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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


2.2 IPアドレスの使用状況を管理する

IPアドレスの使用状況を部署と対応づけて管理します。IPアドレスをアドレス範囲で区切って部署別IPグループとして管理することで、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerで部署の情報をユーザ管理情報として取得しなくても、各機器のIPアドレスに対応する部署を自動的に設定できます。それによって、部署ごとにIPアドレスの使用状況を管理できます。

IPアドレスの使用状況は、IPグループ管理画面で管理します。

IPアドレスに対応する部署を機器に登録して、部署ごとにIPアドレスの使用状況を管理する流れを次に示します。ここでは、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerから部署情報をユーザ管理情報として取得しない場合を前提としています。

図2‒3 IPアドレスに部署を対応づけてIPグループを管理する流れ

[図データ]

  1. IPアドレスに対応する部署の自動登録を設定する。

    機器のIPアドレスが変更された場合に、変更後のIPアドレスに対応する部署が自動的に設定されるように、[サーバセットアップ]ダイアログの「部署別IPグループを使用した部署の設定」で、「設定する」を指定します。[サーバセットアップ]ダイアログの設定方法については、「7.3.4 基本情報の設定」を参照してください。

    メモ

    タスクスケジューラの「データメンテナンス」タスク実行時に、IPアドレスに対応する部署を自動的に登録することもできます。タスクを実行することで、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの管理情報から部署の情報を取得している場合でも、業務メニュー「IPグループ管理」での設定に合わせて部署を更新できます。

  2. IPグループを追加する。

    IPグループ管理画面の「部署別IPグループ」タブで、管理したいIPグループを追加します。IPグループを追加する方法については、「16.4.1 IPグループを追加する」を参照してください。

  3. 管理情報を資産管理データベースに登録する。

    対象となる機器の情報は、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerで取得した管理情報を利用することで登録できます。管理情報の登録方法については、「7.1.1 JP1/IT Desktop Management 2 - Manager管理情報を取得するために必要な作業の流れ」を参照してください。

  4. IPアドレスの使用状況を参照する。

    [IPアドレス管理]ダイアログで、IPアドレスが割り当てられている機器の情報や未使用のIPアドレスを参照できます。「資産番号」のアンカーをクリックして[機器詳細]ダイアログを参照することもできます。IPアドレスの使用状況を参照する手順については、「16.4.2 IPアドレスの使用状況を参照する」を参照してください。

    新規に機器を導入した場合、配布先の部署のIPグループを確認して、空きIPアドレスを機器に割り当てるように担当者に指示できます。また、1つのIPアドレスに複数の機器が割り当てられている場合、不正に割り当てられている機器のIPアドレスを解除して、別のIPアドレスを機器に割り当てたりできます。機器に割り当てたIPアドレスを解除する手順については、「16.4.4 機器に割り当てられているIPアドレスを解除する」を、IPアドレスを機器に割り当てる手順については、「16.4.3 IPアドレスを機器に割り当てる」を参照してください。