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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


jssitemstore(案件保存)

〈このページの構成〉

機能

案件管理DBに登録されている案件のうち,指定された期間の「クローズ」の案件を保存案件として,案件保存DBのアクティブな保存エリアに保存します。案件保存DBに保存された案件は,案件管理DBに登録されている案件と同様に画面から参照できますが,編集や削除はできません。また,保存案件として案件保存DBに保存した案件は,元の管理案件として案件管理DBに戻せません。

形式

jssitemstore -ct 開始年月日-終了年月日 [-ch] [-q]

実行権限

Administrators権限

格納先フォルダ

JP1/SSパス\bin\

引数

-ct 開始年月日-終了年月日

特定の期間内に登録された案件のうち「クローズ」の案件を案件保存DBに保存するために,登録日の範囲をYYYY/MM/DD形式の文字列で指定します。開始年月日と終了年月日の間には「-」を挿入します。

開始年月日,および終了年月日には1970/01/01〜2107/01/01の値を指定できます。開始年月日には,終了年月日より前の値を指定してください。

開始年月日,および終了年月日について次に説明します。

開始年月日

この値で指定した日付以降に登録された案件のうち,「クローズ」の案件を案件保存DBに保存します。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,エラーとなります。

終了年月日

この値で指定した日付以前に登録された案件のうち,「クローズ」の案件を案件保存DBに保存します。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,エラーとなります。

例えば,「2013/01/01-2013/12/31」を指定した場合,案件の登録日時が「2013/01/01 00:00:00(.000)」から「2013/12/31 23:59:59(.999)」の範囲の案件が,案件保存DBへの保存対象となります。

-ch

指定した期間に登録された案件が,案件保存DBに保存できるかどうかを確認する場合に指定します。

-q

応答メッセージを表示しないで,案件の保存処理を続行する場合に指定します。-qオプションを指定しない場合は,処理を続行するかどうかを選択するメッセージが表示されます。

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了

1

異常終了

案件の保存条件

案件保存DBに案件を保存する際,指定した期間に登録された案件の中にクローズしていない案件や削除待ちの案件が存在する場合は,案件保存DBに保存できません。また,案件が登録されているシステムやプロセスワークボードの状態によっても,案件保存DBに保存できません。案件の状態と案件保存DBへの保存可否を,次の表に示します。

表12‒14 案件の状態と案件保存DBへの保存可否

項番

案件が登録されているシステムの状態

案件が登録されているプロセスワークボードの状態

案件の状態

案件のステータス

案件保存DBへの保存可否

1

削除待ち

削除待ち

×※1

2

運用中

削除待ち

×※1

3

準備中

×※2

4

停止中

削除待ち

×※1

5

クローズ以外

×※1

6

削除待ち以外

クローズ

※3

7

運用中

削除待ち

×※1

8

クローズ以外

×※1

9

削除待ち以外

クローズ

※3

(凡例)

○:案件保存DBに保存する

×:案件保存DBに保存しない

−:状態に依存しない

注※1

jssitemstoreコマンドが,エラーで終了します。

注※2

案件が登録されていないため,案件を保存できません。

注※3

案件の編集状態に関係なく,案件DBに保存します。案件保存DBに保存するすると,編集できなくなります。

実行時の前提条件

注意事項

使用例

使用例1

登録日が「2013/01/01〜2013/12/31」の案件を案件保存DBに保存する場合:

jssitemstore -ct 2013/01/01-2013/12/31
使用例2

登録日が「2013/01/01〜2013/12/31」の案件を案件保存DBに保存できるかどうか確認する場合:

jssitemstore -ct 2013/01/01-2013/12/31 -ch