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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


1.4 スマートデバイスを管理する

スマートデバイスの普及が進み、業務に利用するためにスマートデバイスを導入する企業が増えています。スマートデバイスの導入によって業務の効率化が期待される反面、情報漏えいのリスクが高まります。情報漏えいやスマートデバイスの盗難および紛失に対応するために、ほかの社内資産と同様にスマートデバイスを管理する必要があります。

JP1/IT Desktop Management 2のMDM連携機能を利用すると、次に示すように効率良くスマートデバイスを管理できます。

スマートデバイスの管理は、機器画面、資産画面および設定画面で実行します。スマートデバイスを管理するためには、MDMシステムからスマートデバイスの情報を取得するよう設定して、JP1/IT Desktop Management 2でスマートデバイスを管理対象にします。

スマートデバイスを管理する流れを次の図に示します。

[図データ]

スマートデバイスをMDMシステムに登録したら、JP1/IT Desktop Management 2でスマートデバイスを管理対象にします。その後、スマートデバイスを利用者に配布します。スマートデバイスを利用しない場合は在庫として保管しておきます。貸し出しやリプレースなどの運用に応じて、運用中のスマートデバイスを回収したり、在庫のスマートデバイスを貸し出したりします。スマートデバイスが不要になった場合は、滅却処理をして廃棄します。

ここでは、次に示す業務でのJP1/IT Desktop Management 2の利用方法を説明します。

スマートデバイスの管理を始める

スマートデバイスの利用を開始する場合、購入したスマートデバイスをJP1/IT Desktop Management 2で管理できるようにしてから、利用者に配布します。

スマートデバイスをリプレースする

従業員の異動やスマートデバイスの入れ替えに伴って組織内のスマートデバイスをリプレースする場合、JP1/IT Desktop Management 2でリプレース対象のスマートデバイスを調査して、スマートデバイスを配布・回収します。

スマートデバイスの利用者を変更する

従業員の異動に伴ってほかの利用者にスマートデバイスを引き継ぐ場合に、スマートデバイスの利用者を変更します。

スマートデバイスの紛失に対応する

スマートデバイスを紛失したときに、セキュリティ対策のためにスマートデバイスをロックしたり、初期化したりします。

利用者がスマートデバイスのパスコードを忘れた場合に対処する

スマートデバイスのパスコードをリセットします。連続してパスコードを間違えて、スマートデバイスが初期化されてしまった場合は、再びMDMシステムにスマートデバイスを登録し、JP1/IT Desktop Management 2で管理対象にします。

スマートデバイスを滅却する

リプレースや修理などに伴ってスマートデバイスを回収した場合に、古くなったり壊れたりして今後使用しないものがあるときは、スマートデバイスを滅却します。

〈この節の構成〉