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JP1 Version 12 ITサービス管理 基本ガイド


1.5.9 案件フォームをカスタマイズする

JP1/Service Supportでは,プロセスごとに入力項目の異なる,案件情報入力用のテンプレートを用意しています。これは,各プロセスで管理の必要な情報が異なるためです。このマニュアルでは,これらのテンプレートのことを案件フォームと呼びます。案件フォームは,ユーザーの運用に合わせてカスタマイズできます。

前提条件

操作を実施するユーザーがJP1/Service Supportの管理者である。

操作手順

  1. スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]を右クリックし,[管理者として実行]を選択する。

  2. 次に示すコマンドを実行する。

    jssformcustomizer -sys

    [案件フォーム定義編集ユーティリティ]画面(案件フォーム定義選択)が表示されます。

    [図データ]

  3. [参照]ボタンをクリックして,表示されるファイル選択のダイアログボックスに,例としてインシデント管理用の案件フォーム定義ファイルを設定する。

    JP1/Service Supportのインストール先フォルダ\itemform\jssincident.xml
  4. [案件フォーム定義編集ユーティリティ]画面(案件フォーム定義選択)で[OK]ボタンをクリックする。

    [案件フォーム定義編集ユーティリティ]画面(案件フォームカスタマイズ)が表示されます。

    [図データ]

    • 案件フォーム項目一覧ペイン

      案件フォームに表示できる項目の一覧が表示されます。

    • 案件フォームレイアウトペイン

      案件フォーム定義ファイルに設定されている情報がレイアウト表示されます。この画面で案件フォーム定義ファイルを編集できます。

    • 概要ペイン

      [基本属性]タブ,[拡張属性]タブ,[設定値]タブで構成されています。

    詳細については,マニュアル「JP1/Service Support 構築・運用ガイド」の「案件フォーム定義ファイルのカスタマイズ」の説明を参照してください。

    ここでは,案件フォームレイアウトペインにある[作業状況]の表示位置を以降の手順で変更します。

  5. 案件フォームレイアウトペインにある[作業状況]をドラッグして,変更したい位置にドロップする。

    [図データ]

    [案件フォーム定義編集ユーティリティ]画面(案件フォームカスタマイズ)のメニューから[表示]−[プレビュー]を選択すると,編集中の案件フォーム定義の内容を確認できます。

  6. [案件フォーム定義編集ユーティリティ]画面(案件フォームカスタマイズ)のメニューから[ファイル]−[案件フォーム定義]を選択し,案件フォーム名に[GWebインシデント管理フォーム]を設定する。

  7. [案件フォーム定義編集ユーティリティ]画面(案件フォームカスタマイズ)のメニューから[ファイル]−[保存]を選択する。

    [案件フォーム定義ファイル保存]画面(案件フォーム定義ファイルの保存ダイアログ)が表示されます。ここでは,案件フォーム定義ファイル名を[GWebIncidentform01.xml]に変更して保存します。

  8. [案件フォーム定義編集ユーティリティ]画面(案件フォームカスタマイズ)のメニューから[ファイル]−[案件フォーム定義ファイルを開く]を選択する。

    表示されるファイル選択のダイアログボックスに,案件検索用の案件フォーム定義ファイルを設定します。

    JP1/Service Supportのインストール先フォルダ\itemform\jssdefault.xml

    案件フォーム定義ファイルをカスタマイズした場合,案件検索用の案件フォーム定義ファイルもカスタマイズしてください。カスタマイズの指定が一致していないと,[案件検索条件指定]画面に項目を表示できない場合や,[案件検索結果一覧]画面から出力したCSVファイルの選択肢コードを表示名に変換できない場合があるためです。

  9. 手順5と同じ操作をする。

  10. [案件フォーム定義編集ユーティリティ]画面(案件フォームカスタマイズ)のメニューから[ファイル]−[案件フォーム定義]を選択し,案件フォーム名に[GWeb案件検索用フォーム]を設定する。

  11. [案件フォーム定義編集ユーティリティ]画面(案件フォームカスタマイズ)のメニューから[ファイル]−[保存]を選択する。

    [案件フォーム定義ファイル保存]画面(案件フォーム定義ファイルの保存ダイアログ)が表示されます。ここでは,案件検索用の案件フォーム定義ファイル名を「GWebSearchform01.xml」に変更して保存します。

  12. JP1/Service Support - DB Serverサービス以外のJP1/Service Supportのサービスを停止する。

    サービスを停止する順序については,「1.6.2 JP1/Service Supportのサービスを停止する」の説明を参照してください。

  13. 手順1を参照してコマンドプロンプトを起動する。

  14. 次のコマンドを実行する。

    案件フォーム定義ファイル(c:¥customize¥GWebIncidentform01.xml)と案件検索用の案件フォーム定義ファイル(c:¥customize¥GWebSearchform01.xml)を案件フォームに反映する場合の例を次に示します。

    jssformdef -f c:\customize\GWebIncidentform01.xml
    jssformdef -f c:\customize\GWebSearchform01.xml

    JP1/Service Supportのサービスを起動したときに,手順7および手順11で保存した内容が案件フォームに反映されます。

  15. JP1/Service Supportのサービスを起動する。

    サービスを起動する順序については,「1.6.1 JP1/Service Supportのサービスを起動する」の説明を参照してください。

関連項目