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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Smart Device Manager


4.10 iOS端末にアプリケーションをインストールする流れ

企業内向けに開発したiOSアプリケーションを、複数のiOS端末に一括してインストールします。

iOSアプリケーションのインストールは、iOS端末利用者の操作が必要です。また、アプリケーションの配布には、ネットワークに負荷がかかるため、事前に配布計画を立てる必要があります。

重要

JP1/ITDM2 - SDMで配布できるiOSアプリケーションは、ユーザーが企業内向けに開発したアプリケーションだけです。AppStoreのiOSアプリケーションは、JP1/ITDM2 - SDMでは配布できません。

アプリケーションをインストールする流れを次に示します。

  1. 組織のセキュリティ方針にのっとったアプリケーションを選定する

  2. アプリケーションの配布計画を立てる

    アプリケーションのインストールを指示すると、iOS端末利用者がアプリケーションのインストールを許可したあとにアプリケーションが配布されます。多数のiOS端末から同時にアクセスされると、ネットワークの負荷が集中するため、拠点ごとに時間帯を分けるようなスケジュールを立ててください。

    (例)

    01:00〜02:00  拠点Aにアプリケーションのインストール指示を行う。
                 拠点Aは午前中にインストールを行う。
    13:00〜14:00  拠点Bにアプリケーションのインストール指示を行う。
                 拠点Bは午後にインストールを行う。
    22:00〜24:00  配布した端末からインベントリを収集する。

    1回の指示で対象とするiOS端末は50台程度とし、実行後5分程度間隔を空けて実行することをお勧めします。

  3. 配布するアプリケーションをJP1/ITDM2 - SDMに登録する

  4. 配布するアプリケーションを通信サーバに配置する

    重要

    正しく配置したことを確認するため、アプリケーションの配布、またはインストールを指示する前に、テスト用端末などにインストールできるかどうかを確認します。

    インストールできない場合は、アプリケーション登録時のパッケージ名や通信サーバに配置したファイル名が正しいかを確認してください。

    メモ

    簡易配布の場合、この作業は不要です。

  5. iOS端末にアプリケーションのインストールを指示する

    配布計画に従って、インストールの指示を実施してください。

  6. インベントリ情報を収集する

    インストールの指示後、24時間を目安にインベントリ情報を収集してください。

  7. アプリケーションのインストール結果を確認する

    アプリケーションのインストール状況は[iOSアプリケーション]画面およびsdmexportdistributestatusコマンドで確認できます。

    インストール指示後、24時間経過してもインストールが完了しない場合は、インストールが失敗となります。対象のiOS端末に対して、再度インストールを指示してください。

関連項目