Server 2010,Exchange Server 2013,またはExchange Server 2016の場合
      目的に応じて[インフォメーションストア一覧]タブまたは[レプリカ履歴]タブを選択します。
      最新のレプリカからリストアする場合は[インフォメーションストア一覧]タブを,復旧ポイントを選択してリストアする場合は[レプリカ履歴]タブを選択してください。
  6. リストア対象のストレージグループ,インフォメーションストア,またはレプリカを選択し,[リストアレプリカ]ボタンをクリックします。
    リストアレプリカウィザードの[1. 対象の選択]画面が表示されます。
  7. リストア対象のストレージグループまたはインフォメーションストアを選択します。
  8. [次へ]ボタンをクリックします。
    [2. オプション設定]画面が表示されます。
    参考
    リストアはボリューム単位で実施するため,手順7で選択したストレージグループまたはインフォメーションストアを含むボリューム内にほかのストレージグループまたはインフォメーションストアが含まれる場合,それらが自動的に選択された状態で再表示されます。この場合,再度[次へ]ボタンをクリックすると[2. オプション設定]画面が表示されます。
  9. リストアモードを選択します。
    重要
    インフォメーションストアのデータだけをリストアし,トランザクションログを使ってロールフォワードする場合は,[ロールフォワードリストア]を選択してください。
  10. Exchange Server 2010,Exchange Server 2013,またはExchange Server 2016の場合は,リストアオプションを設定します。
    重要
    DAG構成でシード処理の機能を使用する場合,[同一のデータベース可用性グループ(DAG)に含まれるほかのホストに対してシード処理を実行する]チェックボックスを選択してください。リストアのあとでシード処理を実行したい場合は,[同一のデータベース可用性グループ(DAG)に含まれるほかのホストに対してシード処理を実行する]チェックボックスを選択しないで,リストアしたあとでシード処理を手動で実行してください。
    参考
    一部のホストで障害が発生して,Microsoft Exchange Replication Serviceが稼働していない場合でも,シード処理を実行できます。シード処理を実行するには,リストア対象のデータベースが複数のホストにデータをコピーしている環境で,ほかのホストのMicrosoft Exchange Replication Serviceが稼働している必要があります。
    この場合は,[同一のデータベース可用性グループ(DAG)に含まれるほかのホストに対してシード処理を実行する]チェックボックスを選択して,[Microsoft Exchange Replication Serviceが稼動しているホストにシード処理を実行し,リストア操作を続行する]ラジオボタンを選択してください。シード処理の詳細については,Exchange Server 2010,Exchange Server 2013,またはExchange Server 2016のマニュアルを参照してください。
  11. [次へ]ボタンをクリックします。
    [3. 確認]画面が表示されます。
  12. 指定した設定項目を確認してから,[確認]ボタンをクリックします。
    [4. 完了]画面が表示されます。
  13. [完了]ボタンをクリックします。
    ウィザードで指定した設定項目がタスクとして登録されます。タスクの[状態]欄で,リストアレプリカタスクの状態を確認します。タスクを確認するには,[エクスプローラ]メニューの[タスク][タスク]を選択します。
    重要
    DAG構成の場合,シード処理の機能を使用しないでリストアすると,リストア対象のExchange Serverレプリケーション機能は停止されますが,シード処理は実行されません。リストアしたあと,シード処理とExchange Serverレプリケーション機能を手動で実行してください。
    また,リストアしたあとにExchange Serverレプリケーション機能を正常にするには,シード処理を実行してください。シード処理を実行しない場合,Exchange Serverレプリケーション機能が正常に動作しません。
    重要
    DAG構成の場合,Point-in-timeリストアを実行したあとにシード処理を実行しても,コピーキューの長さが0にならないことがあります。この状態でメールボックスデータベースコピーをスイッチオーバーする場合,Exchange Management Shellを使用してスイッチオーバーを実行してください。
    コマンド例:
    Move-ActiveMailboxDatabase <データベース名> -ActivateOnServer <スイッチオーバー先のサーバ名> -SkipLagChecks:$True -MountDialOverride:Besteffort
    参考
    タスクは,タスク一覧から選択してキャンセルしたり再実行したりできます。

