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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


タスク実行サービス定義ファイル(jp1imss_service_setting.conf)

〈このページの構成〉

説明

案件情報の集計(jsscollectdata)コマンド,メールによる案件登録(jssitementrybymail)コマンド,期限前通知(jssinformperiod)コマンド,および滞留案件通知(jssinformleave)コマンドを自動実行する場合に,実行時刻や実行間隔を定義したりします。このファイルを編集して,JP1/Service Support - Task Serviceサービスを起動することで,各コマンドを自動実行できるようになります。

形式

;コメント文
[jsscollectdata]
use=false
basetime=02:00
 :
[jssitementrybymail]
use=false
period=60
 :
[jssinformperiod]
use=false
basetime=03:00
 :
[jssinformleave]
use=false
period=60
monitorStart=08:00
monitorEnd=18:000
 :

;(セミコロン)で始まる行は,コメント扱いとなります。

ファイル名

格納先フォルダ

JP1/SSパス\conf\

定義の反映時期

JP1/Service Support - Task Serviceサービスを再起動したあと,反映されます。

記述内容

タスク実行サービス定義ファイルの形式は,次のようになっています。

[セクション]
キー=
キー=
 :

各セクションには,次の表に示す指定キーを指定できます。なお,指定キーと値は「=(イコール)」でつなぎます。

表13‒45 タスク実行サービス定義ファイルで指定するセクションおよび指定キー一覧

項目

説明

デフォルト値

セクション名

  • [jsscollectdata]

  • [jssitementrybymail]

  • [jssinformperiod]

  • [jssinformleave]

実行したいコマンドを識別する名称を指定する。左記の値以外は指定できない。

モデルファイルには各セクション名が記述されている。

指定キー名

use

コマンドを実行するかどうかを指定する。

  • false = 実行しない

  • true = 実行する

false

basetime

セクション名がjsscollectdataとjssinformperiodの場合は,コマンドを実行する時刻を00:00〜23:59の範囲でhh:mm形式で指定する。指定した時刻にコマンドを実行するには,事前にサービスを起動する必要がある。

  • jsscollectdata:02:00

  • jssinformperiod:03:00

period

セクション名がjssitementrybymailまたはjssinformleaveの場合は,コマンドを実行する間隔を分単位の数字で指定する。指定できる値を次に示す。

  • jssitementrybymail:5〜120

  • jssinformleave:15〜1440

60

monitorStart

セクション名がjssinformleaveの場合は,監視開始時刻を00:00〜24:00の範囲でhh:mm形式で指定する。

なし

monitorEnd

セクション名がjssinformleaveの場合は,監視終了時刻を00:00〜24:00の範囲でhh:mm形式で指定する。monitorStartより前の時刻は,翌日の時刻と見なす。

例えば,monitorStartが21:00,monitorEndが08:00の場合は,21:00〜翌日の08:00の間,監視する。

monitorStartと同じ時刻の場合は,常に監視する。

例えば,monitorStartが00:00,monitorEndが00:00または24:00の場合は,常に監視する。

なし

注意事項

定義例

滞留案件通知(jssinformleave)コマンドを,9:00から12:00までの間に60分間隔で実行する場合の定義例を次に示します。

[jssinformleave]
use=true
period=60
monitorStart=09:00
monitorEnd=12:00
図13‒1 動作イメージ

[図データ]

「monitorStart」には滞留案件の監視開始時刻,「monitorEnd」には監視終了時刻を設定します。滞留案件通知(jssinformleave)コマンドは,JP1/Service Support - Task Serviceサービスを起動した時間を起点として,「period」に指定したコマンド実行間隔ごとに実行されます。滞留案件通知(jssinformleave)コマンドの実行タイミングを調整したい場合は,「monitorStart」,「monitorEnd」,および「period」とJP1/Service Support - Task Serviceサービスの起動のタイミングを考慮する必要があります。この例のように滞留案件通知(jssinformleave)コマンドの実行開始を9時に設定したい場合は,JP1/Service Support - Task Serviceサービスを8時に起動してください。