Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


3.12.4 期限前メール通知

案件の作業期限に対してあらかじめ指定した日数前(期限前)になると,メールを送信できます。期限前にメールを送信するには,jssinformperiodコマンドを実行する前に,[プロセスワークボード作成]画面または[プロセスワークボード編集]画面で期限前メール通知の設定が必要です。期限前メール通知の設定と,jssinformperiodコマンドの実行時間の組み合わせで,期限前メール通知の対象となる案件が決定します。期限前メール通知の対象となる案件は,jssinformperiodコマンドを実行した時点から,[プロセスワークボード作成]画面または[プロセスワークボード編集]画面の期限前メール通知に設定した期限前日数後の23:59:59の期間内に作業期限が設定されている案件となります。なお,メールは,jssinformperiodコマンドの実行時に送信されます。

[プロセスワークボード編集]画面で期限前メール通知設定を,次のように設定し,jssinformperiodコマンドを実行する場合を例に説明します。

設定例1
  • 「期限前にメール通知を行う」をチェック

  • 「期限前日数」:3日前

  • 「期限前日数の日に1回メール通知」を選択

設定例2
  • 「期限前にメール通知を行う」をチェック

  • 「期限前日数」:3日前

  • 「期限前日数の日から作業期限日まで毎日メール通知」を選択

この場合の期限前メール通知の実行例を次の図に示します。

図3‒38 期限前メール通知の実行例

[図データ]

この例では,jssinformperiodコマンドを2013/06/05 03:00に実行しているので,期限前メール通知の対象となるチェック対象期間は,2013/06/05 03:00から2013/06/08 23:59:59となります。

設定例1の場合(期限前日数に設定した日に,1回だけメールを送信する)

案件Aは作業期限がチェック対象期間の対象外となるため(4日前),期限前メール通知の対象となりません。

案件Bは作業期限がチェック対象期間内で3日前に当たるので,jssinformperiodコマンドの実行時にメールが送信されます。

案件Cは作業期限がチェック対象期間内ですが,すでに2日前となっているため,期限前メール通知の対象となりません。

設定例2の場合(期限前日数に指定した日から作業期限までは,毎日メールを送信する)

案件Aは作業期限がチェック対象期間の対象外となるため(4日前),期限前メール通知の対象となりません。

案件Bは作業期限がチェック対象期間内で3日前に当たるため,期限前メール通知の対象となり,jssinformperiodコマンドの実行時にメールが送信されます。

案件Cは作業期間がチェック対象期間内で3日前を過ぎているが(2日前に当たる),設定例2の場合チェック対象期間内は毎日メールを送信する設定のため,期限前メール通知の対象となり,jssinformperiodコマンドの実行時にメールが送信されます。

なお,jssinformperiodコマンドは,JP1/Service Support - Task Serviceサービスを利用して,定期的(毎日決まった時間)に実行できます。この場合,作業期限の3日前から作業期限まで,毎日(jssinformperiodコマンド実行時)メールが送信されます。

[プロセスワークボードの作成]画面および[プロセスワークボード編集]画面での期限前メール通知の設定については,「9.6 プロセスワークボードの作成」を参照してください。jssinformperiodコマンドについては,「12. コマンド」の「jssinformperiod(期限前通知)」を参照してください。JP1/Service Support - Task Serviceサービスについては,「3.19 JP1/Service Supportのサービス」を参照してください。

なお,メールはプロセスワークボードごとに,それぞれの案件担当者およびプロセスワークボード管理者へ,案件をまとめて送信できます。1通のメールにまとめる案件の件数は,メール定義ファイルで指定します。詳細については,「13. 定義ファイル」の「メール定義ファイル(jp1imss_mail_setting.conf)」を参照してください。