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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


11.3.3 ホスト名の変更

JP1/Service Support起動中のホスト名および論理ホスト名(クラスタ運用している場合)の変更は,サポートしていません。変更する場合には,次の手順でJP1/Service Supportの設定も変更してください。

ホスト名の変更手順

  1. 次に示す順序でサービスを停止する。

    • JP1/Service Support - Task Serviceサービス

    • JP1/Service Support - Web Serviceサービス

    • JP1/Service Supportサービス

  2. jssdbbackup.batコマンドを実行し,案件管理DBのデータのバックアップを取る。

    引数には-maintオプションを指定して実行してください。コマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。

  3. 次に示すサービスで,スタートアップの種類が「自動」になっているサービスを「手動」に変更する。

    • JP1/Service Supportサービス

    • JP1/Service Support - DB Serverサービス

    • JP1/Service Support - Web Serviceサービス

    • JP1/Service Support - Task Serviceサービス

    注意事項

    ホスト名を変更後に元に戻す必要があるため,変更するサービスのスタートアップの種類を控えておいてください。

  4. ホスト名を変更する。

  5. 変更後,OSを再起動する。

  6. jssdbinit.batコマンドを実行し,案件管理DBを初期化する。

    コマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbinit.bat(データベース初期化)」を参照してください。

    注意事項

    -sオプションの引数(案件管理DBのサイズ)には,必ず手順2で取得した案件管理DBのサイズを指定してください。

  7. jssdbrecovery.batコマンドを実行し,案件管理DBをリカバリーする。

    引数には-maintオプションを指定して実行してください。コマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)」を参照してください。

    注意事項

    -fオプションの引数(バックアップファイル名)には,必ず手順2で取得した案件管理DBのバックアップファイルを指定してください。

  8. メール通知の設定をしている場合,URL定義ファイル(jsslogin.url)に記載されたサーバ名を変更する。

  9. 次に示す順序でサービスを起動する。

    • JP1/Service Supportサービス

    • JP1/Service Support - Web Serviceサービス

    • JP1/Service Support - Task Serviceサービス

  10. 手順3で「手動」に変更したサービスを,「自動」に戻す。

論理ホスト名(クラスタ運用している場合)の変更手順

  1. 実行系サーバを現用系に切り替える。

    クラスタソフトを使用して系を切り替えます。なお,すでに現用系が実行系サーバになっている場合は,この操作は不要です。

  2. 現用系でクラスタソフトを使用して,次に示す順序でサービスを停止する。

    • JP1/Service Support - Task Serviceサービス

    • JP1/Service Support - Web Serviceサービス

    • JP1/Service Supportサービス

  3. 現用系でjssdbbackup.batコマンドを実行し,案件管理DBのデータのバックアップを取る。

    引数には-maintオプションを指定してください。コマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。

  4. クラスタ環境から論理ホストを削除する。

    クラスタ環境から論理ホストを削除する手順については,「10.6 クラスタ環境からの論理ホスト削除」を参照してください。

  5. 実行系および待機系のjsshasetupinfo.batの論理ホスト名を編集する。

    「IMSSLOGICALHOST」の値を,新しい論理ホスト名に変更します。その際,「IMSSLOGICALHOST」以外の値を変更しないでください。

    jsshasetupinfo.batの編集については,「10.2.4 jsshasetupinfo.batの編集」を参照してください。

  6. クラスタソフトのリソース(論理ホスト名)を変更する。

    論理ホスト名を,新しい論理ホスト名に変更します。クラスタソフトのリソースについては,「10.2.5 クラスタソフトへのリソースの登録」を参照してください。

  7. 現用系の論理ホストをセットアップする。

    現用系の論理ホストのセットアップ手順については,「10.2.6 論理ホストのセットアップ(現用系)」を参照してください。

  8. 予備系の論理ホストをセットアップする。

    予備系の論理ホストのセットアップ手順については,「10.2.7 論理ホストのセットアップ(予備系)」を参照してください。

  9. クラスタソフトへサービスを登録する。

    クラスタソフトへのサービスの登録については,「10.2.8 クラスタソフトへのサービスの登録」を参照してください。

  10. 現用系でクラスタソフトを使用して,次に示す順序でサービスを起動する。

    • JP1/Service Support - DB Cluster Serviceサービス

    • JP1/Service Support - DB Serverサービス

  11. 現用系でjssdbrecovery.batコマンドを実行し,案件管理DBをリカバリーする。

    案件管理DBのバックアップファイルを使用して案件管理DBをリカバリーします。

    引数には,-maintオプションを指定してください。また,-fオプションのバックアップファイル名には,必ず手順3で取得した案件管理DBのバックアップファイルを指定してください。

    jssdbrecovery.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)」を参照してください。

  12. メール通知設定をしている場合,URL定義ファイル(jsslogin.url)のサーバ名を変更する。

    URL定義ファイル(jsslogin.url)の詳細については,「13. 定義ファイル」の「URL定義ファイル(jsslogin.url)」を参照してください。

次に連携製品側への影響について説明します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/IM - Managerと連携している場合

JP1/IM - Managerと連携している場合,JP1/IM - Manager側で次の設定変更をする必要があります。

(2) JP1/NETM/AIMと連携している場合

JP1/NETM/AIMと連携している場合,JP1/NETM/AIM側での設定変更は必要ありません。

(3) JP1/NPと連携している場合

JP1/NPと連携している場合,JP1/NP側で設定を変更する必要があります。JP1/NP側の設定については,JP1/Navigation Platformのマニュアルを参照してください。

(4) JP1/AOと連携している場合

JP1/AOと連携している場合,JP1/AO側での設定変更は必要ありません。

(5) JP1/ITDM2 - Asset Consoleと連携している場合

JP1/ITDM2 - Asset Consoleと連携している場合,JP1/ITDM2 - Asset Console側での設定変更は必要ありません。

(6) JP1/Base(認証機能)を利用している場合

JP1/Baseの認証機能を利用している場合,JP1/Base側で設定を変更する必要があります。JP1/Base側の設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。