Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
Hitachi Command Suite(HCS)以外のソフトウェアを使用してVSP G1000,G1500およびVSP F1500の管理,運用および保守に関する操作を実行するユーザーを,HCSで一元管理するための注意事項について説明します。
ストレージシステムがVSP G1000,G1500およびVSP F1500の場合,ストレージシステムの登録時にRAID ManagerおよびSVPのログイン時のユーザーをHCSで認証する設定を有効にすると,HCSで作成したユーザーでRAID ManagerやSVPにもログインできます。
HCSでユーザーを一元管理できるソフトウェアと操作は次のとおりです。
- RAID Managerを使用してストレージシステムにログインし,コマンドラインから実行する操作
- SVPの[ツールパネル]画面で実施する操作
- 保守用PCを使用して,SVPにログインして実施する保守操作
ユーザーIDおよびパスワードを設定する際には,HCSのユーザーIDおよびパスワードに使用できる文字と,RAID ManagerまたはSVPのユーザーIDおよびパスワードに使用できる文字の両方の条件を満たす必要があります。また,作成するユーザーには,アクセス制御をHCSで設定する必要があります。
HCSでユーザーを認証するには,Device Managerサーバとストレージシステム間でSSL/TLS通信ができる必要があります。SSL/TLS通信を個別に設定しなくても,HCSをインストールするとデフォルトの証明書によって暗号化通信の設定が有効になります。ただし,SSL/TLS通信には,Device Managerサーバとストレージシステム間のファイアウォールに例外登録が必要になる場合があります。セキュリティポリシーによって個別にSSL/TLS通信を設定したい場合や,ファイアウォールの例外登録をしたい場合は,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
RAID ManagerまたはSVPを操作するためのユーザーIDをStorage Navigatorですでに登録している場合,HCSでもそのユーザーIDを登録してください。また,Storage Navigatorに直接ログインして操作している場合,HCSとStorage Navigatorでユーザーアカウント情報およびストレージリソースへのアクセス制御情報を同一にして運用することをお勧めします。
HCSの管理サーバが起動していないときは,RAID Managerでのユーザー認証はSVPで実施されます。HCSと同じユーザーIDをSVPに登録しておくと,HCSの管理サーバが起動していないときにSVPのユーザーIDでRAID Managerを使用できます。
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