jssdbstatchk.bat(データベース状態確認)
機能
案件管理DBおよび案件保存DBの状態を確認できます。次に示す情報が,標準出力に出力されます。なお,案件保存DBの情報は,案件管理DBのサイズがXLの場合に確認できます。
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案件管理DBおよび案件保存DBの案件領域と添付ファイル領域のデータベース容量。
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案件管理DBおよび案件保存DBの案件領域と添付ファイル領域のデータベース使用率。
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案件保存DBの保存エリアの状況(active/inactive)。
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案件保存DBの案件領域と添付ファイル領域の拡張回数。
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案件管理DBおよび案件保存DBに保存されている案件の登録日時の範囲。
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案件管理DBと案件保存DBの格納先ディレクトリのパス。
このコマンドは,スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]から実行します。
形式
jssdbstatchk.bat {-state | -dbpath}
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
JP1/SSパス\tools\
引数
-state
案件管理DBと案件保存DBの状態を確認したい場合に指定します。
-dbpath
案件管理DBと案件保存DBの格納先ディレクトリを確認したい場合に指定します。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |
2 |
コマンドが実行中 |
出力されるデータベース状態の内容
指定するオプションよって,出力されるデータベース状態の情報が異なります。データベース状態の出力情報を,次の表に示します。
項番 |
出力情報※1 |
説明 |
指定オプション |
---|---|---|---|
1 |
データベース名 (DBtype) |
対象のデータベース名がヘッダーとして出力されます。出力されるデータベース名を次に示します。
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− |
2 |
データベース容量 (dbcapacity) |
対象データベースの案件領域と添付ファイル領域のデータベース容量(GB)が出力されます。なお,案件保存DBがセットアップされていない場合は,「N/A」が出力されます。 |
-state |
3 |
データベース容量使用率 (dbusage) |
対象データベースの案件領域と添付ファイル領域のデータベースの使用率(%)が出力されます。なお,案件保存DBがセットアップされていない場合は,「N/A」が出力されます。 |
-state |
4 |
案件保存DBの保存エリアの状態 (active/inactive) |
対象データベースが案件保存DBの場合,保存エリアの状態が表示されます。出力される状態を次に示します。
|
-state |
5 |
案件保存DBの拡張回数 (expandtime) |
対象データベースが案件保存DBの場合,保存エリアの案件領域および添付ファイル領域の拡張回数が表示されます。なお,案件保存DBの保存エリアがセットアップされていない場合は,「N/A」が表示されます。セットアップされていても拡張されてない場合は,「0」が表示されます。 |
-state |
6 |
登録案件内容 (itemrange) |
対象のデータベースに登録されている案件の登録日時の範囲が出力されます。登録日時の範囲は,最も古い登録日時と最も新しい登録日時が,「yyyy/mm/dd-yyyy/mm/dd」の形式で出力されます。 なお,案件管理DBの場合,次に示す案件は対象外となります。
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-state |
7 |
データベースの格納先ディレクトリ (dbsetupdir,dbsetupdir[local],dbsetupdir[share],dbexpanddir,またはdbexpanddir[share]) |
対象のデータベースの格納先ディレクトリが出力されます。案件管理DBの場合,案件管理DBのセットアップ先ディレクトリが出力されます。案件保存DBの場合は,案件保存DBのセットアップ先ディレクトリと拡張先ディレクトリ情報が出力されます。 クラスタ構成の場合,次に示す案件管理DBのセットアップディレクトリ情報が出力されます。
また,クラスタ構成の場合,案件保存DBのセットアップ先ディレクトリおよび拡張先ディレクトリ情報のヘッダー名に[share]が付きます。 データベースがセットアップされていない場合は,「N/A」が出力されます。この場合,拡張先ディレクトリ情報は出力されません。 |
-dbpath |
-stateオプション指定時の出力結果の例を,次に示します。
[DBtype] itemmanageDB dbcapacity(GB)(item) : 67 dbusage(%)(item) : 70.3 dbcapacity(GB)(apdfile): 32 dbusage(%)(apdfile) : 73.3 itemrange : 2015/01/01-2016/02/24 [DBtype] itemstoreDB(A) active/inactive : inactive dbcapacity(GB)(item) : 128 dbusage(%)(item) : 90.2 expandtime(item) : 2 dbcapacity(GB)(apdfile): 64 dbusage(%)(apdfile) : 72.6 expandtime(apdfile) : 1 itemrange : 2001/04/01-2007/12/31 [DBtype] itemstoreDB(B) active/inactive : active dbcapacity(GB)(item) : 128 dbusage(%)(item) : 25.3 expandtime(item) : 2 dbcapacity(GB)(apdfile): 64 dbusage(%)(apdfile) : 10.2 expandtime(apdfile) : 1 itemrange : 2008/01/01-2014/12/31
-dbpathオプション指定時の出力結果の例を,次に示します。
[DBtype] itemmanageDB dbsetupdir : C:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\db [DBtype] itemstoreDB(A) dbsetupdir : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbA dbexpanddir1(item) : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbA dbexpanddir2(item) : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbA dbexpanddir1(apdfile) : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbA [DBtype] itemstoreDB(B) dbsetupdir : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbB dbexpanddir1(item) : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbB dbexpanddir2(item) : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbB dbexpanddir1(apdfile) : D:\Program Files (x86)\Hitachi\JP1SS\itemstoredbB
実行時の前提条件
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コマンド実行時のサービスの状態については,「12. コマンド」の「コマンド実行時のサービスの状態」を参照してください。
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jssdbstatchk.batコマンドは,二つ以上同時に実行できません。
注意事項
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-stateオプションを指定してjssdbstatchk.batコマンドを実行した場合に表示される「データベース容量(dbcapacity)」は,案件または添付ファイルのデータを格納する領域の容量です。案件管理DBおよび案件保存DBには,案件または添付ファイルのデータを格納するための領域以外に,それらのデータを管理するための領域が含まれています。このため,案件管理DBおよび案件保存DBで使用しているファイル容量と「データベース容量(dbcapacity)」で表示される値には,差異があります。
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-stateオプションを指定してjssdbstatchk.batコマンドを実行した場合に表示される「データベース容量使用率(dbusage)」は,無効領域を含む値が表示されます。このため,案件または添付ファイルを削除するだけでは,使用率の値は変わりません。使用率を下げたい場合は,データを削除したあとに,jssdbrorg.batコマンドを実行して,無効領域を再編成する必要があります。jssdbrorg.batコマンドについては,「12. コマンド」の「jssdbrorg.bat(案件管理DB再編成)」を参照してください。
使用例
データベースの状態を出力する場合の指定例を,次に示します。
jssdbstatchk.bat -state