Tuning Manager インストールガイド
Tuning Manager serverをインストールするために必要なメモリーおよびディスクの要件について説明します。
1つのTuning Manager serverが稼働するホストのシステム要件の推奨値については,「1.2.3 最大数および推奨値」を参照してください。
Tuning Managerシリーズプログラムを仮想環境で運用する場合も,システム見積もりの推奨値は同じです。
なお,Tuning Manager serverと同一ホストにほかのHitachi Command Suite製品,PFM - Managerおよび各エージェントをインストールする場合,各製品で使用するメモリーおよびディスクの要件についても考慮する必要があります。各製品のメモリーおよびディスクの要件については,各製品のマニュアルを参照してください。
- この項の構成
- (1) 物理メモリー容量
- (2) 仮想メモリー容量
- (3) ディスク占有量
Tuning Manager serverが稼働するホストに必要な物理メモリーの容量は4GBです。
Tuning Manager serverが稼働するホスト(管理サーバ)を安定して動作させるには,OSやほかのプログラムで使用する仮想メモリー領域に加えて,各Hitachi Command Suite製品で使用する仮想メモリー領域も確保する必要があります。管理サーバに十分な仮想メモリーが確保されない場合,Hitachi Command Suite製品や,そのほかのインストール済みプログラムの動作が不安定になったり,起動しなくなったりすることがあります。
管理サーバでは,インストールした各Hitachi Command Suite製品の仮想メモリーの合計値に,共通コンポーネントの仮想メモリーを加算した仮想メモリー容量を確保してください。なお,同一ホストに32ビットの共通コンポーネントを使用する製品(File Services Manager,Storage Navigator Modular 2,およびJP1/Automatic Operation)がインストールされている場合は,64ビットと32ビットそれぞれで仮想メモリーの合計値を確保する必要があります。
Hitachi Command Suite製品の仮想メモリーの推奨値を次の表に示します。
表1-1 Hitachi Command Suite製品(64bit)の仮想メモリーの推奨値
製品名 仮想メモリー容量(単位:MB) 共通コンポーネント 2,501 Hitachi Command Suite※
- Device Manager
- Tiered Storage Manager
- Replication Manager
- Host Data Collector
Device ManagerのメモリーヒープサイズがSmallの場合 7,700 Device ManagerのメモリーヒープサイズがMediumの場合 8,200 Device ManagerのメモリーヒープサイズがLargeの場合 9,200 Tuning Manager server 5,300 Global Link Manager 1,000 Compute Systems Manager デプロイメントマネージャーを使用する場合 6,400 デプロイメントマネージャーを使用しない場合 5,000
- 注※
- Device Manager,Tiered Storage Manager,Replication ManagerおよびHost Data Collectorは常に一緒にインストールされます。
表1-2 Hitachi Command Suite製品(32bit)の仮想メモリーの推奨値
製品名 仮想メモリー容量(単位:MB) 共通コンポーネント 共通コンポーネントのメモリーヒープサイズがSmallの場合 1,524 共通コンポーネントのメモリーヒープサイズがMediumの場合 1,780 共通コンポーネントのメモリーヒープサイズがLargeの場合 2,292 Hitachi NAS Manager※ 512 File Services Manager※ 1,024 Storage Navigator Modular 2※ 200
- 注※
- Hitachi NAS Managerはバージョン6.4,File Services Managerはバージョン6.1.1,Storage Navigator Modular 2はバージョン28.12時点での仮想メモリー容量になります。
- 最新の仮想メモリー容量については,各製品のマニュアルを参照してください。
たとえば,次の条件で管理サーバを運用する場合,16,701MBより大きい容量の仮想メモリーを確保する必要があります。
- Device ManagerサーバのメモリーヒープサイズにMediumが設定されている。
- 管理サーバには,Hitachi Command Suite(Device Manager,Tiered Storage Manager,Replication ManagerおよびHost Data Collector)とTuning Manager serverがインストールされている。
- OSとほかのプログラムで,すでに1,000MBの仮想メモリーを確保している。
2,501(共通コンポーネント) + 8,200(Hitachi Command Suite) + 5,000(Tuning Manager server) + 1,000(確保済み仮想メモリー) = 16,701
- 参照
- 管理サーバに,Device Managerエージェントをインストールしている場合には,Device Managerエージェントで必要な仮想メモリーを確保する必要があります。Device Managerエージェントの仮想メモリーの値はserver.agent.maxMemorySizeプロパティで設定してください。server.agent.maxMemorySizeプロパティについては,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