(5) 副ボリュームのマウント

副ボリュームのマウント手順を次に示します。

  1. RAID Managerのインスタンスを起動します。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。
    起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    重要
    レプリカ作成やリストアのタスクが実行中の場合に副ボリュームをマウントすると,通常より時間が掛かるときがあります。そのため,マウントする前に対象のホストでレプリカ作成やリストアのタスクが実行されていないことを,タスク一覧で確認してください。
    重要
    データベースサーバの再起動時など,RAID Managerのインスタンスが停止状態になっている場合にも,手動で起動しておいてください。
  2. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  3. [Exchange]リンクをクリックします。
    Exchangeサブウィンドウが表示されます。
  4. マウントする副ボリュームに対応する正ボリュームが属するデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  5. [レプリカ履歴]タブで対象のレプリカを選択し,[マウントレプリカ]ボタンをクリックします。
    選択したレプリカの副ボリュームがマウントされます。マウントポイントの情報は,[レプリカ履歴]タブで副側ホスト名のリンクをクリックすると確認できます。
    重要
    [マウントレプリカ]ボタンが非活性の場合は,「(2) 副ボリュームのマウント時の要件」を確認してください。
    参考
    副ボリュームのマウントで指定できるパスの最大文字数は,RAID Managerで使用できるマウント機能の制限に従います。

(6) 副ボリュームのアンマウント

副ボリュームのアンマウント手順を次に示します。

  1. RAID Managerのインスタンスを起動します。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。
    起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    重要
    レプリカ作成やリストアのタスクが実行中の場合に副ボリュームをアンマウントすると,通常より時間が掛かるときがあります。そのため,アンマウントする前に対象のホストでレプリカ作成やリストアのタスクが実行されていないことを,タスク一覧で確認してください。
    重要
    データベースサーバの再起動時など,RAID Managerのインスタンスが停止状態になっている場合にも,手動で起動しておいてください。
  2. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  3. [Exchange]リンクをクリックします。
    Exchangeサブウィンドウが表示されます。
  4. アンマウントする副ボリュームに対応する正ボリュームが属するデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  5. [レプリカ履歴]タブで対象のレプリカを選択し,[アンマウントレプリカ]ボタンをクリックします。
    選択したレプリカの副ボリュームがアンマウントされます。マウントポイントの情報は,[レプリカ履歴]タブで副側ホスト名のリンクをクリックすると確認できます。

(7) レプリカの情報取得

レプリカの情報取得手順を次に示します。

  1. RAID Managerのインスタンスを起動します。
    データベースサーバとバックアップサーバにDevice Managerエージェントをインストールしていない場合(データベースサーバとバックアップサーバがペア管理サーバとしてReplication Managerに認識されていない場合),RAID Managerのインスタンスは自動的に起動しないため,あらかじめ起動しておく必要があります。
    起動方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
    重要
    データベースサーバの再起動時など,RAID Managerのインスタンスが停止状態になっている場合にも,手動で起動しておいてください。
  2. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  3. [Exchange]リンクをクリックします。
    Exchangeサブウィンドウが表示されます。
  4. レプリカ情報の取得先になるデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  5. [レプリカ履歴]タブで対象のレプリカを選択し,[レプリカ情報取得]ボタンをクリックします。
    レプリカ情報取得 - <データベースサーバ名>ダイアログが表示されます。
  6. レプリカ情報の取得元にするバックアップサーバを選択して,取得方法を選択します。
  7. [OK]ボタンをクリックします。
    対象データベースのレプリカ情報が取得されます。
    参考
    レプリカの情報取得を実行すると,次のレプリカが作成されるまでデータベースサーバが管理するレプリカのデータ保護状態が「正常」以外になることがあります。

(8) レプリカの削除

レプリカの削除手順を次に示します。

  1. [エクスプローラ]メニューの[リソース][アプリケーション]を選択します。
    アプリケーションサブウィンドウが表示されます。
  2. [Exchange]リンクをクリックします。
    Exchangeサブウィンドウが表示されます。
  3. 削除するレプリカのデータベースサーバを選択します。
    <データベースサーバ名>サブウィンドウが表示されます。
  4. [レプリカ履歴]タブで削除するレプリカを選択し,[レプリカ削除]ボタンをクリックします。
    レプリカ削除ダイアログが表示され,選択したレプリカが削除されます。

