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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド


1.3.3 複数の管理者で連携して業務を進める流れ

ユーザーアカウントに業務分掌または管轄範囲が設定されている場合、設定の内容に応じて操作画面の表示範囲が限定されます。これによって、複数の管理者が自分の担当業務や部門に関係する情報だけを管理できます。

例えば、棚卸時期になると、システム管理者の作業負担が増大してしまうような場合、部門ごとに資産管理者を配置して作業することで、棚卸の作業負担を軽減できます。

部門ごとにハードウェア資産の棚卸を分担する流れを次に示します。

1.システム管理者は、各部門の資産管理者に、ハードウェア資産を棚卸するように連絡する

システム管理者は、各部門の資産管理者に、棚卸作業の指示と手順をメールで連絡します。

また、締め切り日までに棚卸を完了するように指示します。

2.各部門の資産管理者は、担当する部門のハードウェア資産を棚卸する

各部門の資産管理者は、JP1/IT Desktop Management 2にログインします。資産画面の[ハードウェア資産]画面の一覧には、管轄範囲のハードウェア資産だけが表示されます。表示された一覧をCSVファイルにエクスポートして印刷します。

一覧を基に現品確認したあと、エクスポートしたCSVファイルに棚卸結果を入力して、JP1/IT Desktop Management 2にインポートします。その部門のハードウェア資産の棚卸日時が更新されます。

3.システム管理者は、更新日時を確認する

締め切り日の翌日に、資産画面の[ハードウェア資産]画面の一覧の更新日時から、社内全体の棚卸が完了しているかどうか確認します。

更新されていない部門がある場合は、メールで各部門の資産管理者に連絡します。

社内全体の棚卸が完了します。