Tuning Manager インストールガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


4.3 上書きインストールの手順(Linux)

Linux環境でTuning Manager serverを上書きインストールする手順について説明します。

次に示すインストール手順は,上書きインストールの場合を想定しています。アップグレードインストールの場合は,インストールの開始を通知するウィンドウおよびインストールの完了を通知するウィンドウの内容が,アップグレードインストールの開始および完了を通知する内容に変わります。

注意
  • インストール先のディレクトリ属性は,製品ごとに決められた属性に変更される場合があります。
  • Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリにシンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境で,Tuning Manager serverをインストールしないでください。
  • データベースファイルの格納先にシンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境で,Tuning Manager serverをインストールしないでください。
  • Tuning Manager serverをインストールしたあと,インストール先ディレクトリおよびデータベースファイルの格納先を,シンボリックリンクまたはハードリンクを張った環境へ変更できません。
  • インストーラーは,絶対パスを指定して起動してください。
  • インストールを開始する前に,カーネルパラメーターに適切な値を設定してください。カーネルパラメーターの設定内容については,「A.5 カーネルパラメーターおよびシェル制限の設定方法(Linuxの場合)」を参照してください。
  • インストールを開始する前に,必要なディスク容量を確保してください。必要なディスク容量については,「1.2.1 インストール時のシステム要件」を参照してください。

操作手順

  1. rootユーザーでホストにログインします。またはsuコマンドを使用してrootユーザーに切り替えます。
  2. インストール済みのHitachi Command Suite製品のサービスをすべて停止します。
    次に示すコマンドを実行します。
    <共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmds64srv -stop
  3. Hitachi Command Suite製品のサービスがすべて停止したことを確認します。
    次に示すコマンドを実行します。
    <共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmds64srv -statusall
    起動中のサービスが存在する場合は,手順2を再実行してください。
  4. インストール済みのPerformance Managementのサービスをすべて停止します。
    次に示すコマンドを実行します。
    /opt/jp1pc/tools/jpcspm stop -key all(/opt/jp1pc/tools/jpcstop all)
    Tuning Manager APIの利用を有効化している場合は,次のコマンドも実行します。
    <エージェントのインストール先ディレクトリ>/htnm/bin/htmsrv stop -webservice
  5. Performance Managementのサービスがすべて停止したことを確認します。
    次に示すコマンドを実行します。
    /opt/jp1pc/tools/jpctool service list -id "*" -host <ホスト名>(/opt/jp1pc/tools/jpcctrl list "*" host=<ホスト名>
    Tuning Manager APIの利用を有効化している場合は,次のコマンドも実行します。
    <エージェントのインストール先ディレクトリ>/htnm/bin/htmsrv status -webservice
    起動中のサービスが存在する場合は,手順4を再実行してください。
  6. Hitachi Command Suite製品の統合インストールメディアを挿入します。
    自動でマウントされない場合は,手動でマウントしてください。
  7. Tuning Manager serverのインストールスクリプトを起動します。
    次に示すコマンドを実行します。
    <DVD-ROMのマウントディレクトリ>/HTNM_SERVER/REDHAT/install.sh
    上書きインストールの開始を通知するメッセージが表示されます。

    注意
    手順7以降,[Ctrl]+[C]を使用してインストールを中断しないでください。
  8. 表示されたメッセージに従って,必要な情報を指定します。
    表示されたメッセージに従ってインストールするときに,入力する項目の入力規則を次の表に示します。

    表4-2 上書きインストール(Linux)時に入力する項目の入力規則

    入力項目
    (画面メッセージ)
    説明
    Hitachi Command Suite製品のバックアップ先ディレクトリの指定
    (Specify the location for backing up Hitachi Command Suite products.)
    • 空のディレクトリを90バイト以下の絶対パスで指定します。
    • ディレクトリパスは次に示すASCII文字で指定します。
      AZ az 09 . _
      このほかにパスの区切り文字としてスラント(/)を指定できます。
    接続先のDevice ManagerをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名の入力
    (Enter the IP address or host name of the host in whom connection-target Device Manager is installed. )
    ホスト名が128バイトを超えているときはIPアドレスを入力してください。

    IPアドレスの入力規則
    IPv4アドレスを入力します。Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理IPアドレスを入力してください。

    ホスト名の入力規則
    ・名前解決後のIPアドレスがIPv4アドレスであるホスト名を入力します。
    ・ホスト名は1バイト以上128バイト以下の半角英数字で入力します。
    ・空白文字は入力できません。
    ・Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理ホスト名を入力してください。
    Device ManagerがTuning Manager serverとリモート接続するためのポート番号の入力
    (Enter the service port number of Device Manager.)
    入力できる値は5001から65535までの数値です。
    デフォルトで表示される24230は,Device ManagerがTuning Manager serverとのリモート接続を有効にするときにデフォルトで設定する値です。
    上書きインストールが完了すると,次に示すメッセージが表示されます。
    Tuning Manager server was successfully overwritten. 
    The following file was output:
    Installation log: /var/<Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ>/logs/HTM_INST_LOG_MM-DD-YYYY_HH_MM_SS.log
    
    ウィルス検出プログラムを使用する場合,一部のディレクトリをスキャン対象から除外する必要があります。詳細については,「3.7 ウィルス検出プログラムを使用する場合に必要な設定」を参照してください。
  9. クライアントのWebブラウザーのインターネット一時ファイルを削除します。
    インターネット一時ファイルを削除すると,アップグレードインストール後のログイン時に,最新の画面が表示されるようになります。

注意
インストール先ディレクトリ,およびインストール先ディレクトリ以下にあるファイルやディレクトリについては,インストール後にアクセス権を変更しないでください。

[目次] [前へ] [次へ]


[マニュアル発行元]

All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.