- 管理サーバに,Replication Manager Applicationエージェントをインストールしている場合には,Replication Manager Applicationエージェントで必要な仮想メモリーを確保する必要があります。仮想メモリーの値については,マニュアル「Hitachi Command Suite Replication Manager システム構成ガイド」を参照してください。
- 管理サーバに,Tuning Managerシリーズのエージェントをインストールしている場合には,各エージェントで必要な仮想メモリーを確保する必要があります。仮想メモリーの値については,各エージェントのマニュアルに記載されているメモリー所要量の説明を参照してください。
Tuning Manager serverのインストール時のディスク占有量について,OSごとに表に示します。Tuning Manager serverのインストール時には,表に示すディスク占有量の分だけ空き容量を確保してください。
表1-3 Tuning Manager serverのインストール時のディスク占有量(Windowsの場合)
フォルダ名 ディスク占有量(単位:GB) 他製品のディスク占有量との加算要否※1 新規インストール時 アップグレードインストール時 %SystemDrive%※2 1.0 1.0 ○ Tuning Manager serverのインストール先フォルダ 0.2 0.2 ○ 共通コンポーネントのインストール先フォルダ 1.0 1.0 × Tuning Manager serverが使用するデータベースファイルの格納先フォルダ 2.0 2.0 ○ 共通コンポーネントが使用するデータベースファイルの格納先フォルダ 1.2 1.2 ×※3
- (凡例)
- ○:必要
- ×:不要
- 注※1
- Tuning Manager serverと同一ホストにほかのHitachi Command Suite製品をインストールする場合に,Tuning Manager serverのディスク占有量とほかのHitachi Command Suite製品のディスク占有量を加算する必要があるかどうかを示します。
- 注※2
- インストール時,Tuning Manager serverは,このフォルダ以下を一時的に使用します。
- 注※3
- 同一ホストにインストールするHitachi Command Suite製品のうち,最もディスク占有量が大きい製品の分だけ空き容量を確保してください。
表1-4 Tuning Manager serverのインストール時のディスク占有量(Linuxの場合)
ディレクトリ名 ディスク占有量(単位:GB) 他製品のディスク占有量との加算要否※1 新規インストール時 アップグレードインストール時 /var 0.2 1.6 ○ /tmp※2 0.1 0.1 ○ Tuning Manager serverのインストール先ディレクトリ 0.4 0.4 ○ 共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ 1.0 1.0 × Tuning Manager serverが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリ 2.0 2.0 ○ 共通コンポーネントが使用するデータベースファイルの格納先ディレクトリ 1.2 1.2 ×※3
- (凡例)
- ○:必要
- ×:不要
- 注※1
- Tuning Manager serverと同一ホストにほかのHitachi Command Suite製品をインストールする場合に,Tuning Manager serverのディスク占有量とほかのHitachi Command Suite製品のディスク占有量を加算する必要があるかどうかを示します。
- 注※2
- インストール時,Tuning Manager serverは,このフォルダ以下を一時的に使用します。
- 注※3
- 同一ホストにインストールするHitachi Command Suite製品のうち,最もディスク占有量が大きい製品の分だけ空き容量を確保してください。
Tuning Manager serverのバックアップ時のディスク占有量を次の表に示します。
表1-5 Tuning Manager serverのバックアップ時のディスク占有量
バックアップの対象 ディスク占有量(単位:GB) 設定ファイル 0.1 データベース (同一ホスト内にインストールされているHitachi Command Suite製品のデータベース使用量の合計※ + 4.6)* 2
- 注※
- Tuning Manager serverのデータベースの使用量を確認する方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite Tuning Manager 運用管理ガイド」のデータベースの容量表示について説明している個所を参照してください。
- 同じホストにほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合,Tuning Manager serverのインストーラーは,ほかのHitachi Command Suite製品のバックアップも同じディレクトリに取得します。ほかのHitachi Command Suite製品のバックアップに必要なディスク容量については,各製品のマニュアルを参照してください。
インストール時に指定するバックアップファイルの格納先ディレクトリには,少なくとも,設定ファイルのディスク占有量(0.1GB)を確保する必要があります。設定ファイルのバックアップとデータベースのバックアップは,同じディレクトリに取得されます。
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