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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


jssdbstatchk.bat(データベース状態確認)

〈このページの構成〉

機能

案件管理DBおよび案件保存DBの状態を確認できます。次に示す情報が,標準出力に出力されます。なお,案件保存DBの情報は,案件管理DBのサイズがXLの場合に確認できます。

このコマンドは,スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]から実行します。

形式

jssdbstatchk.bat {-state | -dbpath}

実行権限

Administrators権限

格納先フォルダ

JP1/SSパス\tools\

引数

-state

案件管理DBと案件保存DBの状態を確認したい場合に指定します。

-dbpath

案件管理DBと案件保存DBの格納先ディレクトリを確認したい場合に指定します。

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了

1

異常終了

2

コマンドが実行中

出力されるデータベース状態の内容

指定するオプションよって,出力されるデータベース状態の情報が異なります。データベース状態の出力情報を,次の表に示します。

表12‒13 データベース状態の出力情報

項番

出力情報※1

説明

指定オプション

1

データベース名

(DBtype)

対象のデータベース名がヘッダーとして出力されます。出力されるデータベース名を次に示します。

  • itemmanageDB:案件管理DB

  • itemstoreDB(A)※2:案件保存DB

2

データベース容量

(dbcapacity)

対象データベースの案件領域と添付ファイル領域のデータベース容量(GB)が出力されます。なお,案件保存DBがセットアップされていない場合は,「N/A」が出力されます。

-state

3

データベース容量使用率

(dbusage)

対象データベースの案件領域と添付ファイル領域のデータベースの使用率(%)が出力されます。なお,案件保存DBがセットアップされていない場合は,「N/A」が出力されます。

-state

4

案件保存DBの保存エリアの状態

(active/inactive)

対象データベースが案件保存DBの場合,保存エリアの状態が表示されます。出力される状態を次に示します。

  • active:使用中の保存エリア(更新操作の対象となる保存エリア)

  • inactive:使用していない保存エリア

  • N/A:セットアップされていない保存エリア

-state

5

案件保存DBの拡張回数

(expandtime)

対象データベースが案件保存DBの場合,保存エリアの案件領域および添付ファイル領域の拡張回数が表示されます。なお,案件保存DBの保存エリアがセットアップされていない場合は,「N/A」が表示されます。セットアップされていても拡張されてない場合は,「0」が表示されます。

-state

6

登録案件内容

(itemrange)

対象のデータベースに登録されている案件の登録日時の範囲が出力されます。登録日時の範囲は,最も古い登録日時と最も新しい登録日時が,「yyyy/mm/dd-yyyy/mm/dd」の形式で出力されます。

なお,案件管理DBの場合,次に示す案件は対象外となります。

  • 削除待ち案件

  • 削除待ちプロセスワークボードに登録されている案件

-state

7

データベースの格納先ディレクトリ

(dbsetupdir,dbsetupdir[local],dbsetupdir[share],dbexpanddir,またはdbexpanddir[share])

対象のデータベースの格納先ディレクトリが出力されます。案件管理DBの場合,案件管理DBのセットアップ先ディレクトリが出力されます。案件保存DBの場合は,案件保存DBのセットアップ先ディレクトリと拡張先ディレクトリ情報が出力されます。

クラスタ構成の場合,次に示す案件管理DBのセットアップディレクトリ情報が出力されます。

  • ローカルディスク上の案件管理DBの格納先ディレクトリ(ヘッダー名:dbsetupdir[local])

  • 共有ディスク上の案件管理DBの格納先ディレクトリ(ヘッダー名:dbsetupdir[share])

また,クラスタ構成の場合,案件保存DBのセットアップ先ディレクトリおよび拡張先ディレクトリ情報のヘッダー名に[share]が付きます。

データベースがセットアップされていない場合は,「N/A」が出力されます。この場合,拡張先ディレクトリ情報は出力されません。

-dbpath

(凡例)

−:該当なし

注※1

括弧内は,データベース情報のヘッダー名です。項目によってヘッダーのあとに単位が出力されます。また,データベース情報が案件領域と添付ファイル領域で区別される場合,ヘッダー名のあとに次に示す情報が出力されます。

・案件領域の場合:(item)

・添付ファイル領域の場合:(apdfile)

注※2

括弧内は,保存エリアを示します。

-stateオプション指定時の出力結果の例を,次に示します。

[DBtype] itemmanageDB
dbcapacity(GB)(item)   : 67
dbusage(%)(item)       : 70.3
dbcapacity(GB)(apdfile): 32
dbusage(%)(apdfile)    : 73.3
itemrange              : 2015/01/01-2016/02/24
 
[DBtype] itemstoreDB(A)
active/inactive        : inactive
dbcapacity(GB)(item)   : 128
dbusage(%)(item)       : 90.2
expandtime(item)       : 2
dbcapacity(GB)(apdfile): 64
dbusage(%)(apdfile)    : 72.6
expandtime(apdfile)    : 1
itemrange              : 2001/04/01-2007/12/31
 
[DBtype] itemstoreDB(B)
active/inactive        : active
dbcapacity(GB)(item)   : 128
dbusage(%)(item)       : 25.3
expandtime(item)       : 2
dbcapacity(GB)(apdfile): 64
dbusage(%)(apdfile)    : 10.2
expandtime(apdfile)    : 1
itemrange              : 2008/01/01-2014/12/31

-dbpathオプション指定時の出力結果の例を,次に示します。

[DBtype] itemmanageDB
dbsetupdir            : C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\db
 
[DBtype] itemstoreDB(A)
dbsetupdir            : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbA
dbexpanddir1(item)    : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbA
dbexpanddir2(item)    : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbA
dbexpanddir1(apdfile) : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbA
 
[DBtype] itemstoreDB(B)
dbsetupdir            : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbB
dbexpanddir1(item)    : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbB
dbexpanddir2(item)    : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbB
dbexpanddir1(apdfile) : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbB

実行時の前提条件

注意事項

使用例

データベースの状態を出力する場合の指定例を,次に示します。

jssdbstatchk.bat -state