Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
Hitachi Command Suite(HCS)以外のソフトウェアを使用してVSP 5000シリーズの管理,運用および保守に関する操作を実行するユーザーを,HCSで一元管理するための注意事項について説明します。
ストレージシステムがVSP 5000シリーズの場合,ストレージシステムの登録と同時にStorage NavigatorまたはRAID ManagerなどでストレージシステムにログインするときのユーザーをHCSで認証するようになります。
HCSでユーザーを一元管理するソフトウェアと操作は次のとおりです。
- RAID Managerを使用してストレージシステムにログインし,コマンドラインから実行する操作
- Storage Navigatorに直接ログインして実施する操作
- 保守用PCを使用して,ストレージシステムにログインして実施する保守操作
ユーザーIDおよびパスワードを設定する際には,HCSのユーザーIDおよびパスワードに使用できる文字と,Storage Navigator,RAID Managerおよび保守用PCでストレージシステムにログインするときのユーザーIDおよびパスワードに使用できる文字の両方の条件を満たす必要があります。また,作成するユーザーには,アクセス制御をHCSで設定する必要があります。
HCSでユーザーを認証するには,Device Manager サーバとSVP間でSSL/TLS通信ができる必要があります。Device Managerサーバのデフォルトの証明書を削除してSSL/TLS通信の設定をしてください。また,作成したDevice Managerサーバのサーバ証明書は,ストレージシステムに登録する必要があります。SSL/TLS通信にはDevice ManagerサーバとSVP間のファイアウォールに例外登録が必要になる場合があります。SSL/TLS通信の設定,証明書の登録およびファイアウォールに例外登録する手順についての詳細は,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」およびStorage Navigatorのマニュアルを参照してください。
HCSの管理サーバが起動していないときは,HCS以外のソフトウェアであらかじめ作成したユーザーアカウントでそれぞれの操作をしてください。
All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.