1.4.3 スマートデバイスの利用者を変更する流れ
利用者が部署異動する場合、ほかの利用者にスマートデバイスを引き継ぐときは、スマートデバイスの利用者を変更します。
スマートデバイスの利用者を変更する場合、スマートデバイスをいったん初期化してから、MDMシステムに再登録します。
スマートデバイスの利用者を変更する流れを次に示します。
- 1.スマートデバイスを回収する
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使用しなくなったスマートデバイスを、現在の利用者から回収します。
- 2.スマートデバイスを再配布する準備をする
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回収したスマートデバイスを初期化してから、MDMシステムに再登録します。
- 3.スマートデバイスを配布する
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利用申請に応じて、スマートデバイスをほかの利用者に配布します。
スマートデバイスの利用者の変更が完了します。
(1) 利用しなくなったスマートデバイスを回収する流れ
利用しなくなったスマートデバイスを在庫に戻す場合、回収予定日になったらスマートデバイスを回収します。回収前にスマートデバイスの一覧を作成し、一覧を基にスマートデバイスを回収してください。スマートデバイスを回収したらハードウェア資産情報を最新の状態にメンテナンスします。
- ヒント
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ダイジェストレポートの[ハードウェア資産の予定]で、回収予定([予定資産状態]が「在庫」)のスマートデバイスの台数を確認することもできます。また、ダイジェストレポートをメールで送付することもできます。
- ヒント
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スムーズに回収するため、回収するスマートデバイスの利用者に、スマートデバイスを回収する理由や回収予定日を事前に通知しておくことをお勧めします。
- 1.回収するスマートデバイスの一覧を作成する
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スマートデバイスを回収するため、回収するスマートデバイスの一覧を作成します。[予定資産状態]が「在庫」のハードウェア資産情報をCSVファイルにエクスポートしてください。ハードウェア資産情報のうち、回収時に必要な情報をエクスポートします。例えば、回収するスマートデバイスを識別するために[資産管理番号]を、設置場所を確認するために[部署]、[設置場所]を、利用者と連絡を取るために[利用者名]、[メールアドレス]、[電話番号]などの項目をエクスポートしてください。
- ヒント
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ハードウェア資産情報をエクスポートするときは、効率良く回収するために、[部署]や[設置場所]などを基準に並べ替えておくと便利です。ハードウェア資産情報は、操作画面上の項目名をクリックすると並べ替えができます。
- 2.スマートデバイスを回収する
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エクスポートした一覧を基にスマートデバイスを回収します。配送業者にスマートデバイスの回収を依頼する場合は、一覧を渡して作業してもらいます。
スマートデバイスを回収したら、エクスポートした一覧の情報と照らし合わせて、回収結果が正しいか確認します。
- 3.ハードウェア資産情報をメンテナンスする
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回収が完了したら、ハードウェア資産情報を最新の状態にメンテナンスします。資産画面の[ハードウェア資産]画面で、回収したスマートデバイスの[資産状態]を「運用中」から「在庫」に変更します。また、[設置場所]にスマートデバイスの保管場所を指定して、[部署]や利用者情報をシステム管理者の情報に変更します。
回収したスマートデバイスは在庫として管理します。
関連リンク
(2) スマートデバイスを再配布する準備をする流れ
回収したスマートデバイスをほかの利用者に貸し出すために、スマートデバイスを初期化してから、MDMシステムに再登録します。
- 1.スマートデバイスを特定する
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回収したスマートデバイスの資産管理番号を基に、資産画面の[ハードウェア資産]画面でスマートデバイスを特定します。このとき、フィルタを利用すると素早く探せます。
- 2.スマートデバイスを初期化する
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[ハードウェア資産]画面で[機器一覧へ]ボタンをクリックして機器画面に移動したあと、[操作メニュー]の[初期化する(スマートデバイス)]を選択します。
JP1/IT Desktop Management 2にスマートデバイスの機器情報を残すため、表示されるダイアログで[初期化したスマートデバイスの機器情報を削除する。]のチェックを外して、スマートデバイスを初期化します。
- ヒント
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スマートデバイスを初期化すると、MDMシステムのエージェントプログラムもスマートデバイスから削除されます。
- 3.MDMシステムからスマートデバイスの情報を削除する
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設定画面の[MDM 連携の設定]画面で、連携しているMDMシステムのMDMサーバのホスト名をクリックし、MDMシステムにログインします。MDMシステムで、スマートデバイスの情報を削除します。
- 4.MDMシステムに初期化したスマートデバイスを再登録する
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MDMシステムに初期化されたスマートデバイスを再登録します。そのあと、MDMシステムのエージェントプログラムをスマートデバイスにインストールし、MDMシステムのポリシーをスマートデバイスに適用します。
- ヒント
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MDMシステムにスマートデバイスを再登録すると、MDMシステムからスマートデバイスの情報が収集されるタイミングで、機器情報が更新されます。
スマートデバイスを再配布する準備が完了します。
関連リンク
(3) スマートデバイスを利用者に配布する流れ
JP1/IT Desktop Management 2で管理しているスマートデバイスは、利用申請に応じて利用者に配布します。配布する前にスマートデバイスの一覧を作成し、その一覧を基に配布します。
- 1.利用者からの利用申請を受ける
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利用申請と併せて、スマートデバイスの管理に必要な利用者情報を入手しておきます。次の情報を入手してください。
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部署
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設置場所
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利用者名
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メールアドレス
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電話番号
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- 2.スマートデバイスを特定する
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資産画面の[ハードウェア資産]画面で、[資産状態]が「在庫」のスマートデバイスを特定します。このとき、フィルタを利用すると素早く探せます。
- 3.利用者情報を変更する
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資産画面の[ハードウェア資産]画面で[状態を変更]ボタンをクリックし、スマートデバイスの利用者情報を変更します。また、[資産状態]を「運用中」に変更します。
- 4.配布するスマートデバイスの一覧を作成する
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スマートデバイスを配布するため、配布するスマートデバイスの一覧を作成します。配布するスマートデバイスのハードウェア資産情報をCSVファイルにエクスポートしてください。ハードウェア資産情報のうち、配布時に必要な情報をエクスポートします。例えば、配布するスマートデバイスを識別するために[資産管理番号]を、設置場所を確認するために[部署]、[設置場所]を、利用者と連絡を取るために[利用者名]、[メールアドレス]、[電話番号]などの項目をエクスポートしてください。
- ヒント
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ハードウェア資産情報をエクスポートするときは、効率良く配布するために、[部署]や[設置場所]などを基準に並べ替えておくと便利です。ハードウェア資産情報は、操作画面上の項目名をクリックすると並べ替えができます。
- 5.スマートデバイスを配布する
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エクスポートした一覧の情報を基に、スマートデバイスを配布します。配送業者にスマートデバイスの配布を依頼する場合は、一覧を渡して作業してもらいます。利用者に受理したことを示すサインを一覧に記入してもらうと、配布が完了したことを確認できます。
スマートデバイスを配布したら、JP1/IT Desktop Management 2で管理を始めます。発生する業務に応じて情報をメンテナンスし、常に最新の状態でハードウェア資産情報を管理してください。
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