Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
ストレージリソースの割り当てやグルーピングなどが済んだら,システム全体が問題なく稼働しているか,ストレージリソースの運用状態を確認します。
必要に応じて,ホスト,論理グループ,検索結果などの単位で,構成や容量の情報(レポート)をファイルに出力します。確認した結果,問題が生じていた場合には,データマイグレーションやDPプールボリュームの追加などによって,ストレージリソースの最適化を図ります。
Tiered Storage Managerのライセンスがある場合には,[モビリティ]タブでストレージリソースの運用状況を把握し,データ配置の最適化を図る操作を一元的に実施できます。
Tuning Managerのライセンスがある場合には,[分析]タブでストレージシステムの性能情報を確認します。性能問題の原因がストレージシステムにあるかどうかを特定したり,ストレージリソースを適切に使用できているかどうかを定期的に分析したりできます。
Replication Managerのライセンスがある場合には,[レプリケーション]タブで,レプリケーション構成の状態や性能情報を定期的に確認します。
Replication ManagerおよびTuning Managerのライセンスがある場合には,[レプリケーション]タブで,Universal Replicatorのコピーグループの書き込み遅延時間(C/Tデルタ)の性能情報を確認します。C/Tデルタの推移を確認したり,C/Tデルタの悪化要因を分析したりできます。
ストレージリソースの運用状態を確認する流れの例を示します。
- 日々の運用状態を確認する
ダッシュボードなどで,アラートが発生していないかを確認します。
- ホストやアプリケーション管理者からの問い合わせを契機にリソースの状態を確認する
問い合わせがあった場合に,対象のリソースを特定して,ストレージリソースの状態やレプリケーションの性能などを確認し,必要な場合にはレポートをファイルに出力します。図14-2 ホストやアプリケーション管理者からの問い合わせを契機に確認する流れ
- 構成や容量の情報をレポートに出力する
課金情報や品質保証などに利用するため,検索やフィルタリングで対象のリソースを表示し,構成情報や容量情報をCSVファイルまたはPDFファイルに出力します。
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