jsshadbinit.bat(クラスタ環境用データベース初期化)
機能
クラスタ環境用のデータベースを初期化します。なお,案件保存DBを使用している場合,案件管理DBの初期化だけでなく,案件保存DBを削除します。このため,案件保存DBを再度使用するには,案件保存DBを構築する必要があります。
このコマンドは,スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]から実行します。
形式
jsshadbinit.bat -s {S | M | L | LL | XL} [-t] [-q]
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
JP1/SSパス\tools\
引数
-s {S | M | L | LL | XL}
クラスタ環境用の案件管理DBのサイズを指定します。
それぞれの値を指定した場合のサイズを次の表に示します。
サイズに指定する値 |
ローカルディスクのサイズ |
共有ディスクのサイズ |
---|---|---|
S |
1.4ギガバイト |
5.2ギガバイト |
M |
1.4ギガバイト |
29.2ギガバイト |
L |
1.5ギガバイト |
71.1ギガバイト |
LL |
1.7ギガバイト |
150.9ギガバイト |
XL |
1.7ギガバイト |
161.5ギガバイト |
案件管理DBサイズの判断基準については,「5.12.5 案件管理DBのサイズの判断基準」を参照してください。
-q
応答メッセージを表示しないで,データベースの初期化を続行する場合に指定します。
-qオプションを指定しない場合は,処理を続行するかどうかを選択するメッセージが表示されます。
-t
メールによる案件登録をする場合にだけ指定します。-tオプションを指定すると,メールによる案件登録に必要なマスターシステムと一時受付プロセスワークボードが作成されます。-tオプションを省略すると,マスターシステムと一時受付プロセスワークボードは作成されません。
なお,セットアップコマンドの実行後にマスターシステムと一時受付プロセスワークボードを作成する場合は,jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)コマンドを実行してマスターシステム・一時受付プロセスワークボードを作成してください。jsscreatesysandpwbの詳細については,「12. コマンド」の「jsscreatesysandpwb(マスターシステム・一時受付プロセスワークボード作成)」を参照してください。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |
実行時の前提条件
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コマンド実行時のサービスの状態については,「12. コマンド」の「コマンド実行時のサービスの状態」を参照してください。
-
jsshadbinit.batコマンドの実行時には,JP1/Service Support - Web Serviceサービス,JP1/Service Supportサービス,JP1/Service Support - DB Serverサービス,JP1/Service Support - DB Cluster Serviceサービス,およびJP1/Service Support - Task Serviceサービスを,クラスタソフトからの操作でオフラインにしてください。
-
jsshadbinit.batコマンドの実行中に,ほかのJP1/Service Supportのコマンドを実行しないでください。
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jsshadbinit.batコマンドは,現用系かつ実行系のサーバで実行してください。
注意事項
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jsshadbinit.batコマンドを実行すると,システム内部で複数の子プロセスが起動します。[Ctrl]+[C]キーなどでコマンドの実行を打ち切った場合も,子プロセスは実行を継続します。このため,コマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどで実行を打ち切らないでください。もし実行を打ち切った場合は,しばらく時間を置いてからコマンドを再実行してください。
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jsshadbinit.batコマンドの実行後は,コマンドを実行したホストのサービスコントロールマネージャで案件管理DBサーバのJP1/Service Support - DB Serverサービスが開始されるため,JP1/Service Support - DB Serverサービスを停止してください。
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jsshadbinit.batコマンドを実行する際,案件管理DBのサイズごとにメモリ所要量が異なります。メモリ所要量の詳細については,リリースノートを参照してください。
使用例
クラスタ環境用の案件管理DBを,Mサイズで初期化する場合の指定例を次に示します。
jsshadbinit.bat -s M