Tuning Manager インストールガイド

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4.2 上書きインストールの手順(Windows)

Windows環境でTuning Manager serverを上書きインストールする手順について説明します。

ここでは,統合インストールメディアからのインストール手順について説明します。ローカルディスクにコピーしたデータからのインストールやネットワークを利用したインストールに必要な要件については,「A.2 インストール方法(統合インストールメディアをコピーした場合,およびネットワーク経由の場合)」を参照してください。

次に示すインストール手順は,上書きインストールの場合を想定しています。アップグレードインストールの場合は,インストールの開始を通知するウィンドウおよびインストールの完了を通知するウィンドウの内容が,アップグレードインストールの開始および完了を通知する内容に変わります。

注意
  • Windowsの[サービス]ウィンドウにHiRDB/Embedded Edition _HD1サービスが登録されている場合,HiRDB/Embedded Edition _HD1サービスを停止しないでください。このサービスは,常に起動している必要があります。
  • Tuning Manager serverをインストールする前に,サービスに関するダイアログをすべて閉じてください。
  • Tuning Manager serverのインストール中に,複数の「Windowsセキュリティの重要な警告」ダイアログが表示される場合があります。この場合,すべての「Windowsセキュリティの重要な警告」ダイアログの[ブロックを解除する]ボタンをクリックして,インストールを継続してください。
  • バックアップの格納先フォルダには固定ドライブを指定します。リムーバブルメディアは指定できません。
  • バックアップの格納先フォルダには,次のパスは指定しないでください。
    ・ドライブの直下
    ・UNCパス
    ・シンボリックリンクまたはジャンクションを含むパス
    ・WRPによるリソース保護が有効になっているフォルダを含むパス
    ・複数の円記号(\)が連続する文字列を含むパス
    ・円記号(\)の前または後ろに空白が続く文字列を含むパス
    ・OSが予約済みの名称(CONAUXNULPRNCLOCK$COM1COM9LPT1LPT9)を含むパス
  • インストールを開始する前に,必要なディスク容量を確保してください。必要なディスク容量については,「1.2.1 インストール時のシステム要件」を参照してください。

操作手順

  1. Administrators権限を持つユーザーIDでホストにログインします。
  2. インストール済みのHitachi Command Suite製品のサービスをすべて停止します。
    次に示すコマンドを実行します。
    <共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
  3. Hitachi Command Suite製品のサービスがすべて停止したことを確認します。
    次に示すコマンドを実行します。
    <共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\bin\hcmds64srv /statusall
    起動中のサービスが存在する場合は,手順2を再実行してください。
  4. インストール済みのPerformance Managementのサービスをすべて停止します。
    次に示すコマンドを実行します。
    <PFM - Managerのインストール先フォルダ>\tools\jpcspm stop -key all<PFM - Managerのインストール先フォルダ>\tools\jpcstop all
    Tuning Manager APIの利用を有効化している場合は,次のコマンドも実行します。
    <エージェントのインストール先フォルダ>\htnm\bin\htmsrv stop -webservice
  5. Performance Managementのサービスがすべて停止したことを確認します。
    次に示すコマンドを実行します。
    <PFM - Managerのインストール先フォルダ>\tools\jpctool service list -id * -host <ホスト名><PFM - Managerのインストール先フォルダ>\tools\jpcctrl list * host=<ホスト名>
    Tuning Manager APIの利用を有効化している場合は,次のコマンドも実行します。
    <エージェントのインストール先フォルダ>\htnm\bin\htmsrv status -webservice
    起動中のサービスが存在する場合は,手順4を再実行してください。
  6. Hitachi Command Suite製品の統合インストールメディアを挿入します。
    Autorun機能が有効な場合は,Product Select Pageウィンドウが表示されます。
  7. 表示されたウィンドウのTuning Manager serverの[Install]ボタンをクリックします。ウィンドウが表示されない場合は,インストーラー(setup.exe)を直接実行してください。インストーラーは<DVDドライブ>:\HTNM_SERVERに格納されています。
    上書きインストールの開始を通知する画面が表示されます。
  8. 表示された画面に従って,必要な情報を指定します。
    表示された画面に従ってインストールするときに,入力する項目の入力規則を次の表に示します。

    表4-1 上書きインストール(Windows)時に入力する項目の入力規則

    入力項目
    (画面名)
    説明
    Hitachi Command Suite製品のバックアップ先フォルダの指定
    (バックアップ格納先の選択)
    • 4バイト以上150バイト以下の絶対パスで指定します。
    • フォルダパスは次に示すASCII文字で指定します。
      AZ az 09 . _ ( ) 空白
      このほかにパスの区切り文字として円記号(\)およびコロン(:)を指定できます。
    • 指定したフォルダの直下にdataという名称のフォルダが存在する場合,dataフォルダを空にする必要があります。
    接続先のDevice ManagerをインストールするホストのIPアドレスまたはホスト名の入力
    (Device Manager接続設定)
    ホスト名が128バイトを超えているときはIPアドレスを入力してください。

    IPアドレスの入力規則
    IPv4アドレスを入力します。Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理IPアドレスを入力してください。

    ホスト名の入力規則
    ・名前解決後のIPアドレスがIPv4アドレスであるホスト名を入力します。
    ・ホスト名は1バイト以上128バイト以下の半角英数字で入力します。
    ・空白文字は入力できません。
    ・Device Managerをクラスタ構成で運用する場合は,論理ホスト名を入力してください。
    Device ManagerがTuning Manager serverとリモート接続するためのポート番号の入力
    (Device Manager接続設定)
    入力できる値は5001から65535までの数値です。
    デフォルトで表示される24230は,Device ManagerがTuning Manager serverとのリモート接続を有効にするときにデフォルトで設定する値です。
    上書きインストールが完了すると,[上書きインストール完了]画面が表示されます。
    Windowsファイアウォールを有効にしている場合,インストールが完了したあとに例外登録が必要です。詳細については,「3.3 Windowsファイアウォール設定時の注意事項」を参照してください。
    ウィルス検出プログラムを使用する場合,一部のフォルダをスキャン対象から除外する必要があります。詳細については,「3.7 ウィルス検出プログラムを使用する場合に必要な設定」を参照してください。
  9. クライアントのWebブラウザーのインターネット一時ファイルを削除します。
    インターネット一時ファイルを削除すると,アップグレードインストール後のログイン時に,最新の画面が表示されるようになります。

注意
インストール先フォルダ,およびインストール先フォルダ以下にあるファイルやフォルダについては,インストール後にアクセス権を変更しないでください。

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