4.5 大量発生イベントの監視抑止
JP1イベントが大量発生して,JP1イベントを正常に監視できなくなったときは,JP1/IM - Managerの繰り返しイベントの監視抑止機能,およびJP1/Baseのイベント転送抑止機能を使用して対処できます。
ある事象を契機としてJP1イベントが大量発生すると,大量発生したJP1イベントでイベント一覧が埋まってしまったり,自動的に実行されるコマンド(自動アクション)が必要以上に実行されてしまったりします。そのため,JP1イベントを正常に監視できなくなってしまいます。JP1/IM - Managerは繰り返しイベントの監視抑止機能で,大量発生したJP1イベントのイベント一覧への表示や自動アクションの実行を抑止できます。また,JP1/Baseのイベント転送抑止機能でイベントが大量発生しているホストにコマンドを実行して,イベントの転送を抑止できます。これを大量発生イベントの監視抑止といいます。
大量発生イベントの監視抑止を使用する場合は,次の前提条件を満たす必要があります。
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統合監視DBをセットアップし,有効にしていること(jcoimdef -db ON)。
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繰り返しイベントの監視抑止機能を有効にしていること(jcoimdef -storm ON)。
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繰り返しイベントのイベント一覧表示と自動アクションの実行を抑止する繰り返しイベント条件を適用していること。
jcoimdefコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
繰り返しイベント条件の適用については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 画面リファレンス」の「3.19 [繰り返しイベント条件一覧]画面」を参照してください。
大量発生イベントの監視抑止によって,JP1イベントが大量発生してもシステムを正常に監視できます。
ここでの繰り返しイベントとは,繰り返しイベント条件に一致するJP1イベントのことを指します。
- 〈この節の構成〉
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