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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


9.15.2 メール通知するための環境設定

メール通知するために必要な環境設定について次に示します。

それぞれの詳細な設定について説明します。

〈この項の構成〉

(1) メールを送信するSMTPサーバの設置

メール通知するためには,メールの送信先となるメール管理サーバが必要です。SMTPプロトコルを利用できるメールサーバを用意してください。

(2) メールを受信するメールクライアントの設定

メールを受信するメールクライアントは,POP3プロトコルを利用してメールを受信できるソフトウェアを使用してください。

(3) メール定義ファイルでの設定

メール定義ファイルで,次の表に示す項目を設定します。メール定義ファイルの詳細については,「13. 定義ファイル」の「メール定義ファイル(jp1imss_mail_setting.conf)」を参照してください。

表9‒10 メール通知に必要な,メール定義ファイルでの設定項目

項目

説明

メールを送信するSMTPサーバの設定

SMTPサーバのアドレス,およびポート番号を設定する。

送信できる最大ユーザー数

一度に送信できる最大ユーザー数を設定する。

メールの送信者

メールソフトで表示するためのメール送信者の名前とアドレスを設定する。

メール通知する場合の認証方式

メール通知する場合の認証方式を設定する。設定できる認証方式を次に示す。

  • 認証なし

  • POP before SMTP

  • SMTP-AUTH

POP3サーバの設定

POP before SMTP認証でメール通知する場合,POP3サーバのアドレスおよびポート番号を設定する。

サブミッションポート番号

SMTP-AUTH認証でメール通知する場合,サブミッション番号を設定する。

ユーザー認証するためのユーザーIDとパスワード

メール通知するときに必要な,ユーザー認証するためのユーザーIDとパスワードを設定する。ユーザーIDとパスワードは,jssauthusersetupコマンドを実行して設定する。なお,パスワードは,jssauthusersetupコマンドを実行するとプログラム変換される。

SMTPサーバおよびPOP3サーバとの接続完了を待つタイムアウト時間

SMTPサーバおよびPOP3サーバとの接続完了を待つタイムアウト時間を設定する。

SMTPサーバおよびPOP3サーバからの応答を受信するまでのタイムアウト時間

SMTPサーバおよびPOP3サーバからの応答を受信するまでのタイムアウト時間を設定する。

送信メールの文字コード

送信メールの文字コードを設定する。

各機能でメール通知を実施するかどうかの設定

機能ごとに,メール通知を実施するかどうかを設定する。なお,期限前通知および滞留案件通知の場合,この設定はない。

メール通知されるタイミングについては,「3.12.1 メール送信のタイミング」を参照のこと。

メールのタイトルおよび本文

機能ごとに,メールのタイトルおよび本文を設定する。

担当者あてのメール1通にまとめる案件の最大件数

期限前通知および滞留案件通知の場合,担当者あてに送信するメール1通にまとめる案件の最大件数を設定する。

1通にまとめる案件の最大件数を超えた場合のメール本文

期限前通知および滞留案件通知の場合,担当者あてに送信するメール1通にまとめる案件の最大件数を超えたときのメール本文を設定する。

(4) タスク実行サービス定義ファイルでの設定

タスク実行サービス定義ファイルで,JP1/Service Support - Task Serviceサービスから滞留案件通知コマンドなどを定期的に実行させるかどうか,およびコマンドが実行される間隔について設定します。デフォルトは60分です。

タスク実行サービス定義ファイルの詳細については,「13. 定義ファイル」の「タスク実行サービス定義ファイル(jp1imss_service_setting.conf)」を参照してください。

(5) ユーザーログファイル定義ファイルでの設定

ユーザー認証機能を使用する場合,ユーザー認証のためのユーザーIDおよびパスワードを,jssauthusersetup(認証ユーザー設定)コマンドを実行して,メール定義ファイルに設定します。jssauthusersetupコマンドの実行結果を,ログファイル(jssauthusersetup_info数字.log)に出力できます。

ログファイルを出力するためには,ユーザーログ定義ファイルの設定が必要です。jssauthusersetupコマンドのログファイルについては,「13. 定義ファイル」の「ユーザーログ定義ファイル(jp1authusersetup.conf)」を参照してください。

また,メール送信処理の開始および終了,およびメール送信失敗時の原因を示すメッセージが,メインサービスのユーザー公開ログに出力されます。メインサービスのユーザー公開ログの面数やサイズは,メインサービスのユーザー公開ログ設定ファイルで変更できます。詳細については,「13. 定義ファイル」の「メインサービスのユーザー公開ログ設定ファイル(hptl_jp1_imss_main_log.properties)」を参照してください。

(6) [プロセスワークボード作成]画面,または[プロセスワークボード編集]画面での設定

[プロセスワークボード作成]画面,または[プロセスワークボード編集]画面で,次の表に示す項目を設定します。詳細な設定手順については,「9.6 プロセスワークボードの作成」を参照してください。

表9‒11 メール通知に必要な,[プロセスワークボード作成]画面,または[プロセスワークボード編集]画面での設定項目

項目

説明

期限前メール通知設定

期限前通知コマンドを実行する場合,期限前通知するために必要な期限前日数やメール通知回数を設定する。