4.5.7 大量発生イベントの監視抑止が継続されている場合の通知
抑止継続通知を設定することで,時間(秒),または件数ごとに大量発生イベントの監視抑止が継続されているかを判定して,継続されている場合にJP1イベントを発行して通知できます。
抑止継続通知は繰り返しイベント条件の設定項目であり,繰り返しイベント条件ごとに設定します。ここでは,監視抑止が継続されているかを判定する契機について説明します。
なお,判定の契機と監視抑止を終了する契機が同時であった場合は,監視抑止の終了が優先されます。
- 重要
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ここでは,説明のために短い間隔で大量発生イベントの監視抑止が継続しているかを判定する例を示しています。実際の運用時に短い間隔で大量発生イベントの監視抑止が継続しているかを判定するように設定すると,判定の結果発行される通知イベントによって,イベントの大量発生が起こるおそれがあります。システムの環境に応じて適切な判定の間隔を設定してください。
判定の契機には時間(秒),または件数を選択できます。それぞれを選択した場合について説明します。
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時間(秒)ごとに判定する場合
1回目の判定は同じ繰り返しイベント条件に一致する繰り返しイベント同士で,次の式が成立したときに実施されます。
最新の繰り返しイベントの到着時刻−繰り返し開始イベントの到着時刻≧指定した秒数
2回目以降は繰り返し開始イベントの代わりに,直前の判定の契機となったイベントが基準のイベントになります。
指定できる秒数は1〜86,400秒です。
2秒ごとに大量発生イベントの監視抑止が継続されているかを判定する場合の例を次の図に示します。なお,ここでの終了監視期間は3秒とします。
図4‒67 時間(秒)ごとに抑止が継続されているかを判定する場合 -
件数ごとに判定する場合
1回目の判定は,同じ繰り返しイベント条件に一致する繰り返しイベント同士で,繰り返し開始イベントから最新の繰り返しイベントまでの合計件数が,指定した件数を超えたときに実施されます。
2回目以降は繰り返し開始イベントの代わりに,直前の判定の契機となったイベントが基準のイベントになります。
指定できる件数は1〜1,000,000件です。
3件ごとに大量発生イベントの監視抑止が継続されているかを判定する場合の例を次の図に示します。なお,ここでの終了監視期間は3秒とします。
図4‒68 件数ごとに抑止が継続されているかを判定する場合
- メモ
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抑止が継続している場合の処理には,抑止の打ち切りとイベント発行の2種類があります。ただし,しきい値を設定した繰り返しイベント条件による監視抑止を打ち切ると,打ち切った直後から再びしきい値を超えるまでの間,本来抑止対象となるイベントがイベント一覧に表示されてしまったり,自動アクションが実行されてしまったりします。そのため,通常の大量発生イベントの監視抑止では抑止継続処理に監視抑止の打ち切りを設定しません。大量発生イベントの監視抑止を打ち切る場合は,抑止を打ち切っても問題ないかを検討した上で抑止継続処理を指定してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 大量発生イベントの監視抑止の継続通知
大量発生イベントの監視抑止が継続されている場合に,抑止継続通知イベント(イベントID:00003F65)として通知することができます。
詳細については,「4.5.10 大量発生イベントの監視抑止に伴うイベント発行」を参照してください。