Replication Manager ユーザーズガイド
サイトに関する障害への対処には,アラート機能を使用してコピーペアを監視し障害へ対処する手順,ホストに障害が発生した場合に対処する手順,およびプライマリーサイトやセカンダリーサイトで障害が発生した場合に対処する手順があります。
サイトに関する障害への対処の流れについては,次の図を参照してください。
- この項の構成
- (1) アラートが通知されている場合の障害への対処の概要
- (2) ホスト障害への対処,およびプライマリーサイトやセカンダリーサイトでの障害への対処の概要
アラート機能を使用してコピーペアを監視して,障害へ対処する手順の概要について説明します。
複雑なレプリケーション環境下の障害を監視するには,障害が発生した個所を特定する情報が必要です。Replication Managerでは,コピーペアやコピーグループ,ジャーナルグループなどに対して次に示す監視条件を設定し,条件に合致したときにアラートを通知させ,発生源を特定して障害に対処できます。
- コピーペア状態(error,suspend,copying,sync,simplex)
- 性能情報のしきい値(書き込み遅延時間(秒),サイドファイル使用率(%),ジャーナルボリューム使用率(%),プールボリューム使用率(%))
- コピーライセンス使用率のしきい値(%)
アラート通知にはEメールやSNMPトラップを使用できるため,Replication Managerにログインしていなくても任意のアプリケーションで障害情報を管理できます。
アラートの設定は,Replication Managerの初期設定時や運用環境の変更時に,あらかじめ設定しておいてください。アラートの設定方法については,「(1) アラートの設定の概要」を参照してください。
アラートが通知されている場合の障害への対処手順については,「8.2.2 アラートが通知されている場合の障害への対処手順」を参照してください。
(2) ホスト障害への対処,およびプライマリーサイトやセカンダリーサイトでの障害への対処の概要
ホストに障害が発生した場合に対処する手順,およびプライマリーサイトやセカンダリーサイトで障害が発生した場合に対処する手順の概要について説明します。
Replication Managerでは,コピーペア操作のアドバンスド操作を実行することで,テイクオーバーおよびテイクバックを実行でき,業務を継続したままで障害への対処ができます。コピーペア操作のアドバンスド操作は,オープン系システムの場合だけ実行できます。
プライマリーサイト障害への対処手順については,「8.2.4 プライマリーサイト障害への対処手順」を参照してください。プライマリーサイトのホスト障害への対処手順については,「8.2.5 プライマリーサイトのホスト障害への対処手順」を参照してください。セカンダリーサイト障害への対処手順については,「8.2.6 セカンダリーサイト障害への対処手順」を参照してください。
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