(9) ユーザースクリプトを使用したレプリカの作成

ユーザースクリプトを使用したレプリカの作成手順を次に示します。

  1. ユーザースクリプトファイルおよびバッチファイルを作成します。
    ユーザースクリプトファイルの作成例
    LOCAL_BACKUP=YES
    #後処理セクション
    [POST_PROC]
    #副ボリュームのテープバックアップ
    [CMD]
    CMDLINE=C:\tmp\tapebackup.bat
    TIMEOUT=NOWAIT
    END_CODE=TERMINATE_NZ
    LOCATION=REMOTE
    PARENT_STAT=NORMAL
    このユーザースクリプトファイルを使用する場合,テープ装置へのバックアップの完了を待たないで,レプリカ作成の実行が完了します。
    副ボリュームをテープバックアップするtapebackup.batの作成例
    rem NTBACKUPでジョブ「Job1」を実行してテープ「Tape1」にG:\をコピーバックアップ
    rem 環境変数DRMENV_COMMENTとして渡されるバックアップコメントをバックアップジョブの説明に設定
    "C:\Windows\system32\ntbackup.exe" backup G:\ /j "Job1" /a /t "Tape1" /D "%DRMENV_COMMENT%" /m copy
    IF NOT "%errorlevel%"=="0" GOTO ERROR
    rem テープバックアップ後,バックアップサーバにインポートされたバックアップIDを指定して副ボリュームをアンマウント
    "C:\Program Files\Hitachi\DRM\bin\drmumount.exe" %DRMENV_R_BACKUPID%
    IF NOT "%errorlevel%"=="0" GOTO ERROR
    exit 0
    :ERROR
    exit 1
  2. ユーザースクリプトファイルをデータベースサーバの任意のフォルダに格納します。
  3. バッチファイルをバックアップサーバの「C:\tmp」に格納します。
  4. レプリカ作成ウィザードを使用してレプリカを作成します。
    レプリカ作成ウィザードの[2. オプション設定]画面で[エージェントユーザスクリプトで,Pre/Postジョブを実行する]ラジオボタンを選択して,[スクリプトファイル]に手順1で作成したユーザースクリプトファイルの格納先を設定してください。
    重要
    バックアップサーバでユーザースクリプトファイルを実行する場合は,[バックアップサーバ]にユーザースクリプトファイルを実行するバックアップサーバを設定してください。
    レプリカの作成方法については,「(2) レプリカの作成」を参照してください。

(10) テープ装置を使用したレプリカの作成

テープ装置を使用したレプリカの作成手順を次に示します。

  1. バックアップサーバのApplication Agentを設定します。
    Application Agentの設定 - <Application Agent名>ダイアログの[サーバオプション]タブで,[レプリカカタログ所在]を設定してください。
    Application Agentの設定については,「(1) Application Agentの設定手順」を参照してください。
  2. レプリカ作成ウィザードを使用してレプリカを作成します。
    レプリカ作成ウィザードの[2. オプション設定]画面で次のオプションを選択してください。
    • [レプリカカタログを副ボリュームに転送する]チェックボックス
    • [レプリカ作成時に自動的にマウントする]ラジオボタン
      [マウントポイント]には,マウントポイントを指定してください。
    • [テープバックアップのためにレプリカカタログファイルをバックアップサーバでエクスポートする。]チェックボックス
    • [Pre/Postジョブを実行する]ラジオボタン
    • [Postジョブを実行する]チェックボックス
      [コマンド]には,テープバックアップを実行するコマンドラインを指定してください。[所在]には,テープバックアップを実行するバックアップサーバを指定してください。
    • [ジョブの後にレプリカをアンマウントする]チェックボックス
    レプリカの作成方法については,「(2) レプリカの作成」を参照してください。

(11) テープ装置を使用したレプリカのリストア

テープ装置を使用したレプリカのリストア手順を次に示します。

  1. テープバックアップ管理用のソフトウェアを使用して,テープ装置からレプリカカタログファイルをリストアします。
  2. レプリカカタログファイルのレプリカ情報を取得します。
    レプリカ情報取得 - <データベースサーバ名>ダイアログの[取得元バックアップサーバ]で,リストア元のバックアップサーバを選択して,[テープリストアによる副ボリュームへの変更を取得する。]ラジオボタンを選択してください。
    レプリカ情報の取得手順については,「(7) レプリカの情報取得」を参照してください。
  3. [レプリカ履歴]タブでレプリカを選択して,副ボリュームのマウントを実行してください。
    副ボリュームのマウントについては,「(5) 副ボリュームのマウント」を参照してください。
  4. テープバックアップ管理用のソフトウェアを使用して,テープ装置からデータベースをリストアします。
  5. 副ボリュームのアンマウントを実行します。
    副ボリュームのアンマウントについては,「(6) 副ボリュームのアンマウント」を参照してください。
  6. リストアレプリカウィザードを使用して副ボリュームから正ボリュームへデータをリストアします。
    レプリカのリストア方法については,「(4) レプリカのリストア」を参照してください。

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