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JP1 Version 12 ITサービス管理 基本ガイド


付録D 用語解説

(英字)

JP1/IM - Manager

JP1/IM - Managerは,システム全体の一元的な監視と操作を実現することで,システムを統合管理するためのプログラムです。

(ア行)

案件

プロセスワークボードで解決する作業の単位であり,作業の情報を記録するレコードのことです。1つのプロセスワークボードに複数の案件を登録でき,案件に記録された情報を,複数の作業者が更新できます。案件同士の関係は,各案件の項目に,関係する案件の情報を記載することで定義できます。

なお,マニュアル内では,案件を登録するプロセスに合わせて,次のように呼ぶこともあります。

  • インシデント管理プロセスに登録される案件:インシデント

  • 問題管理プロセスに登録される案件:問題点

  • 変更管理プロセスに登録される案件:変更点

  • リリース管理プロセスに登録される案件:リリース案件

案件管理DB

JP1/Service Supportが提供するデータベースの名称です。

JP1/Service Supportを使ってユーザーが構築した対象システム,プロセスの構成情報や,登録,更新した案件情報など,ユーザーがJP1/Service Supportを利用するために作成,定義した情報のすべてが案件管理DBで管理されます。

案件管理サーバ

JP1/Service Supportがインストールされたサーバです。案件は,案件管理サーバの案件管理DBで管理されています。WWWブラウザーから案件管理サーバにアクセスすることで,案件を参照できます。

案件フォーム

案件を入力する画面のフォーマットを指します。案件フォームは定義ファイルによって定義され,プロセスワークボードと関連づけられて管理されます。

エスカレーション

案件の内容に応じて,適切な対応ができるほかのプロセス担当者に,案件の対応を依頼することです。

(サ行)

自動アクション

特定のJP1イベントを受信したときに,自動的にアクションとしてコマンドを実行する機能です。自動アクションの機能によって,例えば,JP1/IM -Managerによるシステム監視中に発生した重大な事象を,管理者に通報するコマンドを実行できます。自動アクションの定義では,自動アクションを実行する条件と,自動アクションとして実行するコマンドを指定します。

ステータス

案件の状態を表す情報です。案件に対する作業状況を案件ごとに案件一覧から確認できます。通常,案件が解決したか,解決していないのであればどの段階かを監視,集計するために使用します。

(タ行)

対象システム

JP1/Service Supportの管理対象となるシステムを意味します。JP1/Service Supportの管理対象となったシステムは,プロセスワークボード一覧で管理されます。

(ハ行)

プロセス

JP1/Service Supportでカテゴリー分けした作業の単位です。インシデント管理,問題管理,変更管理,リリース管理の4種類があります。

プロセスワークボード

プロセスごとの作業を記録する場所の単位です。ユーザーは,プロセスワークボード上で案件の登録や更新,ほかのプロセスへのエスカレーションなど,問題解決に向けた作業を実施します。

(ラ行)

ロール

JP1/Service Supportにログインするユーザーをグループ定義したものです。ユーザーと同様に,プロセスワークボード,案件へのアクセス権を与えられます。