Hitachi Command Suite ユーザーズガイド
Hitachi Command Suite(HCS)以外のソフトウェアを使用してVSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルの管理,運用および保守に関する操作を実行するユーザーを,HCSで一元管理するための注意事項について説明します。
ストレージシステムがVSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルの場合,ストレージシステムの登録と同時にStorage Navigator,RAID Managerまたはmaintenance utilityなどでストレージシステムにログインするときのユーザーをHCSで認証するようになります。
HCSでユーザーを一元管理するソフトウェアと操作は次のとおりです。
- RAID Managerを使用してストレージシステムにログインし,コマンドラインから実行する操作
- Storage Navigatorに直接ログインして実施する操作
- maintenance utilityにログインして実施する操作
- 保守用PCを使用して,ストレージシステムにログインして実施する保守操作
ユーザーIDおよびパスワードを設定する際には,HCSのユーザーIDおよびパスワードに使用できる文字と,Storage Navigator,RAID Managerおよび保守用PCでストレージシステムにログインするときのユーザーIDおよびパスワードに使用できる文字の両方の条件を満たす必要があります。また,作成するユーザーには,アクセス制御をHCSで設定する必要があります。
HCSでユーザーを認証するには,Device ManagerサーバとSVP間でSSL/TLS通信ができる必要があります。SSL/TLS通信を設定しなくても,HCSをインストールするとデフォルトの証明書によって暗号化通信の設定が有効になります。ただし,SSL/TLS通信には,Device ManagerサーバとSVP間のファイアウォールに例外登録が必要になる場合があります。セキュリティポリシーによって個別にSSL/TLS通信を設定したい場合や,ファイアウォールの例外登録をしたい場合は,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」およびStorage Navigatorのマニュアルを参照してください。
HCSの管理サーバが起動していないときは,HCS以外のソフトウェアであらかじめ作成したユーザーアカウントでそれぞれの操作をしてください。
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